その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

竜田姫(たつたひめ)

2007年09月21日 | Weblog

竜田姫(たつたひめ)

***

車窓を流れる木々を背にして

あなたは本を読んでいた

賢そうな白い額に

一陣の風

知らずに心が

茜に染まる

・・・

***

 

秋の彩を身に纏う姫君

四季の移り変わりの美しさを愛でる心は

いまも昔も変わりませんね

古の日本人は

秋の美しさを「竜田姫(たつたひめ)」という

女神になぞらえて讃えました

古代中国の陰陽五行という思想では

東は春 西が秋になっています

この思想が伝わった日本の都

大和の国では

東の佐保山が

春の女神の佐保姫

西の竜田山が

秋の女神

竜田姫とされたのです

春をつかさどる佐保姫は

野山を花で埋め尽くし

秋をつかさどる竜田姫は

紅葉となって山や里を彩ります

黄色や赤にと

秋が深まるにつれて色づいた葉は

竜田姫が染め上げた彼女の衣といわれています

 

 

 

 

 

 


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