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絆(きずな)
***
あなたと私が 両端を持つ
いっぽんの 赤い糸の真ん中から
枝分かれした 新しい糸が伸びている
人によって その糸の数はいろいろ
でもどの糸も
しっかりと端は つながれている
その糸が 切れないように
細い糸がやがて 強くたくましくなるまで
しっかり編んで行きます
枝分かれした糸に やがて
新しい糸が伸びるまで
どこまでもいつまでも
つながっている
つながっていたい
***
絆(きずな)
もともとは 馬や犬、鷹などを
木に結びつける綱のことです
「木綱(きづな)」と書いていたのが
いつのまにか「きずな」になった
「絆」の文字もつなぎとめるという意味の
漢字ですし
「情に絆(ほだ)される」というと
情に引かれて、束縛されるという意味で
かなり手かせ足かせの
イメージの強い言葉だったようです
太い綱でしっかりと木に結び付けられている馬と
ほとんど結ばれていないのに
側から離れない馬がいるとしたら
飼い主との心の絆は
どちらが強いのでしょう
心の絆
それは
目に見える形にしようとするほど
弱くなっていくものなのかもしれませんね
自由だからこそ
強い絆を
結ぶことが出来るのではないでしょうか
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