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さいころ
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大人の童話 第5回
暇なときは 何もすることがない
何もすることがないから 暇なのだけれど
ふと 机の上の さいころ に気がついた
自分で置いた記憶がないから
誰かが置いたのだろう
最初は何気なく振っていたけれども
さいころは
机の上で カラカラと
乾いた音でよく転がった
そして気がついた
6の数字がよく出る
そこで あることを決めた
さいころの目が
1が出たら 頭をぶってみる
2が出たら ほっぺをつねってみる
3が出たら 耳を引っ張ってみる
4が出たら 鼻をつまんでみる
5が出たら 自分の舌を
痛いと感じるほど噛んでみる
さして
6が出たら~~~
とっておきのおまんじゅうを一人で食べる
そう決めて
さいころを振っても振っても
ついにその後さっぱり
6は出なかった
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頭ばかり叩いていたので
お陰で眠気も起きず
また仕事を始められた
神様が私へのお仕置きだったかも
その後さいころがなくなっていた
2月の旬な写真?
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