その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

羅宇屋

2008年04月07日 | Weblog

 

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羅宇屋

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この文字読めますか・・・

「らうや」または「らおや」と読みます

時代劇や歌舞伎や落語にも

登場する商売ですが

昭和の始めごろまであったそうです

昔の煙草といえば煙管(きせる)

煙管の形をご存じない方には

分かり辛いかも知れませんが

映画やドラマに出てくる

長い棒状のものを口にくわえるシーンを

思い出してください

金属で出来た煙管の

火皿と吸い口

それを竹でつないでできています

その管のことを

羅宇といいます

またこの管が

なぜ羅宇と言うのかというと

材料を黒班竹でつくっていました

これは当時羅宇と呼ばれた国

今のラオスから

今風に言えば輸入していました

つまり・・

羅宇=ラオス

だったわけです

いつの間にかその竹のことも

羅宇と呼ぶようになり

この羅宇を作って売ったり

ヤニが詰まって吸い難くなった羅宇を

新しいものと取り替えたりしました

そして、この人たちの商売を

羅宇屋と呼んだそうです

またこの「羅宇」は

一説によると

「柄(え)」を表わす

ポルトガル語に

由来するとも言われています

(「知っているようで知らない日本の職業」から)