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羅宇屋
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この文字読めますか・・・
「らうや」または「らおや」と読みます
時代劇や歌舞伎や落語にも
登場する商売ですが
昭和の始めごろまであったそうです
昔の煙草といえば煙管(きせる)
煙管の形をご存じない方には
分かり辛いかも知れませんが
映画やドラマに出てくる
長い棒状のものを口にくわえるシーンを
思い出してください
金属で出来た煙管の
火皿と吸い口
それを竹でつないでできています
その管のことを
羅宇といいます
またこの管が
なぜ羅宇と言うのかというと
材料を黒班竹でつくっていました
これは当時羅宇と呼ばれた国
今のラオスから
今風に言えば輸入していました
つまり・・
羅宇=ラオス
だったわけです
いつの間にかその竹のことも
羅宇と呼ぶようになり
この羅宇を作って売ったり
ヤニが詰まって吸い難くなった羅宇を
新しいものと取り替えたりしました
そして、この人たちの商売を
羅宇屋と呼んだそうです
またこの「羅宇」は
一説によると
「柄(え)」を表わす
ポルトガル語に
由来するとも言われています
(「知っているようで知らない日本の職業」から)