遙かなる高き峰々より吹く風に応えて

その風は、ぼくに呼びかけてくる・・・。

北畠顕家

2008年07月28日 | 暇つぶし~
 明日は小指の手術。治るためには受けなければならない。切れたじん帯を骨に縫い付けるのだ。
 しばらくは右手はこのまま。しばらくの辛抱。

 先日、病院へ通院することになると思い、待合室での待ち時間を有意義?に使うべく文庫本を買ってきた。北畠顕家を取り上げた北方謙三の小説「破軍の星」。
北畠顕家は鎌倉幕府が滅び、後醍醐天皇による建武の親政が始まった頃の人だ。しかし、南北朝のときとなり、足利尊氏と対立し公家ながらすぐれた武将として知られている。しかし、関心を惹くのはその若さだ。わずか16歳にして天皇の命をうけて、奥州の現在の仙台あたりに城をかまえ、21歳で足利の武将高師直との戦いで亡くなっている。すぐれた参謀もいたのだろうけれど、天才的な武将だったらしい。
 朝廷からの招命により軍勢を率いて奥州から大阪に来て、幾多の戦のなかで僅かな手勢となり、最後は大軍のなかに囲まれて若きいのちを落としたのである。

 けれど、読んでしまった。