ある日ブログを見ていたら「恋する日本語」の紹介があった。
みように気になり書店で買い求めた。
友達の畑の花を頂いて気分もよかった。
本当は著者の名前すら知らなかった。
手に取ると小さな文庫本で525円だった。
そして表紙がまた楽しい、これは八重山上布という着物地が使われていた。
著者はあとがきでこう述べていた。
日本語とは恋するために生まれてきた言語なのだと・・・・
言葉としては知っていてもまず読めないいくつかを書いてみた。
あえか、 涵養、 紐帯、 転た、 玉響、 忘れ種 ・・・・
あえかという言葉ははかなげなさま
言葉1つに短いお話がついている。
紐帯(ちゅうたい)とは人と人を結びつける重要な役割を果たすもの
なかなか漢字を読むことすらできない
転た(うたた)とはますます、非常に。転じてなんとなく。の意味
日本語の美しい響きと甘く切ない恋心が堪能できるショートストーリー。
玉響(たまゆら)とはほんの少しの間の意味で何と美しい響きなのだろうか。
日本語の持つ美しさ・・・
忘れ種(わすれぐさ)とは心配や心の憂さをはらうもの・・・なるほど
揺蕩う(たゆたう)とは決しかねて、心があれこれと迷うこと
このところ若者だけでなく私たちの年代でも手紙は書かず本すら読むことが少なくなった。
そのあたりを短い小説風にして若い人にも共感できるようになっていた。
ブルーウイング