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◎飛行機 2 飛行機の構造 1

2013-09-23 11:09:11 | HKT48 AKB48
◎飛行機 2 飛行機の構造 1

航空機の分類

○航空機…空を飛ぶ乗り物の総称
○航空機の分類法はいろいろある

○航空機の基本分類
1 軽航空機…空気よりも軽い航空機
 ①気球…エンジンがないもの(日本の航空法上では航空機には入っていない)
 ②飛行船…エンジンがあるもの

2 重航空機…空気よりも重い航空機
 ③固定翼機
 ・グライダー…エンジンがないもの
 ・飛行機…エンジンがあるもの

 ④回転翼航空機
 ・ヘリコプター…翼を回転させることにより揚力を得て飛ぶ航空機

 ⑤回転翼/固定翼複合機
 ・ティルトローター機

 ⑥無翼機…翼を持たないもの

飛行機とは、自力で前進することにより固定されている翼に揚力を発生させて空を飛ぶ航空機である

日本の航空法上では、気球、パラグライダー、ハンググライダーなどは航空機とは認められていない

◎日本の自衛隊の航空機の管轄は防衛省

 自衛隊以外の航空機の管轄は国土交通省航空局

バンク角…左右の傾きの角度

・バンク角の限界は機体の荷重限界から決まる(バンク角が大きくなれば機体にかかる荷重も大きくなる)

・戦闘機(最大荷重9G以上)は90°を超えるバンク角での旋回、背面飛行まで行える

G(荷重倍数)…加速度の単位

・重力加速度(約9.8m/sec?)を1Gとする

 例えば、2Gは重力加速度の2倍の加速度で約19.6m/sec?

○USJのジェットコースター「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」は最大3.57G
○富士急ハイランドのジェットコースター「高飛車」は最大4.4G 
○福岡県北九州市のスペースワールドのジェットコースター「ヴィーナスGP」は最大5.2G

★飛行機の耐空性による分類

〔最大離陸重量 5700kg以下〕
飛行機 普通N類
・普通の飛行(60°バンクを超えない旋回など)に適する飛行機
・最大3.8Gの荷重に耐えるように設計されている

飛行機 実用U類
・60°バンクを超える旋回、曲技(アクロバット)飛行(急激な運動および背面飛行を除く)に適する飛行機
・最大荷重4.4G

飛行機 曲技A類
・曲技飛行に適する飛行機(最大荷重6G)

〔最大離陸重量 5700kg超〕
飛行機 輸送C類
・最大離陸重量8618kg以下の多発のプロペラ機で、航空輸送事業の用に適する飛行機(客席数が19以下であるものに限る)

飛行機 輸送T類
・航空輸送事業の用に適する飛行機(最大荷重2.5G

旅客機は「飛行機 輸送T類」に入る

旅客機は宙返りできる?

・旅客機に許されるG(荷重倍数)の限界は2.5Gで、安全率1.5を考慮した終極荷重倍数は3.75G

遠心力によるG

G=(速度×速度)/(半径×重力加速度)で求められる

・例えば、時速630km(175m/sec)で半径1000mの宙返りをしたときのGは
(175×175)/(1000×9.8)=3.125で3.125Gとなる
・この場合、宙返りの最終段階では重力の1Gがプラスされて4.125Gがかかる

・したがって、旅客機は強度上許されるGの限界から、宙返りすることは困難であろう

 宙返りすることはできるかも知れないが、危険で命の保障はないし、旅客機は戦闘機ではないのだから宙返りする必要はない

ボーイング社の旅客機は宙返りする能力は持っているらしい(実際にやったことはないが、パイロットはシミュレーターで体験するという)