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広島鉄道模型友の会 公式ブログ

ここでは、活動の様子や会員の作品を紹介します

自作タンク車 4両

2007年04月23日 | 会員の作品
平成18年度の競作で優勝させていただいた『濃硫酸専用』のタンク車4両です。私は“自称”タンク車マニアで、今までに沢山のキットをコレクションしてきました。しかし市販のキットだけでは満足できなくなったので、タンクコンテナを改造して自作出来ないものかと製作を試みてみました。

これら実物のタキは、3両ともタンク径が微妙に違っていますが、模型では同じタンクコンテナを改造した為に全て同じ径となっています。以前は『0.5ミリ違うから出来ない』とか思ってましたが、そんな事を言っていては一生出来ませんよね…今では『±1ミリなら誤差のうち』と自分に言い聞かせて製作してます。
あまり凝って作ると行き詰るので、製作しやすいように安達製作所のキットを基本にしました。一部実物と違う自分流の作品となってますので、あまり参考にならないかと思いますが、恥ずかしながら発表させていただきます。



タム400形タム10410

同和鉱業所有で南岡山駅常備の濃硫酸専用ドームレスタンク車です。末期は日豊本線幸崎駅の日鉱金属の運用に出稼ぎに来てました。
タンク体はホームセンターで手に入れた18ミリABSプラパイプに、ホビーモデルのタンクコンテナキットの余剰になった鏡板を貼り付け、余分な部分を削りました。ハッチは作りやすさを優先した為に実物とは形が違いますが、3ミリプラ棒や皮ポンチで丸く切り抜いたプラ板で適当に作りました。液出し管は真鍮線と丸く抜いたプラ版、安全弁は真鍮パイプの組合せです。踏台はエコーモデルの網目板、梯子は安達製作所のパーツを用いました。タンク受台やセンタアンカーはプラ板切り出し、タンクバンドは真鍮帯金、タンク受台のバンド受けはチャンネル材の加工です。台枠は真鍮版を切り出したものに、KSモデルのチャンネル材を組み合わせました。足回りは安達製作所のタンク車用二段リンクを3点支持、ピポット軸受けに改造しカツミの車輪を使用し、ブレーキ装置と側ブレーキは全てエコーモデルのパーツです。


タキ300形コタキ4497

日本鉱業所有で幸崎駅常備だったタンク車です。
タンク体はホビーモデルのタンクコンテナキットを切り継ぎました。ドームはエバーグリーンのプラパイプにプラ板で蓋をしました。ハッチや液出し管はタム400と同じですが、安全弁はトミックスのタキ3000キットから拝借しました。完成後タンク体が傾いているのに気付きましたが、残念ながら修正できませんでした。気が向いたら作り直すつもりでいます。
台枠はタム400とほぼ同じですが、手ブレーキが有るので安達のパーツを使用しました。台車はトミックスのプラ製の台車です。


タキ4000形コタキ14072

カクタス化成所有、幸崎駅常備です。
実はこれが一番作りたかったものです。サボテンマークに萌え~…(笑)
タンク体やドーム、ハッチはタキ300と同じです。安全弁はタム400と同じものです。台枠や台車もタキ300と同じです。



タキ5750形コタキ85760

北一産業運輸所有、豊沼駅常備です。北海道時代の末期は港南駅常備が正しいようですが、豊沼駅の方が北海道らしいのでこちらにしました。後に北海道の濃硫酸輸送廃止により、はるばる九州へやって来て幸崎駅常備となりました。
タンク体上回りはタキ4000とほぼ同じです。台枠はタム400と同じですが、フレームレスなので強度確保に苦労しました。ブレーキ装置や側ブレーキはエコーモデルのパーツですが、側ブレーキ緊解表示板は特殊な形なので自作です。台車は他のタキと同じです。

各車の標記はデルタモデルのインレタを使うつもりでした。しかしなぜか全く転写できませんでしたので、仕方なく手持ちのトミックスの貨車用のインレタから適当に字を拾いました。『濃硫酸専用』と『浸(禁水)』の文字はエンドウのインレタです。
社紋・社名・常備駅は自作ですが、車体を作るよりも大変でした。制作方法は写真から読み込んだ実物の画像をトレースして、アルプス電気のMDプリンタで透明デカールに白文字で印刷しました。白文字は下地が透けるので、ページ合成機能で4回重ねました。貼り付けてみると形式など他の文字に比べて濃すぎるようなので、次回は3回重ねにしようと思います。常備駅は適当なフォントで製作しましたが、文字が大きすぎて失敗です。もう少し縮小した方が良かったみたいです。

とりあえず、タンク車が自作できる事が分かりましたので、形式図を眺めながら更なる増備を計画しています。実は上記4両と一緒に製作していた筈のタキ5750がもう2両作りかけで眠ってます。これらは既にタンク体と台枠は完成しています。しかし6両では競作に間に合わないと判断し4両を先行、残り2両はここでストップしました。これらも早く製作してやらなければ…

(おまけ)↓

ヨ5000コンテナ色
 
KATOの完成品を塗り替えただけの、お手軽作品なので特記することはありません。GMとジェイズの缶スプレーで塗装しました。標記は『デルタモデル』と『こみや』のインレタです。15年前に買った『こみや』のインレタは気持ちよく転写出来ましたが、近年買った『デルタ』のインレタは上手く貼れなくてストレスが溜まりました。

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (会長@管理人)
2007-04-23 10:12:02
残り4両の完成を楽しみにしております。あとは、伊藤忠商事や苫小牧ケミカル、同和鉱業の濃硫酸タンクを作って、DD13の重連に牽かせて…以下沈黙…
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Unknown (K村)
2007-04-24 22:04:29
DD13の片鉄モドキならあるよ~。
オリエンタルのプラモのDD13ベースにパワトラ2個。軽すぎて牽引力無いかな?
因みに作ったのは私でなく親父です。
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Unknown (F米)
2007-04-25 21:19:06
残念でした~、残りはあと2両です。小坂鉄道はやりませんよ、濃硫酸タンク車はこの6両で終わりです。
タンクコンテナ改造ネタ、径が少し太いですがタム8500液化塩素タンク車を計画中です。しかしタムの為に買ったパイプがあと1メートル弱も・・・細すぎて他にネタがありません。
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Unknown (事務局 I藤)
2007-04-28 17:07:39
直径18mmのパイプでしたら、実物で1500mmのものが該当しますよね。
濃硫酸ならタキ300の4583-4584や、硝酸ならタム100や2100、塩酸なら9400が作れませんか?
Prof.吉岡のページに画像がありますよ。
全て、地元の車輌ですから、古の386X列車再現がどうでしょうか。
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Unknown (F米)
2007-04-29 09:51:51
>事務局I藤さま
実はタキ4583・4584は18ミリパイプに0.5ミリプラ版を巻いて19ミリにして・・・と図面まで書いて計画しましたが、濃硫酸は正直飽きてしまいましたので却下しました。タム100はモデルパシフィックのキットが熟成中、タム2100はタム100とそっくりなので却下。タム9400は20ミリで作りたいのでコレも却下・・・と理由をつけておきます(汗)
とりあえずホビーのタンクコンテナの方は沢山ネタがありますので先ずは此方から製作しする予定です。

ところでI藤さまのタンク車は完成しましたか?(爆)
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Unknown (事務局 I藤)
2007-04-29 20:56:04
う、痛いところを突かれた。
タキ9400はハッチ周りの手摺の形が何回やっても上手くできず放置状態です。
手摺の曲げ方、何かコツがあるのでしょうか?
最近は競作と、485系の改造に注力しているので、タンク車の完成はいつになることやら。
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Unknown (F米)
2007-04-30 09:48:24
 手摺の製作は難しいですね、ここの工作で行き詰まり、タンク車製作を断念される方が多いみたいです。私もタンク車を作り始めた最初のころは、上手く出来なくて何回も作り直しました。コレだけは0.5ミリ違うだけで斜めになってしまいますからね~、上のタキ300みたいに・・・(完成を急いで作り直さずに無理に半田付けをし、後になって半田が外れてしまった悪い例です)
 私の製作方は、まず取り付け穴の間隔を正確に測って、それを元に方眼紙に正確な図面を書きます。それに一箇所だけ90度に曲げた0.4洋白線を適当な箇所に合わせて乗せて、次に曲げる箇所に極細油性ペンでチョンと印をつけます。印の中心から僅かに手前(私の場合線材の約半径手前に)をペンチで挟んで垂直又は平行に注意しながら慎重に曲げて行きます。重要なのは一箇所曲げるごとに図面と照らし合わせて確認をする事、ずれていれば破棄して作り直してください。コレを繰り返して完成させます。
 手間はかかりますが、慎重に行ってください、手を抜いたら結果に反映しますので。数をこなしていけばコツをつかんで一発で上手くいくようになりますよ。頑張ってください!
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