広島鉄道模型友の会 公式ブログ

ここでは、活動の様子や会員の作品を紹介します

7月例会

2010年07月28日 | 月例会報告
今月の例会は、役員人事の一部変更に伴う臨時総会を開催しました。決定事項は後日改めて会員の方々にお知らせします。

さて、来月はいよいよ競作発表会と大公開運転会が行われます。レイアウトボードの点検も兼ねて外ヤードも含めたフルサイズでの運転会となりました。



そして今月も、様々な列車たちが私達の目を楽しませてくれました。




やはり長大編成がゆったり入るヤードは必要ですよね。こういった長大編成が走らせられるのも運転会の醍醐味ですよね。


セノハチ氏の『フレートライナー』

最後部はオマケですが…(笑)

EF61-200番台を最後部に連結すると美しいですよね!


レインボーカラーのEF81牽引の『北斗星』

外ヤードは少し寂しかったのですが、一方の内ヤードには…



パワーアップしたT中氏のアルモデル製電機牽引の貨物列車が停車中。


フリーランスといえばこんな車両も…


内本線上には、F原君の新作キハ52とキハ32が停車中。


てつまろ氏の475系九州色が快走中。


K野氏のコンテナ列車とセノハチ氏の列車の並び。

色々な列車が快走する中、部屋の片隅ではセノハチ氏の新作が…


完成が楽しみです!

さて、来月の大運転会に向けて、みなさんのウォーミングアップも上々のようです。
来月は遠方からのゲストも参加される予定で、更に賑やかな運転会となりそうですね。



EF52製作記・・・その2

2010年07月17日 | 会員の作品
⑦パンタグラフ

パンタグラフも、バラバラの線材等からの組み立てです。
デッキと違うのは、下枠や舟のところなどの線材が曲げ済みと言うことで、形状をそろえる苦労は少なくてすみました。ただし、説明書通りの組み立てでは30年以上前の構成としてもあまりに貧相に見えましたので、阪鉄車両さまから提供いただいた水野EF52のパンタに似せるようパンタ基部にパイプ・線材・帯金・ばね材を追加しました。



パンタの仕上げに黒染め(篠原MDブラックを使用)を行いました。半田のはみだしが多く、一度では、ほとんど染まりませんでしたが、黒染→水洗を3回繰り返すことで、ご覧の渋い仕上がりと相成りました。この後、摺り板部に燐青銅板を張り、パンタは完成としました。



⑧台枠(2)

組立てた真鍮製の台枠へホワイトメタルのディテールパーツを接着してゆきます。
前処理として、塗装前と同様にクレンザー・酸洗浄などで脱酸化膜・脱脂し、マッハのシールプライマーを吹き、しっかり乾燥させておきます。
軸箱・軸箱守・砂箱・担ばね・・・・とエポキシ接着剤で取り付けてゆくのですが、「鉄道模型考古学」の記事にもあるように1-2、5-6動輪間のイコライザー腕が長すぎ、担バネとずれてしまいますので、完成図上のサイズに合せて腕を約1.5mm切り詰め、接着しました。これで、イコライザーと担ばねとのピン位置も合致しましたので、結合ピンを線材で作ります。
ブレーキシリンダは腕の形状が異なっていましたので帯材・アングルを追加して、デッキ部に力強く張り出したブレーキテコを表現しました。
ブレーキシューは珊瑚のプラパーツを流用しました。また、各車輪間を結ぶブレーキロッドは帯材・線材を用いそれらしく追加加工しました。

接着・加工が済んだところで、塗装をさっさと済ませ、台枠は完成です。(プライマーの劣化防止と言いつつ、アラ隠しのためです…)



⑨走行調整

床板・動力台車・台枠・先台車を組み立て、走行部分の調整を行いました。



動力台車の全軸集電の効果で、直線部ではゆっくりとストレスなく走り始めます。
ところが、カーブ通過の調整には意外と手間取りました。先輪がプラ製なので、台枠との短絡は気にせずにすんだのですが、台枠のディテールパーツの出っ張りが床の側梁に引っかかったり、カーブで床板の穴にモーターが当たるなどして台車の動きが悪くなり、スローでは停止しましたので、動力台車が大きく首を振れるように台枠の余計な出っ張りを削り、床板の穴を拡張するなどしました。
これにより、R750のSカーブをスムースにゆっくりと通過できるようになりました。(エアタンクの表現されたEF53以降の走行調整はもっと大変なのでしょうね。)
先台車の首振りや復元に若干の不安は残るのですが、会のレイアウトで実地に調整することとしました。

⑩屋根上



パンタグラフの取り付けは、キットのパンタ台・碍子では少しゴツ過ぎと思いましたので、エコーのパンタ台およびフクシマの直流碍子を使用し、コンパクトにまとめました。
パンタからの引き込みブスバーは燐青銅板を加工、屋根上写真から判断した該当箇所に
穴空けし、碍子とともにねじ止めしました。

⑪塗装・組み立て

塗装は通常通り、クレンザー研磨・酸洗浄・クレンザー研磨・アルコール洗浄により、
脱酸化膜・脱脂を行い乾燥後、シールプライマー→ラッカー塗装を行いました。
塗料はマッハの旧型電機用:ブドウ色(1号)です。マッハのブドウ色は本当にブドウの色(濃紫)で、最初は心配になりますが、塗り重ねてゆくと旧型電機の茶色が徐々に現れ、うれしくなってしまいます。

モーター部分を隠すための紙を淡緑色(機械室の内壁色)に塗り、運転席もエンドウの貫通型電機用運転席を小加工して同じく淡緑色に塗りました。
各部品を組み立て、ナンバープレート・窓ガラスを貼り、ワイパーを取り付け、ヘッド・テールにはMVレンズを装着、カプラーは小柄なKadee №58を使用しました。



2008年の競作会本番では、心配した先台車の脱線も起こらず、友の会レイアウトを
重厚なギア音とともに快調に走行でき、一安心しました。(走らないと罵声を浴びる上に、一生いじられそうで…競作会には大変なプレッシャーが懸かります。)

実物は、貨物用に転用され、やや不遇な晩年を過ごしたようですが、当鉄道では、2006年製作のC53と共にWルーフ特急列車牽引機として、活躍してくれることでしょう。




以上、キットの素組みに終始しましたが『あっさり・すっきり・よく走る』 を実現でき、個人レベルでは満足しております。

古い手付かずキットや仕掛かりジャンクなどございましたら、I田までご相談くだい。


※おまけ




製作記1で使うべきでしたが、動力台車に車体を乗っけただけの画像が出てきました。ねじ止めの動力台車の状況がよくわかります。
デッキのない車体と車輪の組み合わせはED17を引き伸ばしたみたいで、なかなかいい表情に見えます。