広島鉄道模型友の会 公式ブログ

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『里に降りた山スカ』製作日記…4

2009年09月26日 | 会員の作品
4ヶ月振りに製作記事再開です。競作の『気動車』が忙しくて中断してました。本当は制作意欲が消失していただけですが…(汗)

先日、藤原模型店に行ったら、可部線の73系をペーパールーフで製作されている方がいらっしゃいまして、それを目にしたら何だか負けた気がしたんですよね~。それで火がつきました(笑)

で…いきなりですが、前回の記事に補足があります。製作日記3の『Hゴム貼り付け』の中で『この接着剤だと、下地のサフェが解け合ってしっかりと接着できますので、瞬間接着剤での補強は必要ないみたいですね。』と書きましたが、タミヤセメントによる貼り付けだけでは剥がれてしまい、結局は瞬間接着剤を流しておきました。よく考えたらHゴム自体にはサフェを吹いてませんでした…(汗)

では本題に…

☆ドアと内張り

使用したドアはKSモデルのパーツです。先にプライマーを吹き下地処理をしてから側板に瞬間接着剤で貼り付けます。後に補強をする為に、ドアと同じ0.3mm厚のペーパーを内張りとして上面と下面に張ります。これもタミヤセメントを流し込み、乾燥したら端面に瞬間接着剤を流して表面を削っておきます。

余談ですが、この内張りを貼付側だけ、サフェを吹いたら反ってしまいました。やはり手を抜かずに両面とも吹かないといけませんね(汗)

因みに、私が工作に使用しているエポキシ接着剤は、セメダインの『ハイスーパー30』、瞬間接着剤はロックタイトの『タフボーイ』です。これらは特に意識して使っているものではなく、たまたま家にあったものです。



ここで補強も準備しておきます。側板上面の補強には3mmの檜角棒にサフェーサーを吹いたものを、側板下面には補強を兼ねて大きめの5×5の真鍮アングルを用いました。、当然、アングルにはプライマーを吹いておきます。また、床板取り付け螺子の位置はエンドウを参考にしました。

☆補強取り付け

まず、上面に檜棒を貼り付けます。強度を持たせる為にエポキシ接着剤を使用しました。モハ72673は上面で面位置に、モハ72934は屋根を落とし込むため上面より1mm下げ接着します。



画像はモハ72934です。檜棒を正確に1mm下げる為に、冶具としてアルミアングルと1mm真鍮線を準備します。アングルと檜棒の間に1mm真鍮線を挟めば正確に寸法が出ます。ここは真鍮工作の技術が応用できますね。

これと同じ要領で下部にアングルをつけます。私は床板に真鍮板とMPギアシステムを使用するので、アングル位置は下面から2.5mmで、アルミアングルと真鍮アングルの間に2.5mm真鍮チャンネル材を冶具として挟みました。
接着強度が増す事を期待し、アングルの貼り付け面をヤスリで荒らして、エポキシ接着剤でがっちりと接着します。



これで、補強とアングルの取付は完了です。


☆屋根板の製作

屋根は『いこま工房』の木製屋根板を使用します。私が使用した屋根板は、表記の板厚より0.5mm厚いので設計段階でそこを反映させてます。屋根のRは、手元の鉄道ファンNo.417『特集:ロクサン形電車とそのファミリー』にあった正面写真をスキャナーで読み込み、車体幅35mmに縮小して印刷したものに合わせました。



モハ72673は(屋根板C)を使用しました。この車輌は屋根のRが木製屋根なのに、何故か鋼製屋根のようになだらかです。そのまま使う予定でしたが、写真にあわせながら肩を削りました。
モハ72934は(屋根板B)を使用しました、この板は幅が広いので両端を鉋で削って幅を合わせます。しかし独特のRを出すのが難しいですね。失敗しては新しい板を買い…で。
結局、4枚も削り出しましたが、その中で一番それらしいものを使用しました。


☆箱組み

平行・水平に注意しながら組んでいきます。私の組み方は片方の側板へ先に両方の妻板を着けて、最期にもう片方の側板を着けます。接着は瞬間で上部と下部に点着けし、よく確認したらエポキシを裏から塗り、すぐに1mmプラ角棒も一緒に接着して補強とします。エポキシ接着剤が乾いたら表面に瞬間接着剤を流して削ります。また側板の中央上面に檜棒で補強を入れておきました。

屋根はエポキシ接着剤で接着し、妻面と屋根板の間にはたっぷりと瞬間接着剤を流しておきます。ここで、妻板を屋根板に合わせて削っていきますが、紙がすぐに毛羽立ってしまうので、瞬間接着剤を染み込ませながら削っていきます。最後に全体にサフェーサーを吹いて仕上げの研磨をしました。もう一回仕上げの研磨をした方が良さそうですね。



とりあえず箱になりました~! 
 
モハ72934の屋根Rが少し不満なのですが、今の自分の腕では上手く出来ないし、別にコンペに出すわけでもないので諦める事にしました。腕が上がったら作り直すかもしれません。これから楽しいディテール工作が待ってます。

私がよく拝見するブログで『いろんなペーパー工作のサイトを見ても、ただ『貼り付ける』と書いてあるだけで、何を使ってどのように貼り付けるのか分からない』というような事が書いてあり、私も製作当初に全く同じことを思いました。
私も、ただ『貼り付けます』ではなく『○○○を使って、×××のように貼り付けます』と書くように心がけなければと思います。