広島鉄道模型友の会 公式ブログ

ここでは、活動の様子や会員の作品を紹介します

競作参加作品の紹介

2024年09月02日 | 会員の作品

今年の競作のお題は

『広島にちなんだもの』

それでは、エントリー作品を順に紹介しましょう。

なお、紹介文は当日の作者のプレゼンより引用しております。

 

第1位 広島電鉄3種 作:吉野線のシェルパさん

【広島電鉄3900形3902】

《製作の動機》

第20回(2019)国際鉄道模型コンベンション出展用として。

《経緯》
・「他の方はこの時代好かんやろ?私は好きやけど」的な車輌を物色した結果。

・宮島口から紙屋町まで乗車した経験も一因。

《概略工作》

・車体工作の後で心が折れると困るので、最初にZパンタを真鍮細工で作りました。

・車体は100均の工作用紙からペーパールーフ構造で製作しましたが、車体幅が想定より拡がったので屋根中 心部から唐竹割りして詰めました。

・動力はKATOのN用ギア付き車軸を利用したMPもどきです。歯車のモジュールが0.3と細かいので調整は面倒です。

・台車は紙の積層で作りました。軸受けにはハトメを使用しています。

・塗色:クリエイティブカラースプレー#80ミルキーホワイト(地色)、#67グリーン(帯)、#52スチールグレー(屋根)、#56パールグレー(屋上機器)、クレオスSG06MSグリーン(裾)

《注目点》

・某模型店の黒いレジ袋を細切りにした車体間連絡用ジャンパ線。

・新品の靴下に付いているT字のタグピンはマスコンハンドルになりました。

・割れてしまったCDケースの側面(ギザギザになったところ)はヘッドライトのレンズになりました。

 

【広島電鉄70形77】

《製作の動機》

第20回(2019)国際鉄道模型コンベンション出展用として。

《経緯》

「他の人と被らない」車輌を物色した結果、外国型を1/80で作る暴挙に出ました。ROCOなどから完成品は出ていますが勿論1/87ですので他の車輛とバランスが取れないことも一因です。

《概略工作》

・車体は100均の工作用紙から切り出したペーパールーフ構造です。前頭部も積層ではなく台形状の小片を組み合わせて作っています。

・動力は試行錯誤の結果モーターを両先頭車に置き、自作の乗り越しギヤを全台車に配置する形になりました。

・パンタグラフは欧米型既製品では似合わず真鍮線で工作しました。

・窓セルは周囲に烏口で黒を引いて外側から貼り付けました。

・塗色:クリエイティブカラースプレー#17アースベージュ(地色)、#19ライトアンバー(下半分)、#25ディープアンバー(帯と屋根肩)

・考えることが多すぎて完成まで1年半かかりました。

《注目点》

・ステンレス針金と紙で作った木製シートと赤字にならない程度に乗ってもらったお客さん。

・スワロフスキーの裏の箔を剥がして光るようになった各種標識灯。

 

【広島電鉄貨50形51】

《製作の動機》

第20回(2019)国際鉄道模型コンベンション出展用として。

《経緯》

・70と3900が完成してまだ時間的余裕がありもう1輌「こんなもん誰も作らんやろ」的な車輌を物色した結果。

・以前製作した阪堺121とタネ車が同じ(大阪市電1600)で竣工図があった。

《概略工作》

・車体は工作用紙ですが一般車と違って側板が貧弱なので内側に高さ10mmx厚さ1mmの真鍮帯板を全長にわたって貼り付けて補強しました。

・台車の首振りは真鍮帯板とハトメによるリンク機構を採用しセンターピンを排しました。

・伝動機構は自作ギヤボックスを使用した「乗り越しギヤ」方式で、動力はギヤが擦り切れて使えなくなった旧パワトラのキドマイティを利用しています。

・手すりと「看板を据えるやぐら」は真鍮細工ですが、これは強度の問題もあって面倒でした。

・塗色:クレオスSG06 MSグリーン。

《注目点》

・Zパンタはフリーストップ式で自作しました。

・花壇の植え込みはAliExpressで買った低木の葉と花をむしり取って木工用ボンドで発泡エチレンシートに貼り付けたものです。

・消火器は「kure5-56」の赤いスプレーノズルの輪切りに真鍮細工で取っ手を付けたものです。

・よければお手に取って車体を裏返し、動力機構・首振り機構をご覧ください。

 

第2位 瀬戸内色の103系2題 作:サロマニアさん

《製作の動機》

 103系好きで広島好きときたら、これを作らない訳にはいきません。

《経緯》

 当初は戸袋窓が閉塞されてWAU102を搭載した編成が作りたくて、モリヤスタジオのキットを組んでいましたが、作っているうちに戸袋窓が残っている編成も欲しくなり、並行して工作することとなりましたので、両編成を出品させて戴きます。

《概略工作》

★戸袋窓閉塞仕様の編成[広E-02]は、モリヤスタジオ製103系西日本仕様車を利用して製作。車番はクハ103-147+モハ103-224+モハ102-379+クハ103-146。側面の電照方向幕は増設されたが、使用開始前でサボを使用している1998年頃の姿を再現。

★もう一本は瀬戸内色103系のトップバッターと言えるセキ[E1]編成を、KSモデルのキットから製作。車番はクハ103-94+モハ103-235+モハ102-390+クハ103-156。1992年5月25日、初の瀬戸内色103系として下関区に配属されたが、翌年3月18日には広島に転属するので、たった9か月の下関区時代を再現。

《注目点》

 今回の工作では特に車体外観には目新しいものは無い。最近の弊社標準仕様である室内灯の充実と乗客乗車(乗車率30~40%)を実施。今回初採用なものは、通常のDC電源でも常点灯になるモーター起動電圧上昇回路を組み込んだ。また、全台車に集電シューを組み込み、編成内は通電カプラーを用いてブス引き通し実施し、室内灯のチラツキは皆無となっている。

 今回特に苦心した点は帯塗装の塗装見切り段差を見えなくしたこと。見切り部を#1700のペーパーで研ぎ、全体クリヤーで段差が見えない様に心がけた。今回、車体色クリーム1号は編成ごとに塗料メーカーを変えており、微妙な色違いがある。

 

第3位 475系 急行「つくし」 作:イスカンダル模型店さん

 1992年カツミ製品(製造はエンドウ)、動力はMPギヤだが床下機器はダイカスト一体の仕様。台車を日光に替えメタルを入れてモアのスノウブロウを付け当時最新のKATOクモハ40のカプラーを中間先頭車に取付たところでストップ、前年の越後交通の塗装を見て「ピンクはいいよなぁ~」今回はこれにしました。

 一昨年の205系同様完成品のグレードアップ、ただし車体はバラバラにしませんでした。

《ボディ》

 シンナードボン、ここで分かったのですが、先頭車と中間車では塗装の順番が逆になっていました、マスキングのやりやすさを考えてでしょう。雨ドイ、縦ドイ、キャンバス止め(エンドウ)、手すり、幌枠(モデル俱楽部)、サボ、仕切25枚!切粉だらけになりました(運転台後の段付仕切はペーパー製)。

 グリーン車椅子は天賞堂製、普通車はエンドウ製、ビュッフェはカウンター.冷蔵庫などプラ材から、腰掛はNゲージサロンエクスプレス東京のソファー!Nのソファーは1/80ではカウンターの椅子に。

 冷房装置、ベンチレーター、ダクトなどはKATO.TOMIXパーツから、サロのAU12はトレジャータウンの冷房台座に取付ています。

 ピンク電車の最大の見せ所の交直流電車の屋根上は既存のパーツを外し配管を施しています。塗装後に取付、天賞堂のパイピング用割付ビスや碍子.燐青銅線で仕上ました。

《下回り》

 床下機器はエンドウ製のホワイトメタルに交換、車体裾と床板が狭いので取付板は自作しました、モハ474の床下機器が一つなく手持ちのパーツでそれらしく並べモーター車に取付ました。

 車体重量が250グラムあるので台車に角線をハンダ付してへの字にならないようにしています。

 動力はMPギヤ、旧パワートラックの集電板を使用して全軸集電にしています、ウエイトは当時なので鉛なので重い、カプラーは中間車はTOMIX TNカプラー。

《塗装》

 プライマーが怖くてヒヤヒヤでした、シンナーを吹いてアトリエピクタのプライマーを吹きました。一色目の薄茶色をジャバジャバに薄めプライマーに食いつかせました?、マスキングで支障するヘッドライトは塗装後に取付ける事としクリーム4号赤11号の順に吹きました、テープを剝がすのが怖い! テープはラッカーシンナーでも糊が残らない「カモ井」の「武蔵」。

 グリーン車の等級帯はくろま屋のインレタを使用。レタリングはKATO165系をメインに日立製にしています。ヘッドライトもここで取り付けます、ヘッドマークはモリヤ製、車体裏にネオジム磁石を取付け簡単に付け替えができるようにしています。

《昔ばなし》

 父が岩日線の根笠に単身赴任した時週末に帰る際にビュッフェを利用していたのだろう、ビュッフェのマッチがあった。

 この季節、光や下松から柳井に親戚を訪ねる際父親がビュッフェに連れていってくれた、冷房が効いていたからかビールが飲みたかったのか?

 ジュース(当時のジュースはワタナベのジュースのもとですもう一杯かプラッシー)を飲みましたが「うどん屋」や電子レンジあったかな?

 妹は当時ちんちくりんで足がたわんで補助椅子でジュースを飲んでいました。

 急行形の153系は普通の80系と色が同じで、ピンクとクリームの475系の方が急行電車らしく見えました。

 子供ながらに「つくし」? 春に生えて佃煮にする「土筆(小学生は漢字知らない)」が名前に? あそこは「筑紫(小学生は知らない…)」だよね。

「つくし」「しらぬい」「玄海」「はやとも」「ぺっぷ」懐かしいです。

 サンライズエクスプレスを見ると「つくし」を思い出すのは年寄りでしょうか?

 

第4位 広島界隈 C521 瀬野  作:呉生まれさん

《製作の動機》

 オクで購入した「中村精密 C52キット組立品」がジャンク同様だったから。

《概要》

 画像はきれいに見えたが、入手後に検品すると、ほぼ不動、給水加熱器の位置が高すぎ、に加え、各所歪み・・・

 しばらく脱力で箱に入れたまま日々が過ぎ・・・お題が広島界隈になったので、再生に着手。

「上回り」

 塗装全剥離、ボイラ・キャブの他は、部品類をほぼ外し再組立て。

 ボイラ・火室の継目も割れたので継板も併せて付け直し。

「機器」

 前後ランボードの平行に注意して取り付け、給水加熱器下側や煙突前の欠き取を広げ、取り付け位置を下げるなど低重心で力強く見えるよう修正して取り付け。

「配管類」

 若干細目にしてボイラ太さを強調。

「下回り」

 シリンダブロック再組立て、ピストンロッド:真鍮→洋白、軸バネ:コイルバネを板バネに変更、動力:通常ギヤを高効率ギヤ・コアレス1725に換装、押して動きます。(広島名物?)

「瀬野八仕様」

 解放梃子操作ロッド取付。サンビーム型ヘッドライトを前後に装備、テイルライトはMVレンズに赤を差して光って見えるようにした。

「塗装」

 黒塗装+ダンブラック上塗り、綿棒で磨いた後、サンド・ラスト・赤さびで軽く汚し、現役機の雰囲気とした。

《製作後記》

 本務機・補機運用双方に対応できるように、前照灯は着脱可とした。少しきれいすぎてC52の獰猛さが若干不足しているように感じる。

 解放梃子操作ロッドが給水配管と干渉してうまく動かないのが残念。

 画像を詳細に見ずに購入し、後悔しきりだったが、押して動く機関車としてうまく再生できたので、まあ及第点。(反省してますよ…)

 

第5位 103系B-10編成 作:ダルマ35号さん

《製作の動機》

 今年の競作のお題は「広島に関する車両」。一昨年前にネコ店主より作りかけの103系キットを譲って頂いておりまして、これがモリヤスタジオ製戸袋窓無しのキットだったんです…なので、今年の競作ネタになるということ、実際に乗車したコトもあるということで広島の103系を製作することにしたのでした。B-10編成にしたのは4両全車がキットの車体に合致するコト、4両全車がAU-75冷改車となっておりクーラーパーツの入手のしやすさなどを考慮して決めたのであります。

《加工ポイント》

 前述の通り作りかけのモリヤキットを加工。まずは抑え金具仕様となっている客扉の交換から。とはいえ、ベテランモデラーのネコ店主がきっちりハンダ付けしている客扉パーツは自力では外せそうもないので、クラブのM田氏にお願いしてバーナーを使って外して頂きました。その後、IMON製のHゴム仕様の客扉パーツをハンダ付けしておきました。

 車体側に表現されたサッシ窓の中桟はキットのままでは不自然に感じたので、コレは切除してエバーグリーン製のプラ帯で別途表現しています。

 また、作りかけのキットにはヘッド・テールライト点灯の為の準備がしてあったんで、普段はやらない光モノの工作もしています。

 クーラー脇のランボードは肩が斜めになった大型タイプをパーツとパテを使い表現。

 モハ103のパンタ配管はいつも通り線材を使いパンタ鍵外し線まで作っておきました。

 塗装はクリームはガイアのクリーム1号を使用、青はトレジャータウンの青20号を初めて使いましたが、結構鮮やかな青で塗り替え間もないイメージになっております。

《苦労した点》

 他の人が組み掛けたキットを完成させたら良かったんで楽が出来ると思ったら大間違いで、やはりこだわりポイントが人によって違いますのでそこらへんを直して行く必要もあり意外と手が掛かりました。もしかしたら一から組み立てた方が楽だったのかもしれません。

 あとはキット付属の排障器パーツがめちゃめちゃオーバースケールで、硬い硬いロストパーツの修正にとても苦労しました。また、そこに付くジャンパ栓受けも同じロストパーツなので、取り付け高さを合わせるためにやはり硬い硬いパーツを削るハメになり非常に苦労しました。今年は酷暑となりなかなか工作をする気になれなかったんですが、なんとか締め切りに間に合いホッとしております。

 

第6位 EF67-103(更新前) 作:西のワムハチさん

《製作の動機》

 鑛鉄道さんの改造パーツ購入がキッカケ

《経緯》

 私は意外にも(?)、超地元ネタであるEF67を持っていませんでした。

 数年前に改造パーツを購入していたことと、今回のお題が広島という、この機会に作るしかない!との思いが7月下旬にようやく芽生え、工作に取り掛かりました。

《概略工作》

 KATOのEF65をベースに鑛鉄道の改造パーツを使って加工しました。他に、テールライトをエコーモデルの外ばめ式に置き換えたり、YAMA模型のテールライトモジュールを用いて点灯化工事をしました。

 塗装について、車体色はガイア:名鉄スカーレット2本と、ファルベ:赤11号1本を用いて調色しています。飾り帯はガイアのサンシャインイエロー、屋根と下回りのグレーはグリーンマックスのねずみ色1号。運転室はクリームやベージュ系で適当に塗装して、雰囲気重視。

《注目点》

 まず、EF67は実車、模型ともに目立つのがヒサシです。このパーツは3Dプリント製で、大変繊細ですから扱いをどうするか悩みました。

 塗装後、ヒサシは車体には接着せずに別途保管しておき、車両保管箱から取り出して走らせる際に差し込む方針にしました。

 もう一つはテールライトです。走行中でなければ意識しにくいですが、実車は後押し・単機回送時どちらの場合でもテールライトが点きます。当初は省略も考えていましたが、実際に走らせると点灯化して良かったと思いました。

 

第7位 115系広セキC-14編成(2004年3月~) 作:しみじろうさん

《製作の動機》

 ハゲタイプが欲しかった。このハゲ~(# ゚Д゚)

《経緯》

 某サロマニア様からでんてつ工房のサハを譲って頂き、さらにフォロワーさんから鉄顔とみかんモデルの側面コレクションを送って頂いたこともあり製作を決意しました。あとは、クハ115-219以外は手抜きできるということもありました(;'∀')

《概略工作》

 要であるクハ115-219に加工が集中しました。まずはレザーソーで大まかに切り、Bヤスで断面を整えました。

 続いて雨樋を削り、シャッタータイフォンに交換した前面と側面コレクションを接着。雨樋部分にエバーグリーンの1/4円プラ棒を面一で貼ります。合わせて屋根がはまるように両端を切り取り、同時にベンチレーターの穴を埋めておきました。

 あとは雨樋部分をツルツルになるまでシコシコ磨き、115系化した元113系の3両と共にクリーム1号で塗装。

 得意技のデカールで帯を貼り、インレタや付属品(ミジンコ含む)を付けて完成しました。

《注目点》

  初の切り継ぎに加え、雨樋張り上げという難工事を実際にやってみると、めちゃくちゃ手間でした。

 40Nの4両を作るぞ!なんて、口が裂けても言えないと思います。

 張り上げ屋根と原型が醸し出す不細工さは、きっとゲテモノ好きな某会長には刺さると思います。

 近日中に同じくハゲタイプを組み込むG-02編成を作られた工場長様と、ハゲタイプで共演出来る予定であり、わくわくしています( 'ω')

 余談ですが我が電車区では種車が底を尽きましたので、でんてつ工房やTOMIXの115系(113系も可)が余っている方がおられましたら、是非安価でお譲りください。

 

第8位 115系3000番台タイプ 作:なかのひがしさん

《製作の動機》

 今回のお題広島に際し何を出品するかを悩みましたが、115系コレクターとしては癖のある番号を検討していたところPLUMというメーカーから115系300番台の発売発表されたことから、中間に117系を改造した115系3500番台を挟んだ岡山編成を作成することを予定していました。ただ、PLUM115系300番台の発売が延期され、競作の締め切りに間に合わないことも予想される上、岡山の115系は227系レッドウイング登場以来、広島県でも運用が備後地区までなので、安芸地区に住む私としてはちょっとやや遠いと感じ、300番台の計画は断念し、3000番台タイプを作ることに致しました。

《経緯》

 今回あえて3000番台タイプとタイトルにしたのは、Tomix117系を改造するにあたり、115系とスソの絞りが違う、客室窓の四隅形状が違う、運転台後ろの小窓から戸袋窓までの寸法・トイレ窓から小窓までの寸法が違うなど、作った後に3000番台ですとはっきり言えない事から、タイプと言わせていただきます。完璧に作ろうと思えば、ペーパーか、メーカー完成品を待つかになることでしょう。今回の競作、この形式は作ったもん勝ちかなと思い、勢いで工作を進めました。

《概略工作》

〇下関側クハ115-3018 米原側クハ115-3118

 車体加工はTomixクハ111の運転台部分とモハ117およびモハ116の客室部分を切り継ぎ、クハ115-3018は トイレ部分と小窓をクハ111から切り出してハメ込みました。

 裾の絞りはパテとヤスリで誤魔化すことにしました。方向幕の移設、屋根をクハ111に交換し、ベンチレータを撤去してます。

 床下は車体と床下をしっかりハメたかったので、オークションで出品されていたクハ116・117床下を台車部分より運転台側をクハ111の床下をつなぎました。

 運転台窓は元のモールドを削ってます、実車は30N更新工事の際金属抑えから接着になりスッキリとしたイメージになっています、このクハ115-3118と3018は運転台窓が細目になってないので、作業の効率を考えこの番号にしました。

〇モハ115-3502 モハ114-3502

 大きな加工はなく、半自動ドア把手と屋上の新鮮外気導入装置の撤去を行いました、この新鮮外気導入装置を撤去した車両は、長いランボードがそのまま残って、いかにも屋根を加工しました感が私の好みです。

●共通部分と塗装について

・クーラーは西日本更新クーラーにイメージが似ているAU725Aに交換、優先席シールはTomix223系の余りから、ドア注意は以前平山君が作成しいただいたものを使用、車内つり革はすずめ工房製、車番デカールは坂本会長作成、クハのランボードは藤原店長から供給していただいたものです。

・塗装は、友の会で115系3000番台をお持ちの人は瀬戸内色、ミュージアムでは広島快速色があるので、今回末期の黄色にしました。

 GMカラー湘南オレンジや黄色5号を組み合わせて調色しています。ただ自分自身、更新車の115系を作る度、その時にベストだと思う末期色を塗装するので、保有する他の115系末期色と色調が合わないのが残念なところです。

 クハの屋根は初めての試みとしてジェイズのスエード調塗料を使用、元ベンチレータ部分をマスキングしてベンチレータ撤去加工をアピール、運転台上の黄色面積が小さくなりグレー塗料が延長された所が楽しいところです。

《注目点(まとめとしました)》

  この115系3000タイプ、モデルとしては異なる点がありますが、私の在籍車両の中でもインパクトがあり、メーカーのプラスチック完成製品も今後期待できないので、作ってよかったと思っています。

 最後に、大仁田厚がプロレスラー引退を過去何回も言ったように、私も115系を買ったり作ったりするのは今回が最後と過去何回と言ってきました。

 この度、最後などと言ったら、中条きよし(うそ)になるので、魅力的な番台がメーカーから出たら増えるかと思います。

 

第9位 荷37レ EF58 2種 作:まろねふさん

《製作の動機》 

 KATOより「EF58 ツララ切り付」の発売予告を受け、加工をして他の番号にできないものかと、出向期間中にずっと考えていたもの。

 新製品のツララ切りパーツを、大窓機に転用できないかと考えていた。

《経緯》

・EF58全機の画像をアップしているサイトを眺めつつ、番号を選定していたところ、いつかは作ってみたかった一体庇付の広島区のカマが目についたこと。

・一体庇のパーツは以前購入したものがあり、これを使えばツララ切りパーツを大窓機に転用できると思ったこと。

・EF58重連牽引で有名だった荷37レを再現してみたかったこと。

《概略工作》

「共通工作」

・エアーフィルターをBONA製よろい戸に交換。

・尾灯は、BONA製(62号機)、エコーモデル製(7号機)に交換。

・パンタグラフは、KATO製PS22へ交換。

・正面ナンバーはTomix製、側面ナンバーと製造銘板はBONA製を使用。

「62号機」

・元々所有していたEF58P型改造機の車体を、新製品の車体と交換。

・暖房用給水ハッチをプラ板で自作。

・SG排風口は、以前改造に失敗した大窓機から転用。

・避雷器はエコー製パーツに交換の上、移設して設置。

「7号機」

・62号機で余った車体を、青大将機改造途中だった車体と振替え。

・避雷器を天賞堂製パーツに交換。

・ホイッスルカバーは、KATO製パーツの流用。

《苦心した点》

・空調が無い書斎での暑さとの闘いと、気力と集中力をいかに持続させるか。

・8月に入って、すぐれなかった体調との闘い。

・7月に入ってから競作参加を決めて、突貫で工作を進めたこと。上記2点の理由

から多くの工作時間が取れず、いつも以上に荒が目立つものとなった。

《注目点》

・パーツの交換は必要最低限とし、表現などはKATOらしさ(?)を極力残したこと。

《今後の野望》

 浜松区、宮原区のEF58は既にいるので、次は米原区と東京区のEF58を作ろうかなと思っているが、しばらくは妄想だけで楽しもうかと。

 

第10位 呉市交通局2000型タイプ 作:シンコーさん

《製作の動機》

 側面がそっくりだから。

《経緯》

 退職後に始めた家の整理が多忙なのと、やりたい事最優先で旅行に行きまくって時間が足らなくなり(自業自得)、29年前に製作した車両を大幅リニューアルの予定であったが、屋根上の塗装や方向幕などの表記の更新に留まった。

《概略工作》

  1995年にハセガワのプラモデルの土佐電鉄600型を窓1個分短縮、正面窓を2枚窓からプラ板で3枚窓に作り替えた。軽量車体で側面窓下に3本のリブがあるので真鍮線を溶きパテで固定して表現した。

 動力装置は乗工社の土佐電用で床板は短縮して利用。

 ビューゲルはカワイ製。避雷器と前照灯はエコー製。バンパーと尾灯はプラ板から製作。

 当時屋根上の資料が無く全部水色にしていたが、グレーのようなので今回グレーに塗装し避雷器を追加した。

 方向幕やワンマン表示は手書きだったのを印刷し行先を変更、局章も追加した。

《注目点》

  都電7000型を模して製作された土佐電600型と、呉市電2000型は側面が窓1個分短いだけでそっくりなので流用できると思い製作。但し実車はもっと屋根が低くバスの様に側窓から上に傾斜が付いており印象が異なり、リベットだらけである。台車も空気ばねで全く異なるので「タイプ」としており、社番も架空の2005号としてある。

 毎年低予算でやっているが今回掛かった費用は完全にゼロ円。



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