広島鉄道模型友の会 公式ブログ

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鉄道ジャーナレ『網双電鉄特集』

2016年09月07日 | 会員の作品
「網双電鉄 E601・ワフ501」の紹介

・はじめに
トラムウェイの新製品予告を眺めていたところ、ED11・ED14をアメリカ型GEボックスキャブ電機とし、輸出用商品の一部をキットにして発売するとの案内が…
そして、ゼブラ塗装のGE11を見ているうちに

『西武鉄道に同型が居るのだし、私鉄仕様にしたらそれらしい車両が出来るかもしれないなぁ』

などと妄想してしまったが運の尽き、めでたくご予約となりました!

さらに…

『貨物輸送を行っているのなら緩急車も要るよね、そうだ西武鉄道のワフを真似た車両もでっち上げよう!』

という“完全な勢い”でこの車両たちは誕生したのでした。

所属は架空の鉄道会社ですので、社名をあれこれ考えた結果“妄想”をもじって“網双”という漢字をあて、ここに『網双電鉄』という社名が誕生しました。
「妄想」電鉄という事で、この鉄道会社のある地域、規模や所有車両などの設定は明確には決めず(と、言いつつも西武鉄道の影響は受けていますが…)、基本的には見る人に任せてしまおうというスタイルです。

『網双電鉄E601』



元は、東源峡谷鉄道(桃源郷のもじり)が輸入したゼネラル・エレクトリック社製の電気機関車である。同社の鉄道事業撤退により網双電鉄へ譲渡され、以降貨物列車牽引を中心に使用されている。
前所有者の事情に合わせた改造が行われた為、汽笛の位置や避雷器が屋根上に存在するなど、外観が新製時とは多少異なる。E601の次回検査期限は昭和59年3月となっているが、同年2月の国鉄ダイヤ改正は貨物列車のヤード集結型輸送が全廃され、貨物営業を廃止した私鉄もあった。



果たして、この車両は生き残れたのだろうか?


模型について。

トラムウェイ製GEボックスキャブ電機(黒塗装、警戒色)キットを加工、組み立てたものです。結論から言いますと、仮組みをするよりも、まずは一旦最後まで組み立ててしまってから加工に入った方がこのキットのクセを把握でき、後で困惑せずに済んだと思いました。



加工箇所は、パンタグラフ、ホイッスル、ワイパーをKATO製へ変更、他はエコーモデルの避雷器、標識灯、エンド銘板、パンタ碍子台を使用してディティール追加した程度です。カプラーはケーディ158番に交換しています。



塗装はガイア:EXホワイト(白帯)→ミスターカラー:暗緑色中島系(車体)→グリーンマックス:ねずみ色1号(屋根)の順で行いました。屋根、下回りには調色した錆色を吹いています。汚れ具合は現役の姿とするべく、屋根上は少々強めに吹きました。黄色い手摺はPOM製ですので、ミッチャクロン→タミヤ:キャメルイエローをスプレー。車体表記は全てMDプリンタで作成しています。

『網双電鉄ワフ501』


 
これまで、網双電鉄では木造ワフが使われてきたが、車両の老朽化が進んだため代替車両を用意する必要性が出てきた。そこで国鉄からワフ22000形数両を譲り受け、小改造のうえで社線内専用車として使用を開始し、木造ワフ全車を置き換えるに至った。

ところがその数年後、拠点間直行型の専用列車が新設されると今度は国鉄と直通可能な緩急車が新たに必要となった。今更自社のワフを復元改造しようにも数に余裕が無く、やむなく国鉄直通貨車を新製する羽目になってしまった。さらに国鉄から非営業車の直通は認められなかった事情から、新製にあたってはS武鉄道が所有、運用するワフ101形を参考にした。
車体長と軸距は今後の車両運用の便宜を図り、国鉄最新鋭の車掌車であるヨ8000形に揃えた。荷重が1トンであるため、ワフと名乗りつつも実態はヨである。



模型について。

エンドウのワフ29500キットを改造しました。設定や加工に関しては吉岡心平氏のブログに、西武のワフに関する記事があるので参考にしています。車体長と軸距をヨ8000に合わせる為、車体は8mm短縮(ちょうど窓一つ分)し、軸距はデッキ側の車輪取り付け位置を外側へ5mmずらしています。
この他にデッキの柱を撤去、貨物ドアはのっぺらに、窓は一段凹んだ部分を削って0.5mmプラ角棒を貼り付けサッシ表現とし、屋根上はベンチレーターひとつにすると、どことなく西武のワフに見えてきます。
テールライトの赤い円板はプラ板をポンチで抜きました。塗装はE601と同じくミスターカラー:暗緑色中島系。車体表記は全てMDプリンタで作成しました。