平成18年度の競作で優勝させていただいた『濃硫酸専用』のタンク車4両です。私は“自称”タンク車マニアで、今までに沢山のキットをコレクションしてきました。しかし市販のキットだけでは満足できなくなったので、タンクコンテナを改造して自作出来ないものかと製作を試みてみました。
これら実物のタキは、3両ともタンク径が微妙に違っていますが、模型では同じタンクコンテナを改造した為に全て同じ径となっています。以前は『0.5ミリ違うから出来ない』とか思ってましたが、そんな事を言っていては一生出来ませんよね…今では『±1ミリなら誤差のうち』と自分に言い聞かせて製作してます。
あまり凝って作ると行き詰るので、製作しやすいように安達製作所のキットを基本にしました。一部実物と違う自分流の作品となってますので、あまり参考にならないかと思いますが、恥ずかしながら発表させていただきます。
タム400形タム10410
同和鉱業所有で南岡山駅常備の濃硫酸専用ドームレスタンク車です。末期は日豊本線幸崎駅の日鉱金属の運用に出稼ぎに来てました。
タンク体はホームセンターで手に入れた18ミリABSプラパイプに、ホビーモデルのタンクコンテナキットの余剰になった鏡板を貼り付け、余分な部分を削りました。ハッチは作りやすさを優先した為に実物とは形が違いますが、3ミリプラ棒や皮ポンチで丸く切り抜いたプラ板で適当に作りました。液出し管は真鍮線と丸く抜いたプラ版、安全弁は真鍮パイプの組合せです。踏台はエコーモデルの網目板、梯子は安達製作所のパーツを用いました。タンク受台やセンタアンカーはプラ板切り出し、タンクバンドは真鍮帯金、タンク受台のバンド受けはチャンネル材の加工です。台枠は真鍮版を切り出したものに、KSモデルのチャンネル材を組み合わせました。足回りは安達製作所のタンク車用二段リンクを3点支持、ピポット軸受けに改造しカツミの車輪を使用し、ブレーキ装置と側ブレーキは全てエコーモデルのパーツです。
タキ300形コタキ4497
日本鉱業所有で幸崎駅常備だったタンク車です。
タンク体はホビーモデルのタンクコンテナキットを切り継ぎました。ドームはエバーグリーンのプラパイプにプラ板で蓋をしました。ハッチや液出し管はタム400と同じですが、安全弁はトミックスのタキ3000キットから拝借しました。完成後タンク体が傾いているのに気付きましたが、残念ながら修正できませんでした。気が向いたら作り直すつもりでいます。
台枠はタム400とほぼ同じですが、手ブレーキが有るので安達のパーツを使用しました。台車はトミックスのプラ製の台車です。
タキ4000形コタキ14072
カクタス化成所有、幸崎駅常備です。
実はこれが一番作りたかったものです。サボテンマークに萌え~…(笑)
タンク体やドーム、ハッチはタキ300と同じです。安全弁はタム400と同じものです。台枠や台車もタキ300と同じです。
タキ5750形コタキ85760
北一産業運輸所有、豊沼駅常備です。北海道時代の末期は港南駅常備が正しいようですが、豊沼駅の方が北海道らしいのでこちらにしました。後に北海道の濃硫酸輸送廃止により、はるばる九州へやって来て幸崎駅常備となりました。
タンク体上回りはタキ4000とほぼ同じです。台枠はタム400と同じですが、フレームレスなので強度確保に苦労しました。ブレーキ装置や側ブレーキはエコーモデルのパーツですが、側ブレーキ緊解表示板は特殊な形なので自作です。台車は他のタキと同じです。
各車の標記はデルタモデルのインレタを使うつもりでした。しかしなぜか全く転写できませんでしたので、仕方なく手持ちのトミックスの貨車用のインレタから適当に字を拾いました。『濃硫酸専用』と『浸(禁水)』の文字はエンドウのインレタです。
社紋・社名・常備駅は自作ですが、車体を作るよりも大変でした。制作方法は写真から読み込んだ実物の画像をトレースして、アルプス電気のMDプリンタで透明デカールに白文字で印刷しました。白文字は下地が透けるので、ページ合成機能で4回重ねました。貼り付けてみると形式など他の文字に比べて濃すぎるようなので、次回は3回重ねにしようと思います。常備駅は適当なフォントで製作しましたが、文字が大きすぎて失敗です。もう少し縮小した方が良かったみたいです。
とりあえず、タンク車が自作できる事が分かりましたので、形式図を眺めながら更なる増備を計画しています。実は上記4両と一緒に製作していた筈のタキ5750がもう2両作りかけで眠ってます。これらは既にタンク体と台枠は完成しています。しかし6両では競作に間に合わないと判断し4両を先行、残り2両はここでストップしました。これらも早く製作してやらなければ…
(おまけ)↓
ヨ5000コンテナ色
KATOの完成品を塗り替えただけの、お手軽作品なので特記することはありません。GMとジェイズの缶スプレーで塗装しました。標記は『デルタモデル』と『こみや』のインレタです。15年前に買った『こみや』のインレタは気持ちよく転写出来ましたが、近年買った『デルタ』のインレタは上手く貼れなくてストレスが溜まりました。
これら実物のタキは、3両ともタンク径が微妙に違っていますが、模型では同じタンクコンテナを改造した為に全て同じ径となっています。以前は『0.5ミリ違うから出来ない』とか思ってましたが、そんな事を言っていては一生出来ませんよね…今では『±1ミリなら誤差のうち』と自分に言い聞かせて製作してます。
あまり凝って作ると行き詰るので、製作しやすいように安達製作所のキットを基本にしました。一部実物と違う自分流の作品となってますので、あまり参考にならないかと思いますが、恥ずかしながら発表させていただきます。
タム400形タム10410
同和鉱業所有で南岡山駅常備の濃硫酸専用ドームレスタンク車です。末期は日豊本線幸崎駅の日鉱金属の運用に出稼ぎに来てました。
タンク体はホームセンターで手に入れた18ミリABSプラパイプに、ホビーモデルのタンクコンテナキットの余剰になった鏡板を貼り付け、余分な部分を削りました。ハッチは作りやすさを優先した為に実物とは形が違いますが、3ミリプラ棒や皮ポンチで丸く切り抜いたプラ板で適当に作りました。液出し管は真鍮線と丸く抜いたプラ版、安全弁は真鍮パイプの組合せです。踏台はエコーモデルの網目板、梯子は安達製作所のパーツを用いました。タンク受台やセンタアンカーはプラ板切り出し、タンクバンドは真鍮帯金、タンク受台のバンド受けはチャンネル材の加工です。台枠は真鍮版を切り出したものに、KSモデルのチャンネル材を組み合わせました。足回りは安達製作所のタンク車用二段リンクを3点支持、ピポット軸受けに改造しカツミの車輪を使用し、ブレーキ装置と側ブレーキは全てエコーモデルのパーツです。
タキ300形コタキ4497
日本鉱業所有で幸崎駅常備だったタンク車です。
タンク体はホビーモデルのタンクコンテナキットを切り継ぎました。ドームはエバーグリーンのプラパイプにプラ板で蓋をしました。ハッチや液出し管はタム400と同じですが、安全弁はトミックスのタキ3000キットから拝借しました。完成後タンク体が傾いているのに気付きましたが、残念ながら修正できませんでした。気が向いたら作り直すつもりでいます。
台枠はタム400とほぼ同じですが、手ブレーキが有るので安達のパーツを使用しました。台車はトミックスのプラ製の台車です。
タキ4000形コタキ14072
カクタス化成所有、幸崎駅常備です。
実はこれが一番作りたかったものです。サボテンマークに萌え~…(笑)
タンク体やドーム、ハッチはタキ300と同じです。安全弁はタム400と同じものです。台枠や台車もタキ300と同じです。
タキ5750形コタキ85760
北一産業運輸所有、豊沼駅常備です。北海道時代の末期は港南駅常備が正しいようですが、豊沼駅の方が北海道らしいのでこちらにしました。後に北海道の濃硫酸輸送廃止により、はるばる九州へやって来て幸崎駅常備となりました。
タンク体上回りはタキ4000とほぼ同じです。台枠はタム400と同じですが、フレームレスなので強度確保に苦労しました。ブレーキ装置や側ブレーキはエコーモデルのパーツですが、側ブレーキ緊解表示板は特殊な形なので自作です。台車は他のタキと同じです。
各車の標記はデルタモデルのインレタを使うつもりでした。しかしなぜか全く転写できませんでしたので、仕方なく手持ちのトミックスの貨車用のインレタから適当に字を拾いました。『濃硫酸専用』と『浸(禁水)』の文字はエンドウのインレタです。
社紋・社名・常備駅は自作ですが、車体を作るよりも大変でした。制作方法は写真から読み込んだ実物の画像をトレースして、アルプス電気のMDプリンタで透明デカールに白文字で印刷しました。白文字は下地が透けるので、ページ合成機能で4回重ねました。貼り付けてみると形式など他の文字に比べて濃すぎるようなので、次回は3回重ねにしようと思います。常備駅は適当なフォントで製作しましたが、文字が大きすぎて失敗です。もう少し縮小した方が良かったみたいです。
とりあえず、タンク車が自作できる事が分かりましたので、形式図を眺めながら更なる増備を計画しています。実は上記4両と一緒に製作していた筈のタキ5750がもう2両作りかけで眠ってます。これらは既にタンク体と台枠は完成しています。しかし6両では競作に間に合わないと判断し4両を先行、残り2両はここでストップしました。これらも早く製作してやらなければ…
(おまけ)↓
ヨ5000コンテナ色
KATOの完成品を塗り替えただけの、お手軽作品なので特記することはありません。GMとジェイズの缶スプレーで塗装しました。標記は『デルタモデル』と『こみや』のインレタです。15年前に買った『こみや』のインレタは気持ちよく転写出来ましたが、近年買った『デルタ』のインレタは上手く貼れなくてストレスが溜まりました。