広島鉄道模型友の会 公式ブログ

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広ウヘの旧国達…

2010年03月22日 | 会員の作品
KATO製のプラ製品でお手軽に楽しむ…そんなコンセプトで楽しまれる方も多くいらっしゃると思います。
今回は市場から消えて久しい同社の旧型国電をベースに、宇部線の姿を再現してみました。全部で7両、足かけ3年の工作期間を経た作品たちです。

【改造のコンセプト】

まずは、一体どこまで車両が手に入るか? ここから全ての計画が始まりました。広島市内某所で『クモハ41+クハ55』セットが残っており、これを購入したのが全ての始まりです。その後『クモハ40』を東京で発見し、更に山口県内で『クモハ41+クハ55』のセットを発見する事が出来ました。

『40系電車を3両若しくは4両で楽しめる路線は?』

その問いに対して出した答えが『宇部線』でした。こうして加工が始まったのです。

加工に当っての“当初”のコンセプトは…

☆極力、車体は加工しない
☆ジャンパ線受等の細かいパーツは交換する
☆編成は固定しない

でした。

ところが資料収集のためネットをあさっていると、広ウヘの旧国を全車紹介している某サイトに出会い、『あれも作りたい、これもやりたい』の欲求から更なる増備が進み、購入した数は9両となってしまいました。

最終的に共通した加工箇所は次の通りです。

1.『クモハ+クハ』ユニットの中間はエコー製のドローバーに交換
2.手摺類や屋根上配管は真鍮線で表現
3.ヘッドライトはエコー製パーツに交換
4.ワイパーをエッチングパーツに交換
5.ジャンパ線受けは床下も含めエコー製パーツに交換
6.連結面の貫通路は製品から流用
7.クモハのパンタは塗装する

まず、ユニット編成中間の連結器をドローバーに交換したのは、製品の連結器を破損し予備品が確保できなかったことが大きな理由です。これにより6個の予備品を生み出しただけでなく、収納の際に手間が掛からない事となりました。

【各車両を紹介】


クモハ40067

基本的には製品のままですが、2END側にはエコー製パーツを用いて、幌枠を取り付けています。


クモハ41022

運転席窓をHゴム支持窓に加工しています。この窓はKATO12系客車の窓を転用しています。また、銀河製N用のテールライトを用いて、大鉄ベンチレータを再現しています。


クモハ41026

車体のジャンパ線受けを加工した以外は特に加工していません。


クモハ41126

クモハ40とクハ55を切継いで加工した車両です。切妻となった2END側屋根は、加工で余った部分を切継ぎ、妻板とキャンバス押さえはプラ板から自作しました。


クハ55052

正面幌座をt0.3プラ板を帯状に切り出し、治具を使い曲げた後に接着しました。


クハ55073

製品のウィンドシル・ヘッダー、リベットを削りノーシル・ノーヘッダ車としました。加工をしやすくするために、客ドアの靴擦りと車側表示灯は一旦削り、新たに作り直しています。


クハ55340

余っていたクモハ41と、クハ55を切継いで加工しました。運転台窓はプラ板で塞いだ後に窓を開け直し表現しています。助士席側は半流車体の窓枠のみを切り出し、新たに嵌め込んでいます。正面貫通扉、乗務員扉も同様の加工を行っております。

【終わりに】
ふとしたきっかけから加工を始めたこれら電車も、決して自慢できる出来栄えではありませんが形にする事が出来ました。
まだ、サボを貼り付けていないので本当の完成ではありませんが、全ての加工が終われば、その姿から私が見ることが出来なかった、古きよき日を想う事が出来るでしょう。

注:会長個人のブログより再編集し掲載しました。

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