広島鉄道模型友の会 公式ブログ

ここでは、活動の様子や会員の作品を紹介します

築堤二態

2019年08月31日 | 会員の作品


2019年の競作は「お立ち台」(モジュール)とのこと。作りかけの展示台があったのですが、せっかくなら会のモジュールに接続できるほうがいいなぁ。ただ、フルサイズの300X900だと運搬と保管が大変です。で、半分の300X450のサイズを2つ作ることにしました。
お立ち台としてモジュールは築堤にしました。ベースは300X450の定尺カットされた5.5厚のMDF、そこに手元にあった12mm厚の合板で両端の築堤断面を、3mm厚の合板で築堤表面を形成しました。路盤は60mm幅のファルカタ材です。築堤下部のベースは内抜きして軽量化とアクセサリの収納スペースとしました。
7月の例会で切り出しを行って一気に組み立て・・・のはずが、一つ組んだところで電動ドライバが壊れてしまいペースダウン。もう一方はすべて接着剤で組み立てました。
レールはKATOのユニトラックですが、S246を切りついで390mm長にしレールもハンダ付けしてジョイントなしとしました。また、この手のレールを固定するときには小釘を使うのが常ですが、頭が見えるのがイマイチなので、ユニトラックの裏面にあるガイド穴に2mmのタップを立て、路盤側からネジ止めしました。
ユニトラックは一旦レールを抜いてから、バラストと枕木を塗装したのち、別に塗装したレールを組み込んでいます。

築堤斜面は木工用接着剤と洗濯糊を混ぜたものを水で適度に薄めたものを塗り、乾く前に木灰を振りかけ、乾燥後にアクリル絵の具+洗濯糊+水をエアブラシで吹いて地面のベースとしました。その後、1つは晩春のイメージでフォーリッジやターフを緑を濃い目にして接着、もう一つは雪が降らない地域の冬の終わりのイメージで、枯れ草色のターフをメインにして緑化を行いました。
余ったスペースは圃場整備を行った田畑のイメージです。畦はスチレンボードで作製し、段差をプラスタで埋めてとりあえず完成です。

どの地域にするか、これから小物を追加するのと、植生を増やしていこうかと考えています。


テーブルで遊ぼう

2019年08月31日 | 会員の作品


走らせ てみたいと思ったらどこでもすぐに走らせることができる、どちらかと言えばレイアウトと言うよりも車両走行盤に近いものです。とはいえ、私なりに低コストでテーブルの上に置いてもそこそこ見れる物をとの思いで作ってみました。

ベースには、ホームセンターで安価で売られている直径150㎜厚さ5㎜の丸いMDFパネルと100均の角材を削ったものを台枠にしました。この時にMDFパネルの表面処理(後で知りました)を忘れたので最終段階で台枠部分にうまくニスを塗られませんでした。
レールの敷設の前に100均のコルク盤を直径120㎜ +-10㎜にカットしたものを道堤として敷設しました、レールは手持ちのカトーのフレキシブルレールを使いました、まずレールを枕木から抜いて本の記事を参考にレールベンダー擬き?の治具を作りR65㎜とR55㎜(後で調整ができるように少し大きめにしました)の円型に加工し再度枕木を戻し車両がスムーズに走るまで調整をした後にレールジョイナーを嵌め半田付けをしますその際に給電用に燐青銅線も付けておきました、枕木はナローの車両が中心になるので適度に間引いて戻しMrカラーのウッドブラウンを吹き付けた後に、ボンドでコルク道堤に貼り付け、台枠の一部を削って入力端子を付けました。
道堤部のバラストは手元にある数種類のバラストを適当に混ぜたものを撒きボンドで固め、その他の部分は土や石、草等で適当に余白を埋めるました。ショベルクレーンなどの建造物があればもっと楽しいのでしょうが、これらは今後の課題としました。

お気に入りの小型ディーゼルがトロッコを引いてくるくる走る姿を眺めながらのビールはサイコーで~す。

夏の築堤~1枚の写真から~

2019年08月31日 | 会員の作品


偶然入手した築堤を走るC1298の写真を見て、これを再現したくなりC12と並行して製作しました。2012年に製作した「引き込み線・鉄橋」セクションに繋いでも不自然に見えないよう仕様を統一しました。
手元不如意につき、手持ちの余り素材、レールの範囲で製作可能な大きさ(450×150mm)としました。友の会の規格に合わせた、残り450mmは基板+ユニトラックとしています…

基板を組んだ後、その上に路盤部分を、基板に対してやや斜めに配置して嵩上げ、右側面は築堤、反対側を石垣として薄ベニヤを貼り、枕木を3/4に間引き錆色に着色したフレキレールを敷設しています。
バラストは、木工用ボンド水溶液・水性塗料(土色)で程よい粘度に調整し、道床部分に敷設・固着。勾配標と会長より譲ってもらった遠方信号機を設置しました。

地面には茶色と緑色を不均一に混ぜたカラーパウダーを疎らに撒き、コースターフ・フォーリッジ等を一様に見えないよう、(根元:枯れた茶色、下草:濃い緑、先端:若草色のイメージ)に適当に生やしました。

火の見やぐらのある風景

2019年08月31日 | 会員の作品


前回製作したモジュール「小川のある風景」に続いて、今回製作にかかったのは、これまた日本のレイアウト風景の鉄板「火の見やぐらのある風景」です。

まだ小学生の頃、トミックスのレイアウト写真に胸躍らせていた少年は、“あの”阿部さんの城新鉄道の記事を見て、まさに雷に打たれたような衝撃を受けてしまいました。三つ子の魂…と言いますが、その時の少年は気が付けば老眼の酷い51才のジジィになってしまいました。
肉眼ではピントも合わない中、今回も競作に出すからにはと、自分の限界に挑戦しましたが、期限に間に合す事が出来ませんでした…
ギリギリで慌てるのも夏休みの宿題みたいで、少しも成長していませんが、ここは「レイアウトに完成無し!」という事で、ここまでの製作について説明します。

モジュールの大きさは、規格サイズの900×300mm、すべて自作で前回同様、振動で共鳴しないように路盤下には18mm厚の合板を使用、両端には接続のためユニトラックを使用していますが、枕木の間隔をあけるために、シノハラのコード83のフレキを加工して、スパイクでがっちり固定、レールの接続部分には溝を付けて、カタンカタンと音が響くよう加工しました。

モジュールの場合、地形がどうしても平面になってしまうので凸凹させるためにスタイロフォームとスチレンボードで形作り、それを木工用ボンドに浸したキッチンペーパーで覆い、タミヤのテクスチャーペイントで着色、それに灰をぶっかけて刷毛で刷り込み、艶消しクリアーで定着させ、その後に細かなニュアンスを付ける、いつものやり方です。

元山陽本線でもある岩徳線をいつも見ているので、線路の雰囲気は特急列車が走るような感じになっています…これが可部線沿線に住んでいたならば雰囲気も変わるのでしょうか…?
肝心の火の見やぐらは雨宮のエッチングキットを組んだもので、赤色に塗ろうと思ったのですが見た事ある実物はみな銀色なのでそれに倣いました。赤色は退色するからなのでしょうか、このあたりは地域特性かもしれませんね…

消防機庫は自作ですが細かいディテールは間に合いませんでした。草も生やしていかなければなりません…この踏切に似合う警報機も作らなければ…

三滝~安芸長束

2019年08月31日 | 会員の作品


競作のテーマが「お立ち台」ということで、日頃から雰囲気が良いと感じていた三滝―安芸長束間の細…太田川放水路沿いをイメージしたモジュールを製作しました。

山がある情景なので背景を選ぶことなく「映え」る写真が撮れる・・・そこを意識して製作しました。
お山の地盤と道路はスタイロを切り出して成形して、新聞紙とプラスタークロスで肉付けをしています。樹木等は定石どおりに製作しています。

線路には気持ちカントをかけ、バラストは撒いた後に軽い汚しで済まし、特徴的な架線柱を設置することで可部線らしさを演出してみました。

製作期間は2か月・・・実際は3日しか手を動かせなかったためディティールは寂しいですが、「映え」る写真が撮れるお立ち台が出来たと思います。