広島鉄道模型友の会 公式ブログ

ここでは、活動の様子や会員の作品を紹介します

3月例会

2008年03月19日 | 月例会報告
やっと春らしくなり、暖かくなってきました。今月はいつになく少ない参加人数でしたが、その分しっかりと自分の車両を走らせる事が出来ました。


何だか古きよき時代が…


お馴染みの115系は…

国鉄時代を象徴する(?)ような列車が勢揃いしました。特急列車から普通列車、久々の急行荷物列車の姿も見えます。
SK郡氏の瀬戸内色115系は、F原氏の115系リニューアル車と連結して、ラッシュ時によく見られる編成となりました。やっぱり、8両位は連結しないと見栄えがしませんね(笑)



ヤードの片隅では、T中氏の『アルモデル製フリーランス車両』が勢揃いしました。例えフリーランスとはいえ、しっかりとデザインされているので、本当にありそうな車両ばかりです。楽しそうですね~

さて、I田氏は先月まで未塗装状態だった『C55-4号機』を完成させてきました。相変わらず、そつのない作りにはただ感心します。やっぱり蒸機はこのアングルが良いと本人の弁。確かにそうですね、実物を見上げるとこんな風に見えますよね?


C55-4号機


門デフC55

さて、下のC55はフリーランスとの事ですが、皆さんは何処が違うか判りますか?

さて、今月は参加者が少なかったので、こんな試験走行をしてみました。
以前、Mクロエース製の183系気動車の問題点を、この場で検証した事がありますが、今回は走りが悪い原因を検証してみました。

所有者のSK郡氏は11両編成を2Mで走らせていますが、その走りは大変重く、とてもプラ製品とは思えません。前回はT車の台車の転がり性能が悪いのではと検証しましたが、ひょんな事から非力(?)と言われるKATO製キハ58の動力と比べてみました。連結器が違うので、T車を推進する状態で走らせて見ると…


検証中…

出足は若干遅いのですが、何とKATO製動力車1両の方がよく走ることが判りました。どうも、モーターに問題があるようです。


183系のモーター

実際にモーターを見てみて、Nゲージ用のモーターを流用しているのではないかと、全員の意見でした。トルクが非常に弱い上に、台車の軸受け構造の欠陥が悪い走りを引き起こしているようです。
T車の台車は、どうしようもならないので、モーターをCN-16にでも交換した方が、走りがよくなるでしょうね…
この車両の、満足できる走りが見れる兆しが見えてきましたね。

さて、来月は恒例の大花見大会です。多くの参加者で大いに盛り上がりましょう!!

105系電車 製作記

2008年03月19日 | 会員の作品
☆製作の動機

ホビーモデルより105系のプラキットが発売されるにあたり、地元の車両ということで製作しようと考えキットを購入、製作をすることにしました。余談ながら、2006年度の当会作品コンテストで第2位に選出して頂いたのは良かったのですが、賞品が同じ105系キットだったのでした。

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☆製作の実際

1:車体
キットを購入後開封してみて、「これは大変なものを買ってしまった!」というのが第一印象でした。一番問題なのが雨樋の位置で、キットの位置では雨樋が低すぎて可部線色(ゆうパック色)に塗ろうにも幕板が狭くて赤帯を通すことが出来ません。仕方が無いので雨樋のモールドを削り、t0.3プラ板で幕板を嵩上げ後エバーグリーン製のプラ帯で雨樋を新設して赤帯を通すスペースを確保しました。この他にもドアー窓の高さが左右の側板でずれているなどの問題点がありましたが、これらはスルーしてしまいました。

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側板加工前

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側板加工後

この他の加工点として、床置きクーラー、トイレ部分の窓埋め、各部のヒケの修正、Hゴムを細く削る、前面及び妻板を側面雨樋修正に合わせてt0.3プラ板で嵩上げなどの加工を施しています。また可部線仕様の特徴であるドアー手摺についてはNゲージ用手摺パーツを流用することにして、その取り付け穴として各客扉にΦ0.3の穴を開けてあります。クハの前面に付くホロ枠については、t0.5プラ板で自作しています。クハ独特の側面昇降ステップは、長方形に穴あけをした後プラ板加工したものをはめ込み、洋白線を差込んで表現してみました。

2:屋上
クハについては信号炎官・無線アンテナ・手掛けの新設程度。クモハについては上記に加え、ランボード延長(キットのパーツ利用)、パンタ廻りの配管新設(写真を見ながら適当に…)、冷房用熱交換器新設(これも写真を見ながらプラシート・メッシュ板等で自作)等をしています。

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クモハ屋根上配管

キットのグロベンは2ピースになっており感じは良いのですが、やはりヒケ等がありましたので修正してあります。パンタは安いわりにディテール表現の良いTomix製です。

3:床下
クハ・クモハ共にパーツや一部自作等でそれらしく配置。床板はキットのものですが、クモハについては動力装置に合わせ一部を削ったり、真鍮アングルを補強に使いながらまとめています。
動力装置は、エンドウのMPギヤーを使い片側の台車を駆動しています。軽いプラ車両の為、これで十分です。
JR西日本通勤車特有の排障器については、写真を見ながら官製ハガキ・t1.0プラ板・Φ0.9真鍮線をベースに自作しました。カプラーは前側がTNカプラー、妻側はエンドウの引っ掛け式(?)を使用しています。

4:塗装
金属パーツにシールプライマー塗布後、車体赤帯はGM「京急バーミリオン」、白色は同「白3号」、青帯はミスターカラー「インディブルー」+「白」を吹き付けてあります。塗装の順番は、下塗り(明るいグレー)、赤帯、青帯、白色です。マスキングにはいつも通り“セロハンテープ”を使っています。
屋根はGM「ダークグレー」、床下及び台車は同「ねずみ色1号」の缶スプレーで塗装しました。

5:仕上げ
窓ガラスはt0.2プラ板より。アルミサッシパーツは角部分やプレス抜きの丸みを修正してから使用。客扉手摺は前述通りタヴァサのNゲージ用パーツを流用。方向幕はパソコンで印字したものを貼ってあります。
標記類は「当会のI藤さんスペシャル」(謎)を使用しています。JRマークはNゲージ用を流用しました。
内装は特に作っていませんが、運転室、トイレ、床置きクーラーの仕切りを適当な紙を使って表現しています。

終わりに・・・
何とか完成させましたがとにかく組辛いキットです。昔のグリーンマックスのキットを思い出してしまいました。ゆうパック色に塗る為には上記のようにかなり加工が必要となるので、和歌山色かオレンジ1色で製作するのが無難かもしれません。あと2両程コンテストの賞品で頂いたものが残っていますが、しばらくは放置プレーになりそうです。