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近江二体仏を求めて、剣熊考特別版

2019-09-20 17:11:57 | 剣熊考
近江二体仏を求めて、剣熊考特別版
元滋賀民俗学会理事 長谷川博美
華厳秀麗の島 竹生島 琵琶湖の景観とは常に人の心を洗う
この記録は奥琵琶湖を中心に旅情も含めた文体で表現します。


精選版 日本国語大辞典の解説 どうそ‐じん【道祖神】によると

〘名〙 村境、峠などの路傍にあって外来の疫病や悪霊を防ぐ神。
また、「あの世」の入り口にある神。のちには縁結びの神、旅行
安全の神、子どもと親しい神とされる。男根形の自然石、石に文
字や像を刻んだものなどがある。岐神(くなどのかみ)。道陸神
(どうろくじん・どろくじん)。たむけの神。さえの神。道祖。

とある。私は民俗学者の側面も持っているが今回は【道祖神】
ではなくかって剣熊と呼ばれた長浜市と高島市の周辺にある。
一個の岩石に2体の仏像を彫刻した「二体仏」にスポットを当
て、報告したいと思う。決して民俗学的手法ではなくて気楽な
石造美術への個人的な憧憬として気軽な旅日記として記録する。

私の『剣熊考』の数例は当該ブログに投稿その前述を参照の事
『剣熊考』を逐次参照しながら当該記録を鑑賞願いたいと思う。
先ずは黒山や小荒路の地理的位置を概略地図で把握を願いたい。



◆長浜市西浅井町黒山には二体仏があるのか?
長浜市西浅井町黒山の東には写真の様な立派な磨崖仏が存在
する。一石に二体の仏像を刻んだ見事なもので、何故か牧歌
的な長野県の二体同祖神を連想させる柔和な表情でもある。
かって万字坂を西近江から湖北湖東に向かう旅人の心を安堵
させる心のよりどころであったと推測される。つまり交通の
要衝である。

◆黒山の石仏群に至る。
なんとも魅力的な案内版であろうか?路傍に整列された石造
美術の数々には真に圧倒される。摩訶不可思議な旅情を誘う。

◆夏の余韻の残光を浴びた令和元年9月のシイの木のようす。

◆その樹齢は1000年をはかりこの黒山の地が1000年来続く
剣熊に関連する交通の要衝だった事を如実に物語っている。

◆黒山石仏群を見る。
宝塔のなかに二体仏を認める事が出来る。

◆ここにも二体仏が顔をのぞかしている。

◆あるある、ここにも二体仏がある。お顔は丸く真に柔和だ。

◆あるある、またある!赤い前掛けのペアルックが可愛い!

◆おっととと!あれもこれも二体仏かいな!?ここは長野か?

◆あれまあ~ここにもシックな二体仏!

◆我はうみの子白波の 伊香4育ちの生粋の伊香郡人だ!
伊香郡黒山の二体仏 はやりはやって黒山のひとだかり!

◆今度は高島市小荒路そして浦の集落に向かう剣熊の地だ!
高島郡の山間部なのに浦の集落名が卜部氏などを想像する。
そう言えば長浜市西浅井町も元と言えば古く浅井郡なのだ。
菅浦や大浦と言う地名にも浦を強く連想させる地名ではある。

◆高島市マキノ町
浦に到着した。
西北に遠く明王の禿「みようおうのはげ」と呼ばれる岩肌
荒々しく荘厳に雄々しく山脈が聳え、まるで同祖神の本場
長野に行っているような錯覚を覚える。これがマキノ旅情
の真髄と言うものか?

◆明王の禿「みようおうのはげ」にはかって過去に明王の
小祠が存在したとも言われるが?

◆高島市マキノ町浦を訪問する。
山裾の道を行けば明王の石造と思われる
なんと小祠には不思議な石造物が祀られていた。

◆よく見ると脇侍や怒髪も観察され驚く!

◆更に道を行くと不思議の石造物がある!
これは凄い!二体仏の3連発ではないか?
一番右の宝珠を思わせる石柱が気になる!

◆いっか来た道、思い出の道。
メタセコイアの道 大きく成長し
冬のソナタに登場する道にも似て
ヨン様ロート゛とも、人は言う!
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