話題騒然 城郭ビイスタ論 上文字クリック
◆対談者
オリンピックで金メダルを取った人を金メダリスト
天才的なギター演奏をする人は、スパーギタリスト
さて現代社会に一大城郭ブームが到来しております
また現代では縄張を解説する人を「ナワバリスト」
と言う呼び方をする人もおられますが長谷川先生
は若くして「縄張の魔術師」として有識者層に有名
な城郭研究家でしたね?私長谷川先生を日本最高峰
の「スパーナワバリスト」と勝手に解釈しています。
ギターリストで言えばエリク、クラプトンよりも常
に上位に評価されている。ジミ、ヘンドリクス相当。
◆みんな
スゴイよな!あの織田信長の安土城の表ビイスタ論
も裏ビイスタ論もサラリと解説されるわけだからね!
こんなのは城郭のゴルゴ13かブラックジャツクとか
推理小説で言えば、飄々とした城郭金田一耕介です!
◆対談者
僕は今回は安土城天主の中央軸からの放射線縄張り
に驚愕していま。
▲長谷川博美、罫書線挿入、安土城表裏ビイスタ図
◆質問者
天下人や有力大名の城郭で中央中心から放射線状に
縄張する類例例はあるのでしょうか?
◆長谷川
▼豊臣秀吉の天正大坂城
▼宇喜多中納言秀家の備前岡山城
▼徳川家康 江戸城 紅葉山曲輪 西の丸曲輪
▲以上は「中央放射測量型縄張」と言えしよう。
▼長谷川博美、罫書線挿入、安土城各部ビイスタ図
◆みんな「余呉城郭研究会/米原城歩会」
すげえー!!この図解で何故安土城各櫓が正方形
でなく歪「歪」な不等辺四角形なのか完璧に解る!
◆長谷川
では各櫓台は東「あ」から測量されている事を解説
致します。
1 裾石垣 隅石
2 櫓台隅石 櫓台南面石垣
3 伝黒金門 多聞櫓石垣 南面 2櫓北面石垣
4 櫓台南面裾 石垣
5 伝黒金門 西石段
6 伝黒金門 南面石垣
7 伝黒金門 北面石垣限定線
8 本丸大門 虎口 三の丸石垣天端
9 黒金門隅石垣
10 伝三の丸隅石垣
11下 大天主 南面石垣腺
11上 大天主 地下石蔵 南面石垣
13 大天主 中心軸 礎石跡 「礎石無し」地鎮祭中心部 鎮壇具
14 欠番
15 伝黒金門測量基準点
16 本丸横矢
17 櫓測量基準点
18 櫓測量基準点
◆質問者
余りにも数多くの放射線縄張りがあり驚きます。
◆長谷川
『信長公記』天正4年 安土御普請の事 より
正月中旬より江州安土山御普請、惟住五郎左衛門
に仰せつけらる。二月廿三日、安土に至つて、信
長、御座所を移され、先づ、御普請、御意に相、
御褒美として、御名物の周光茶碗、五郎左衛門に
下さる。黍き次第なり。御馬廻、面面、手前手前
の普請申しつけらる。
四月朔日より、当山大石を以て、御構への方に石
垣を築かれ、又、其の内には天主を仰せつけらる
べきの旨にて、尾・濃・勢・三、越・若州・畿内
の諸侍、京都・奈良・堺の大工・諸職人ども召し
寄せられ、在安土仕り侯て、瓦焼唐人の一観相添
へられ、唐様に仰せつけらる。観音寺山・長命寺
山、長光寺山・伊場山所々の大石を引き下し、千、
二千、三千宛にて、安土山へ上せられ候。石奉行
西尾小左衛門、小沢六郎三郎、吉田平内、大西、
大石を撰び取り、小石を選び退けられ、爰に津田
坊、大石、御山の麓まで寄せられ侯と雖も、蛇石
と云ふ名石にて、勝れたる大石に侯間、一切に御
山へ上らず侯。然る間、羽柴筑前・滝川左近・惟
住五郎左衛門三人として、助勢一万余の人数を以
て、夜日三日に上せられ侯。信長公御巧みを以て、
輙く御天主へ上させられ、昼夜、山も谷も動くば
かりに侯ヘキ。京都にも御座所仰せつけらるべき
の由にて、安土御普請の儀は、御息、秋田城介信
忠に様子仰せをかせらる。
◆長谷川
数多くの放射線測量があるのは当然の事です。
上記文中には各自が普請したと明記してます。
「面面、手前手前の普請申しつけらる。」と
あり信長の家臣や諸家も信長から申し付け
られて「信長に指示されて各々屋敷を普請」
◆質問者
『信長公記』には、安土城主要部(中枢部)内部
の様子を克明に伝える天正10年(1582)正月の
「御幸の御間」見学の記載がありますが?正親町
天皇の行幸を仰ぐ殿舎として方位学、家相学的に
見て適切でしょうか?
◆長谷川
御幸の間の名称や間取りの規格は清涼殿に
類似して素晴らしいのですが「天子南面す」
の故事、来歴からすると安土本丸は不適切
です。東西南北四神相応の方位学的には真
北に礎石配列された、安土城天主台の方が
より方位学的には適切であると言えます。
また民俗学で「松」とは朝廷の忌言葉です。
江戸城松の廊下や現代皇居の松の間で正式
行事が展開されています。『信長公記』を
熟読するとすると安土城天主に「松の間」
が記載されています。松=内裏=皇室を
意味します。山は京都の人々には比叡山を
意味する言葉です。
◆音楽愛好家様の質問
長谷川先生の城郭ビイスタ論とは一体何が
素晴しいのでしょうか?音楽的に教示下さい。
◆長谷川
西洋音楽においては根音トニック音つまり
ハ調ならドレミの「ド」です。城郭測量な
らば測量起点「開印」に相当致します。城
に設計された放射状の角度は音楽の音階
スケール、イオニアンドリアン等に相当
します。また城の測量起点とは音楽では
イ調ロ調ハ調等に相当致します。ドレミ
フアソラシドを角度の様に12音に分解し
ますと12音階の音楽に相当します。音階
やスケール「モード」音階に相当し音楽
には通奏低音「ドローン」や根音そして
バロック音楽には対位法と呼ばれる和音
旋律などがあるごく普通の音楽理論です。
秀吉は聚楽第で日本に帰ってきた、天正
遣欧使節のチェンバロの演奏を三回聞い
ております。
◆対話者
じや今までの城郭研究手法は音楽で言う
音階や音程や旋律の音楽基本を無視した
事になります。音楽の音符の様に規則正
しい拍子「リズム」を全く城郭研究では
無視していた事になる規律的な放射角度
が認知認識されると言う事は今後日本の
城郭研究に長谷川先生は一大改革をもた
らした基礎理論を発見と研究実施された
重大な意義のある驚くべき事なのです!
◆おつちやん
そんな事はどうでも良い事です。城とは
観光行楽物見遊山のらくちんの快楽原則。
◆対談者
長谷川先生!城郭ビイスタ論の動画視聴者数
が上昇しています。予想外の展開に驚きます。
◆質問者
長谷川先生の放射状縄張理論は日本の戦前
戦後を通して前代未聞の卓抜した城郭分析
理論だと私は最近思うようになりましたが
安土城の天主入口階段の奇妙な突起石垣が
あります。長谷川先生なら簡単にビイスタ
理論放射状縄張理論を用いて解明されると
私は期待しています。
◆ステレオタイプ先生
何を言ってるんですか?天主入口門と脇を合わせた石垣
なんですよ。
◆城郭探訪様
何をマニアックな事を言ってるんだ。探訪って城を訪問
する事であって城を研究する気など全然俺らに全くない!
◆質問者
長谷川先生!天主入口脇の石垣と説明するステレオ
タイプ先生の解説に辟易しました。私はどう如何に
縄張されているかを長谷川先生に是非御教示願いた
いと思います。
◆長谷川
簡単です。Aポイントから測量計測縄張しています。
城の縄張を「経始」と言います。AからBを経過して
Cへと縄張線が導かれています。
◆みんな「余呉城郭研究会/米原城歩会」
長谷川先生すげえ!まるで神業解説だ!
◆反論者
ふん!そんじ
や!Dの列石はどう縄張しとる?
◆長谷川
測量起点1
天主入隅2
石段開始3
検出礎石4「D」
曲折城門5
以上1-2-3-4-5と縄張を結節しております。
◆みんな「余呉城郭研究会/米原城歩会」
長谷川先生すげえ!まるで神業5連発!
◆質問者
安土城天主石段はどの様に計測設計されましたか?
◆長谷川
このように設計縄張されている事が読み取れます。
▼
◆みんな
素晴しいスゴイ完璧に天主入口石段の縄張が解るわ!
◆反論者
なにがスゴイすんじや!?ほんまもん図面に線引い
だけの事やろ!ほんなもん一体何がスゴスいんじや!
◆みんな
ああもう城跡を見るセンスというか基本が全然駄目!
1 天主台の隅石
2 天主石蔵隅石
3 天主石蔵東壁石垣
4 天主石垣導入路
5 天主入口門石段線
6 天主石段登始め石段線
7 天主台入隅石垣点
良く考えてみてください。1~7の構造はどの様に
設計縄張していますかと?学芸委員さんとか普通
の城郭の先生に質問しても、解りません!とか山
の地形の合せ、みっくろって、アバウトに適当に
フリーハンドで縄張してまいすとか戦前戦後城郭
の先生は解説されていた訳なのよ!それを長谷川
は、いとも簡単にAポイントから上記7箇所はA
ポイントから設計縄張していますとズバリ一発で
「即答」されている訳ですよ。それに気付いて!
◆反論者
でもな、、偉い先生は、、そんな風に解説され
なんだぞ!ふん!そんなもん1~7などは邪道や!
ワシはエライ先生の事を真剣に信じるタイプや!
◆対談者
チョツト待って下さい!現地の城跡と人間先生
どっちが現地の根本なのか今一度冷静に考えて!
◆長谷川
私の城郭の先生は人間の先生ではない先生の名も
上げません。「城の先生は城自体が先生」ですよ。
◆長谷川
規矩術を応用した勾殳玄法で角度を作成しています。
私の父母の家系宮大工なので私も曲尺で角度を出す。
◆みんな「余呉城郭研究会/米原城歩会」
驚きました!余呉城郭研究会やはり長谷川先生
に城を学んできた甲斐があります!スゴイです。
◆長谷川
驚かないで下さい。驚くべき事は安土
城の異様に精緻で複雑巧妙な事に驚く
感性こそが大切。測量点Aポンイトか
ら驚くべき精度の角度測量により縄張
してる事にこそ驚くべき事と私は思う。
郭部解説
あ 昭和の石垣補修以前虎口部
い 本丸隅櫓裾部 本丸多櫓縄張線
欠番 櫓石垣西部
う 天主石垣南西南西部隅石垣
え 桝形北部入隅石垣「過去の天主石垣西南天端地点」
お 天主西北隅部発掘地点 「天主石蔵隅部」
か 天主石蔵「天主石蔵隅部」
き 天主裾角石部 天主石蔵内部角部
く 天主石蔵東辺縄張線
け 天主入口階段部
こ 前述 1-2-3-4-5と縄張
た 前述
測量起点1
天主入隅2
石段開始3
検出礎石4「D」
曲折城門5
以上1-2-3-4-5と縄張を結節しております。
ち 石垣角部
て 石垣裾部角部
と 虎口跡階段部
な 虎口跡東部
に 石垣隅部
ぬ 東虎口外部石垣群
ね 伝二ノ丸北部隅石垣
の 伝二ノ丸東隅石垣
は 伝二ノ丸東隅石垣と坂虎口
ひ 伝二ノ丸南辺石垣
ふ 伝二ノ丸南南東隅石垣
へ 伝南虎口 坂虎口部
ほ 本丸南部横矢 以上24箇所
◆長谷川
今後の見学会の予定です。宜しく御願い申上げます。
今後の長谷川講座の予定です。
宜しく御願いを、申上げます。
★好評!長谷川城郭講座 次回
日時 令和3年 9月 30日
場所 米原学びあいステーション
「旧称米原公民館」
参加費 500円
予約☎ 0749-52-2240
日時 令和3年 9月 30日
場所 米原学びあいステーション
「旧称米原公民館」
参加費 500円
予約☎ 0749-52-2240
場所米原駅東口より徒歩約5分
◆長谷川
城郭の放射測量に持ちいられる角度は下記を
参照して下さい。規矩術を応用した勾殳玄の
角度により各部の角度が規定測量されています。
規矩術を応用した「勾殳玄法」で角度を出します。
勾 配 | 角度 |
(寸) | (度) |
1.0 | 5.7 |
1.5 | 8.5 |
2.0 | 11.3 |
2.5 | 14.0 |
3.0 | 16.7 |
3.5 | 19.3 |
4.0 | 21.8 |
4.5 | 24.2 |
5.0 | 26.5 |
5.5 | 28.8 |
6.0 | 31.0 |
6.5 | 33.0 |
7.0 | 34.0 |
7.5 | 36.8 |
8.0 | 38.6 |
8.5 | 40.3 |
9.0 | 42.0 |
9.5 | 43.8 |
※10.0 | 45.0 |
▼長谷川博美罫書線挿入 安土城中腹の放射線状縄張
総見寺伝羽柴秀吉邸等の各屋敷群縄張は見事な整合性。