火打石って知ってますか?
銭形平次が出かける時に平次親分の背中に向かっておかみさんがチョンチョンと打って火花を出すやつです。(昭和感・・・否、江戸か)
あれは切り火といって、邪気払いの”まじない”なのですが、本来は着火の道具です。
一般的には「火打石」と言われていますが石だけではありません。
石との強い摩擦を生む鋼が必要です。
それを「火打ち金」とか「火打ち鎌」といいます。
今回はその火打金の制作です。

鋼材は金ヤスリや鋸などでも良いですが、手軽に入手出来て加工しやすいカッターナイフの刃を使います。

使いかけの物を使います。
ちょうど6cm使えます。

作業中にケガをしないように刃部を削って無力化します。

長方形になる様に要らない斜め部分を切り落とします。

断端を整えて、角を丸めます。

鋼の準備ができました。

かまぼこ板を加工して鋼を接着します。
ここでは硬化後も弾性のあるG17ボンドを使いました。
試作の初号機の使用状況はこちら↓
ラフに作った試作初号機で上手い事いったので、2号機を造ってみます。

物のない戦後を体験している母は、かまぼこ板も一定数保管しています。
そのストックの中から厳選しました。

初号機は、焼き印が面白いのでやや大きめ。
2号機は携帯性重視で小さめにしました。

厚みも薄くしました。
ミリ単位で溝を切る加工が難しいです。

お上品な2号機と無骨な初号機。
今回、動画をアップロードするために初めてYouTubeを使いました。
直感操作で試行錯誤してアップしたので、今後動画がアップできるか自信がないです。(操作覚えてないので再現性なしです。はい。)
石は河原で厳選しました。
見た目で選んで、金づちで打ち砕いて硬さをみます。
金づちで叩いて火花が出る場合があるので、そんなのを利用しています。
また、つまらぬ物を造ってしまった・・・。