今から30年ぐらい前、まだ警察無線がアマチュア無線機を改造をして聞けた時代のお話です。
高速隊の警察無線を聞きながら、眠りに就いてしまいました。
今風に言うと寝落ちですね。
事故も何も無いと、パトロールに出る車両と管理室との連絡だけで、大したことのない周波数です。
ところが、いったん事故が発生すると途端に交信が入り乱れ賑やかになります。
あの日は寝苦しい暑い夏の夜でした。
真夜中、私はにわかに賑やかになった高速隊の無線交信で目を覚ましました。
目を覚ましたと言っても床に横になったまま耳だけ交信に傾けていたのです。
「・・・父親と母親はすでに救急車で出ました!」
「一宮管理室、了解!」
どうやら人身事故が発生しているようです。
半分寝ぼけた私の耳に信じられない交信が飛び込んできました。
「愛知101から一宮管理室」
「一宮管理室ですどうぞ」
「愛知101ですが、息子さんの足が見つかりません!息子さんの足が見つかりません!どうぞ」
床に入って交信を聞いていた私は急に怖くなりました。
真夜中の高速道路、事故現場で足を探す現場の警察官・・・。
ああ、どんな悲惨な状況なんだろう・・・。
夏の暑さも吹っ飛びました。
早く見つかってくれ!
早く見つかればなんとかなる!!
ドキドキしながら床に入ったまま交信を聞く私。
しばらくして
「愛知101から一宮管理室」
「一宮管理室ですどうぞ」
「愛知101です。えぇっとですねぇ、この時間ですと最寄り駅に行ったところで動けませんので、当局が息子さんを両親搬送先にPCで送る事になりました!」
「一宮管理室了解!では貴局の方で、そのように対応願いたい。以上、一宮管理室!」
あーーーー、そっちの足かぁ
と言う、夏が来ると思いだす古いお話です。
高速隊の警察無線を聞きながら、眠りに就いてしまいました。
今風に言うと寝落ちですね。
事故も何も無いと、パトロールに出る車両と管理室との連絡だけで、大したことのない周波数です。
ところが、いったん事故が発生すると途端に交信が入り乱れ賑やかになります。
あの日は寝苦しい暑い夏の夜でした。
真夜中、私はにわかに賑やかになった高速隊の無線交信で目を覚ましました。
目を覚ましたと言っても床に横になったまま耳だけ交信に傾けていたのです。
「・・・父親と母親はすでに救急車で出ました!」
「一宮管理室、了解!」
どうやら人身事故が発生しているようです。
半分寝ぼけた私の耳に信じられない交信が飛び込んできました。
「愛知101から一宮管理室」
「一宮管理室ですどうぞ」
「愛知101ですが、息子さんの足が見つかりません!息子さんの足が見つかりません!どうぞ」
床に入って交信を聞いていた私は急に怖くなりました。
真夜中の高速道路、事故現場で足を探す現場の警察官・・・。
ああ、どんな悲惨な状況なんだろう・・・。
夏の暑さも吹っ飛びました。
早く見つかってくれ!
早く見つかればなんとかなる!!
ドキドキしながら床に入ったまま交信を聞く私。
しばらくして
「愛知101から一宮管理室」
「一宮管理室ですどうぞ」
「愛知101です。えぇっとですねぇ、この時間ですと最寄り駅に行ったところで動けませんので、当局が息子さんを両親搬送先にPCで送る事になりました!」
「一宮管理室了解!では貴局の方で、そのように対応願いたい。以上、一宮管理室!」
あーーーー、そっちの足かぁ
と言う、夏が来ると思いだす古いお話です。