広小路歯科 院長の雑記帳  (豊橋の歯科医院)

休診日:木、日、祝日
診療時間:9時~12時 2時~7時
*土曜は5時まで

スタンダードとデラックス

2024-05-28 13:52:20 | Weblog
昭和時代の乗用車のグレードに、全く快適装備の付いていない廉価版の「スタンダード」とか、ラジオと3点シートベルトと時計が付いた「デラックス」なんてのが有った。
やがて、クーラーやカセットデッキが標準装備の「スーパーデラックス」なども出現し、その上のグレードに「スーパーサルーン」や「ロイヤルサルーン」まで出現した。
上級グレードになると、パワステ、エアコン、ステレオ、パワーウインドまで標準装備さてており、メーカは素の状態の「スタンダード」は一般ユーザー向けのラインナップから外しタクシーのベースグレードにしていた。

だから、時代が進むと「デラックス」というグレードも一般的には下級グレード扱いになってしましった。

これは、乗用車でのグレードの1例で、旅客列車なら「自由」「指定」「グリーン」、旅客機なら「エコノミー」「ビジネス」「ファースト」、うなぎや寿司なら「並」「上」「特上」などとなる。

医療の世界には「標準治療」という言葉がある。
医者が患者に「このガンは標準治療でいきます」なんて言うと患者が「先生!待ってくれよ!標準じゃなくって特上で頼むよ!」と言ってくる。

よく起こる勘違いというか、医者と患者の間の齟齬なのだが、「標準治療」というのは「科学的根拠に基づいた、利用できる現時点で最も効果的な治療 」「大規模な臨床試験の結果をもとに専門家が科学的根拠に基づき検討の結果、その時点で治療効果と安全性が最良の治療であるとコンセンサスの得られている治療法 」なのである。

つまり医者は患者に「並」ではなく「標準治療」という「特上」を勧めているのである。

「最適治療」とか上手い事、訳せなかった事がちょっと残念な医療用語である。




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小さなガスコンロ (アイリスオーヤマ IGC-M1-G) 【機動防災研究所】

2024-05-27 09:27:54 | 機動防災研究所
災害時に電源が断たれてもお湯が沸かせると安心です。
いままで広小路歯科には電気ケトルは有りましたが、ガスコンロは持っていませんでした。
避難先への持ち運びや、屋外での使用を考えた時に小さなカセット式ガスコンロは有益です。

以前から、ホームセンターに行くたびに欲しいなと思っていた物がイワタニのタフまるジュニアです。コンパクトで風にも強く可搬ケース付き。
ところが、最大の欠点がお値段が高い事です。定価で1万円ぐらい、実売価格で7000円から8000円ぐらいします。

それに代わるお値打ちな物をと、いろいろ探しているとアイリスオーヤマで良い感じの小さなカセット式ガスコンロを販売していることが解りました。
早速、Amazonで購入しました。

イワタニ製と違って可搬ケースは無いので、この箱は大事に利用します。

一般的なカセットコンロよりも小さく、約70%ほどの大きさです。
イワタニ製は2.3kW、これは2.1kWです。
数字的な火力は悪くないです。

カセットガスボンベ上に、大鍋の底が被さると熱を持って危険なので、大鍋は物理的に乗らないように五徳の脇にガードが付いている安心設計です。

一般的なガセットボンベはお尻がはみ出します。

ですから、ボンベのガードを閉じてもボンベのお尻が出る設計です。
これはイワタニ製でも同じ設計です。

正面観です。
色はチャコール・オフホワイト・オリーブグリーン・アッシュネイビー・スモークイエローの5色展開です。
私はオリーブグリーンを選択しました。
(右下の銀色の物体は、撮影のために支えを噛ました物です。)

炎はこんな感じ。

暗くすると良く判ります。

そうそう、肝心のお値段を言っていませんでしたね。
お値段、約3000円です!

また、野外で使用したらレポートします。
かくして機動防災研究所の研究は続くのであった。
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歯の健康フェスティバル2024 【告知】

2024-05-24 08:43:24 | Weblog
気づけばブログも2週間放置・・・。
飽きられるのも、なんなので、ここいらで告知記事でお茶を濁して置く。

来る6月9日に「ほいっぷ」にて「歯の健康フェスティバル2024」が開催されます。

2020はコロナで急遽中止、コロナ禍はWeb開催。
2023はフェスの計画段階では5月に感染症2類から5類になるかも、でもどこまでの規模で開催できるか不明、だったので、小規模開催でした。

2024は久々(2019以来)のフルスペック開催です!!

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国試無双

2024-05-10 08:47:44 | Weblog
NHK朝ドラ「虎に翼」の主人公トラちゃんが今で言うところの司法試験に合格しました。
トラちゃん、おめでとう!!

このドラマを観てると、なんだか自分の受けた歯科医師国家試験を思い出しちゃいました。
遅刻すると6年間の努力が水の泡になっちゃうので国試対策委員(学生)が準備したビジネスホテルに前泊して仕立てたバスにみんな乗り込んで会場入りするなんてこともありました。

名古屋会場に中部地区の3つの大学の受験生集まります。同じ学校の学生が隣にならないように、順番織り交ぜで会場で一個飛ばしの席に着きます。ですから隣の席は空席で、その隣は他校生なので「見せて!」なんてインチキはできない配置でした。

確か、2日連続での日程で、合計280問を解いて、60点とか70点とか基準点が有って基準を超えれば合格するといった感じでした。
たぶん3千数百人が受けて3000人ぐらいが合格する感じです。

私の一つ前の受験番号の他校生は低血糖になる持病があったらしく試験中に手を上げて試験官に「低血糖になるので飴をなめてもいいですか?」と許可をもらっていました。国試の合格発表で気になって合格者の受験番号を見ましたがその受験生の番号はありませんでした。

私の父の時代は歯科医師不足で歯科医師増産が国家戦略でしたので、春と秋の年2回、国試が有ったそうですが、今は春の年1回なので、不合格になると丸っと1年後の再受験になります。

その代わりと言ってはなんですが、当時の国試は記述式と実技と口頭試問が有ったそうです。これはこれで難易度は高そうです。

私たちの頃は共通一次試験(古っ!)みたいなマーク方式の筆記試験のみでした。(まあ、もちろん誤答の選択肢は練りに練られてますから引っかからないような正しい知識が要りますけどね)


試験範囲は専門課程で学んだ全てです。
今でも本棚に当時の教科書が並んでいます。
こんな膨大な量、どうやったって凡人の僕の頭に入り切りません。
そんな時にお世話になったのがコレ!!
その名も「全科の要点」
もちろん6年間しっかり勉強した上で使わないと国試で実力を発揮できないのだが、エッセンス(要点)が1冊に纏まっているので知識の整理に大変役立つのです。該当科目がすぐに開けれるようにインデックスがたくさん張り付けてあります。

努力の証って感じがして、これらの書籍はなんだか処分できないままに本棚に置いています。(30年も前の医学書は今時参考になりませんけどね)

私の頃の国試は資格試験って感じで、基準点に達したら合格を頂けた印象ですが、今時は選抜試験と言った方がよい感じです。
昔は3000人ぐらいが合格していましたが、今は2000人ぐらいに絞られています。歯学部への入学定員は昔とさほど変わっていないので、いくら頑張っても上位2000人で切られてしまうのです。

受験生の3分の一が落ちてしまう恐ろしい試験です。
「国試合格率66%」では私立大学は良い学生が集まりません。
誰だって「国試合格率90%」を謳う大学を選びます。

ところがこれには数字のマジックが有ります。
まず、学部内留年です。
この恐ろしい選抜国試に勝てそうもない学生を6年生にしないのです。
それから卒業試験で成績が悪いと卒業させずに6年生をもう一回。
さらには国試出願まで行っても直前模試でA判定が取れないと国試を受けさせない作戦です。

学校によって、6年生全員受けさせるか、数字だけを取りに行くために国試辞退させるか、いろいろな戦法を取っています。

「真の合格率」からわかる愛学の国試サポート(PDF、愛知学院大の公開資料)を見ると良く解るのですが、例えば90.2%の合格率(厚労省)の松本歯科大学は93名の6年生が全員、国試出願をしていますが受験させてもらったのは選りすぐりの51名で、合格者が46名です。

つまり、国試を受けさせない作戦で、良い数字を出しています。
40名以上の学生は卒業したのに国試を受けさせてもらっていないと推察されます。

そんな観点で、この資料を見ると6年生をほぼ全員受験させている大学が良心的に見えて来ます。(まあ、そんなところは学部内留年が多いのでしょう)

3000人合格時代と同じ入り口(入学定員)なのに国試合格者が2000人に絞られているミスマッチを改善しないと、毎年1000人の国試浪人生が誕生します。

法学部を出て司法試験がダメでも一般企業に勤めれますが、歯学部は潰しが利かないのです。






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メーデー恨み節

2024-05-01 16:33:02 | Weblog
僕が小学生の頃は土曜日も半ドンで、ゴールデンウイークも飛び石連休が当たり前だった。
だから小学校も飛び石連休の合間に写生大会とか遠足といった行事を当てていた。
僕らの小学校は春はバス遠足、秋は徒歩遠足だった。
5年生の春の遠足は毎年、トヨタ自動車工場の見学だった。

スーパーカーブームが低学年ぐらいだったから、僕らはみんな自動車が大好きだった。
毎年毎年、5年生になったら自動車工場に見学に行って、記念品のおみやげにプラスチックでできたトヨタ2000GTのモデルカーをもらって帰って来る。
去年、一昨年もそうだった。
ずっとずっとそうだった。

毎年、工場見学に行った学年の男子は後輩の僕らの前でそのカッコいいトヨタ2000GTのモデルカーを自慢げに見せつけるのだ。

よし!僕らもそのカッコいいトヨタ2000GTのモデルカーを手に入れて近所の後輩たちの羨望の眼差しを受けるのだ!
小学校男子のゲスい目論見全開である。

ところがなんと、僕らの学年だけトヨタ自動車工場の見学は中止になった。
新年度が始まった時に聞いた話と行き先が変わってしまったのである。

担任が言うには工場の人たちが行事に出ていて対応できないのだとか。
夜のニュースで、おじさんたちが赤い鉢巻をして拳を上げていた。
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