チャレンジ

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イベントマーケティング

2005-04-24 00:43:28 | ビジネスアイデア
 店の中央に置かれたステージの上では、たったいま車の購入契約を済ませたお客様と、その購入車両が並べられる。そしてプロの司会者が「この車を契約して満足しているか」「「どんなところが気に入ったのか」「この車でどこに行きたいか」など高価な買い物を行った直後の気持ちの高まりや、満足感を引き出す質問をお客様に投げかける。

 10分程度のこうしたやり取りを行った後、お客様はステージでルーレットを回し、その目が示したところに書いてある特別なプレゼントを受け取る。

 このような光景が一日中次から次へと繰り返され、この日のために用意されたお買い得価格の車が次々と購入されていく。会場の雰囲気を盛り上げるようなBGMに合わせて、司会者は車の魅力を訴え、そのお買い得感やとりわけ今日購入することのメリットを強調する。

 そしてこの場にいる人たちは、次から次にステージで紹介される購入客にも刺激され、「今日購入を決めること」に次第に巻き込まれていく。

 店内にある商談ブースでは、従業員総出で商談を行っているが、それでも人数が足りないため、従業員の家族も飲み物やカタログを運ぶ手伝いをし、家族も含めた従業員全員のチームワークで会場の盛り上がりを支えている。

 店舗の外には、食べ物や飲み物の屋台が並び、一部は無料で振舞われる。子供向けの遊具も置かれ、ピエロが風船で人形を作って配っている。ライブの演奏などもあり、音楽や飾りつけもお祭りムードを盛り上げている。

 このイベントは週末の2日間行われるが、それに向けて準備は2ヶ月以上前から始められる。
ステージの演出や段取りを決め、店内外のイベント内容や機材準備・設営を行い、さらには大量のお客様をイベントに集めるための告知活動の計画・準備・実施、そして購入契約にスムースにつなげるためにコンサルタントが入って店舗の全員が応対トレーニングまで受けるため、準備には多大な工数とお金がかかっている。

 これらを通じて、購入契約の目標を共有し、ともに達成に向けて取組む意思が生まれていくためチームワークもとれてくる。

 この手法をイベントマーケティングと呼んでいた。もう10年以上前のことだが、ドイツにいたころに何度かテスト的に実施し、成功を多くおさめた。

 一昨日に北海道で販売イベントを見ていて、忘れていたイベントマーケティングが思い出された。私自身日本の自動車販売イベントとして、このイベントを見たことはまだない。

 この手法には教育の視点も入っており、今時にあった面白いマーケティング手法だと思う。機会があれば一度試してみたい。

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1 コメント

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Unknown (ひでくん)
2005-04-25 22:48:16
先日は久々、お顔を拝見できて嬉しかったです。解析からこのページを見つけました。

また、ちょこちょこ読ませていただきます。

では、またね
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