チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

リーダーシップ研修4日目~ロープコース

2005-08-12 17:15:56 | リーダーシップ
 ここに着てから毎日しているのと同じように朝を過ごすところから始まった。

 3日を終えて、英語には少しづつ慣れてきた。特に短いフレーズで、スピードに慣れずに聞き取れなかった音もずいぶんと聞き取れるようになってきた。
ただ、単語はききとれても、フレーズ全体の音はとれてもそれが何を意味しているのかがわからないことがよくある。全ての単語はわかっているのに、その組み合わせが何を意味するのかがわからないということがまだ頻繁にある。

 自分の思いもまだ半分も伝えられないし、ましてやここでおきるさまざま状況、怒りや悲しみや混乱や、においてチームのメンバーにかける気の利いた言葉は一切でてこない。

 また、言葉の問題だけでなく文化や習慣の違いも、言葉を理解したり、話しかけたりすることを難しくしている部分もある。
昨日までは時として孤独を感じることも多かった。何か打ち溶け合えないものも感じていた。本当にここにきたことは正しい判断だったのだろうかと半分後悔するような気持も感じていた。

 でも、この気持は今日大きく変わった。

 今日は一日森の中で研修があった。10人のチームに、トレーナーのステーシーとリーダーのキャサリン、アシスタントのサンドラがついて1日森の中で過ごした。

 森の中では、木の端に立ちメンバーが手を組んで待っているところへ背中から倒れていくことや、木に登り10メートル位のところから飛び降りることや、さらに高い木に登り、そこにつるされた5メートル位の狭いはしごを渡り、最後はブランコで降りてくることをした。

 私自身は正直なところ恐怖心はほとんど感じることはなかったが、多くの人にとってこの経験は恐怖の体験。恐怖心で動けなくなる人も多い、そしてその後には恐怖を克服し、感動したり、涙を流す。
全ての挑戦は基本的に自分との戦い、自分の恐怖との戦いだが、命綱を他のメンバーが支えたり、準備を手伝ったりと、ここではチーム全員で挑戦するような仕組みがなされている。

 私自身が挑戦をする場面でも、命綱を持ってもらったり、声援をしてもらったりとチームメンバーから支援してもらっているのはまぎれもない事実だが、最初のうちは私自身がそれをあまり強く意識していなかった。皆と一緒にいながら一人でいる、どこか一人で挑戦しているような感覚もあった。

 でも私の感情は徐々に変わっていった。恐怖心を感じるようになったのではなく、楽しめることを感じるようになった。
一人でもできる挑戦かもしれないが、チームメンバーが応援し、支援してくれると、自分ひとりの挑戦ではなくなる。皆で挑戦しているような気持になれる。とても暖かいものを感じた。

 この気持は、私自身が応援、支援をしている時にさらに強く感じるようになっていった。大声で応援し、声だけでなく体中でそれを表現する。命綱だって一人ででも支える気持になっていた。

 そして恐怖を克服し、喜んだり泣いたりしている人には、肩をよせたり、抱きしめたり私自身の体を使って気持を表現していた。

 一日が終わった後、今朝の私はもういなかった。言葉の壁はあるけれど、少なくとも感情の壁はそこにはもうなかった。始めて皆と一緒にいることを実感し、そのことを心から喜べた。

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