チャレンジ

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すき間をみつけ、すき間を埋める

2006-03-17 23:07:08 | 覚えておきたい考え
 アメリカのリーダーシップワークショップで学んだリーダーの役割の一つに「empty space(すき間、何もない空間)を見つけて、そこを埋める」というものがあります。

 ここでいう「すき間」とは、例えば仕事のすき間です。自分自身が関わる仕事を俯瞰し、仕事を着実に進めるため、確実な成果を出すため、チームとして学習する/成長するために必要なことは何かなどを考え、それを阻害したり、その実現をはかるために、どこかにすき間はないかと見渡して、見つけたすき間を埋めることです。

 この場合、仕事のプロセス、役割的な視点でのすき間もありますが、それと同時にグループダイナミックス的な視点でのすき間もあります。ワークショップでは「人と人が集まるSpace(場、空間)のすき間」について、グループダイナミックス的な視点から感じ、それを埋めることについて学びました。

 また、すき間は人の中にもできます。それぞれの人の中の感情や意志、考えなどにできるすき間、そのようなすき間を見つけて適切な働きかけをすることがリーダーの役割です。この場合は個人に対するアプローチですので、コーチング的なアプローチでその人自身が答えをみつけられるように支援していくことになります。

 私はどちらかというとすき間をみつけるのは得意なほうだと思います。そしてすき間を埋めることもわりと得意なほうだと思います。

 ただ、私には精神的なむらや弱さがあって、「すき間を見つける、埋める」ということを常に行うということができていません。

 ぼっとしてすき間を見つけられません。抽象的な表現ですが、「こっちにおいでよ、ここが空いているよ」とすき間をみせてもらってはじめてすき間に気が付き、招待されてそのすき間に入り、すき間を埋めているいうことがあります。

 こんなことが、私らしいといえばとても私らしいのですが、でもリーダーとしては不十分だと思っています。リーダーは自らすき間を見つけ埋めていく人だと思っています。