WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

ブラザーズ・イン・アームス

2010年04月25日 | 今日の一枚(C-D)

●今日の一枚 262●

Dire Straits

Brothers In Arms

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 朝、起きてみたら青空が広がっていた。いい天気だ。この青空からなぜだか一枚の1980年代のロックアルバムのジャケットを連想した。

 イギリスのロックバンド、ダイアー・ストレイツの1985年作品『ブラザーズ・イン・アームス』である。このアルバムを同時代に聴いたわけではない。1980年代には私はジャズにシフトし、もうロックは聴かなくなっていた。ただ、友人からマーク・ノップラーというすごい才能が現れたことを聞き、その関係でジャケットだけは記憶していたのである。中古CDでたまたまそのジャケットを見かけ、とりあえず購入したのは10年程前だっただろうか。けれど、そのCDはきちんと聴かれることもなく、CD棚に放置されていた。

 今日ほとんど初めてちゃんと聴いてみた。もう2回聴いている。さすが、全米・全英で大きなヒットとなった作品だけあり、よくできている。MTVを皮肉ったという② Money For Nothing は、なかなかに渋いサウンドに仕上がっている。ギターのリフが印象的だ。④ Your Latest Tric (愛のトリック)の哀愁のサックスは誰だ。マイケル・ブレッカーだろうか。まだ、十分に味読していないが各曲の詩も何か意味ありげだ。検討に値するものかもしれない。

 wikipediaはダイアー・ストレイツについて次のように書き記している。

「1970年代末から90年代初頭にかけて、ポップシーンにありながらも流行とは一線を画した音楽で世界的な人気を誇ったグループである。」

 ただ、バンドのコンセプトをマーク・ノップラーひとりに負っている傾向もあるようで、「バンドのアイデンティティのほぼすべてを、フロントマンのノップラーに負っており、彼が書いた楽曲以外の曲はアルバムでもステージでもほとんど取り上げられていない。」とも記している。