goo blog サービス終了のお知らせ 

ひのっき

あったかくてぐっすりでごはんがおいしくてよかったねうれしいねなんて小さなしあわせ探し雑記

ハルロックは仕事の本質について考えさせてくれる傑作

2017年08月28日 | 絵日記
ハルロック(1) (モーニングコミックス)
西餅
講談社

西餅先生の「ハルロック」を読みました。
面白かったです。感動しました。
人と接するのが苦手で、暇があれば秋葉原のパーツ屋をめぐり一人電子工作にのめりこむ女子大学生「晴」。
ごきぶり検知装置、ぼっち検出装置、おなら測定器など独自の発明を続けますが、周囲からは変人扱いされます。
なぜ白眼視されてしまうのか・・・、そうだ!電子工作のすばらしさを皆に分かってもらえば暮らしやすくなるんじゃないかな。
「困ったことはありませんか?」晴は聞きまわり、電子工作で解決を図ります。
最初は失敗を重ねますが、次第に発明が役立つ場面が増えていきます。
そして積極的に問題解決に向かう姿勢が、人とのつながりを生みネットワークが広がっていきます。
ある発明品が売れたのをきっかけに晴の世界観が変わります。「私の発明に対価を払ってくれる人がいる!」
考えて考えて苦労して形にしたものが、人の役に立つ喜び。
「自分の好きなことを仕事にできる可能性にかけてみたい。」
晴は在学中に起業することを決意しますが・・・というお話。
人の役に立ちたいと努力することがいかに多くの人を引き寄せ協力を呼び込むか、そして自分自身を成長させるかが丁寧に描かれています。
変人ぞろいの登場人物たちが、知恵を絞り力を併せて問題解決を図るなかでめきめきと成長し自立していきます。
ぬう、コメディ漫画でスタートしたのに最後には感動お仕事漫画になってしまったでござるよ。
随所でクスリと笑わせつつ、仕事とは何かについてじっくり考えさせてくれる傑作です。