東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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「勿体ない」が学力に繋がる

2016-06-29 10:42:25 | 学習全般

子どもに不憫な想いをさせたくないという親心は

多かれ少なかれあるものですよね

豊かな日本では殆どの事に不便を感じる事なく

子どもを育てる事が出来るのが現状です

程度の差こそあれ、欲しいと思うものはそれなりに買う事も出来ます

しかし、そうした親の想いが裏目に出てしまうという事例も多々あります

物を大切に扱う事をせず、無駄が多い生活から

感謝の気持ちが薄れることで、人との関わりにも影響が出る事もあります

そして「勿体ない」という気持ちが学力にも繋がるということを

今日は書いていきたいと思います

 

東大を始めとする当教室の講師陣のある共通点

それは「物を大切に扱う」という点です

使い古してボロボロになったノート、筆箱、シャーペン・・・

そうした文具を彼らは大切にしています

ともに過ごして来たという戦友のように、ただの物としてというより

思い入れのある品なのだと感じます

 

筆記用具を最後まで使い切る

という経験をノートや鉛筆を使い始めた頃から習慣にする

例えば、まだ数ページしか使っていないノートが何冊もあるのに

また新しいノートを使っているという状態をよく見かけますし

新しいシャーペンを次から次へと使っている生徒さんも見かけます

「今のお子さんはみんな筆箱が大きいんです」と社会人講師

可愛い文具をつい集めたくなる気持ちもわかるのですが

それらを使い切ると言う姿勢が薄れているようにも見えます

 

「ノートを上手に使えない」

というお話をよく聞きます

もちろん工夫の仕方がわからないという事だと思うのですが

最後の1ページまで使い切ると言う当然の事が出来ているお子さんは

自分なりの工夫があったり、使い方があるように感じます

また、受験期になって初めて消しゴムを使い切った!ノートを使い切った!

という経験をするお子さんも多いのです

もちろん、その時期に成績が上がっているのです

「勿体ない」という気持ちを大切に、ノート1冊・消しゴム1個を使い切る

という習慣が日頃からあることで、生活に落ち着きや工夫がうまれると思いませんか?

 

勿体ないというのは物に対してだけではありません

学校の授業や塾での授業、そして時間の使い方にも影響します

せっかく授業を受けたのだから、忘れないようにしなくては勿体ない

という感覚をお子さんは持っているでしょうか?

ゲームに没頭して何時間も無駄にする事を「勿体ない」という感覚を持っている人なら

毎日数時間をゲームに費やす事はしないでしょう

物に対して「勿体ない」という感覚を持つ事で

時簡に対しても「勿体ない」という感覚が育つのが自然な流れでしょう

少し話は逸れますが

私はTVを持っていません(よく驚かれます)

生活の中にTVは必要ないと感じているんです

今の時代、PCがあれば殆どの情報は入ってきますが

私の場合、子どもの頃からTVを観る習慣がなかったので

私がTVを観ないという習慣は親からの影響という事になります

私の母は「食事の時はTVを消して」と口うるさかったです

「家族の会話泥棒だから」とよく言っていました

その考えは私に浸透し、今は子ども達もTVを見ながら食事をするという事はありません

食事の時間を有効利用しているわけです

 

”勿体ないと言う言葉を使うと「ケチ」だと思われる”と感じている人は多いと思います

しかし、それが悪循環を産み出していると私は思います

教室では計算用紙として、使い終わったコピー用紙を一カ所に集めて

生徒さん達が使っています

裏の印刷されていない用紙は生徒さん達もそこに片付けるようになってくれました

隅から隅まで計算や単語の暗記に使われてからゴミ箱へ

余白があれば、そこに書き込んで学習するのが当然となっていく事で

計算を面倒くさがることもなくなり、書いて覚えると言う習慣も身に付いていきます

いくらでも計算して、単語を書いて使い切り、気兼ねなく捨てられる裏紙の再利用を

ケチだと思いますか?

 

豊かだから物を粗末にして良い訳はありませんし

「勿体ない」という気持ちを持って生活する事で、メリットが沢山見つかります

物を無駄にする事=時間を無駄にする事

という考え方を子ども達に持って欲しいですね