ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

インフルエンザの解熱剤(ねつさまし)

2009-01-28 23:56:43 | 日記・メモ (Weblog)
インフルエンザの解熱剤(ねつさまし)

 インフルエンザ感染症の時には、ある種の解熱剤は小児に使用してはいけないことになっています。
 使用してはいけない解熱剤を使用すると一部で脳症になることが知られているからです。現在では処方されることは少なくなっていますが、来院する患者さんに持っている解熱剤をたずねると、現在でも処方をされている先生もおり残念に思います。
 個人的には今までわずか数例ですがインフルエンザの解熱剤による脳炎を診療したことがあります。残念ながら多くの方は亡くなられました。
 逆に使用しても良い解熱剤は、きわめて効果が強いとは言いかねます。このためか、副作用をご存じない先生が、効果の強い解熱剤を使用してしまいがちなのは理解できます。しかし、解熱剤で病気が治るわけではないため、効果が弱くても使用して安全な解熱剤を使用するべきだと思っています。
 ひきた小児科クリニックではインフルエンザ感染時に使用しても差し支えない解熱剤のみを使用しております。

ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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こどものマニキュア除光液による中毒

2009-01-28 08:56:30 | 新聞記事など
こどものマニキュア除光液の中毒

 子供のマニキュア除光液による中毒

 日本小児科学会学会誌の記事でマニキュア除光液による中毒について記事がありました。(小児科学会のページ(タイトルしか見られません)、http://www.jpeds.or.jp/index.html)

 診療しているときれいにマニキュアをしている子供さんがおります。もちろん、それ以上にマニキュアをしているお母様がおります。このこと自体は悪くないのですが、記事を読んでいて少し気になりました。
 記事によると、2か月の子供のそばで母親が除光液を使用田ところ、ぐったりして12時間以上眠り授乳力が弱くなり、嘔吐をくり返し、入院しました。血液中のアセトン濃度が高くてアセトン中毒であったようです。
 将来的には毒性のない除光液の開発と言うことになりますが、とりあえずの改善策としては換気をすることでしょう。

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