ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

ヒブワクチン(アクトヒブ)について(製造元からの連絡)

2009-01-05 15:59:17 | 予防接種(ワクチン)
ヒブワクチン(アクトヒブ)について(製造元からの連絡)

 本日、アクトヒブを供給してくれている会社から手紙が来て「今後もしばらくの間、すべての需要に見合うだけの供給数量を確保できない可能性があるため、・・・」「希望数量が供給量を上回りました場合・・・ご希望に添えないことがございます。・・・・」とのことでした。
 なんとも、未だに供給は不安定なようです。

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おたふくワクチン(流行性耳下腺炎予防接種-ムンプスワクチン)について

2009-01-05 14:54:46 | 予防接種(ワクチン)
おたふくワクチン(流行性耳下腺炎予防接種-ムンプスワクチン)について

 おたふくワクチンについておまけ。

私からみて、いい加減な知識でワクチンを接種している医師がいて呆れたことが何回も有ります。

おたふくワクチンに関しても呆れたことがあります。

 昔の話ですが、おたふくワクチン性の髄膜炎の患者さんが入院してきました。患者さんは、かかりつけの診療所でワクチンを接種していました。入院時に母子手帳がなかったため、私がその先生に電話してワクチンの製造元を尋ねました。すると、信じがたいことに「死菌ワクチンのおたふくワクチンで髄膜炎を発症するわけはないでしょう」という返答が帰ってきました。
 小児科専門医であればあり得ない話ですが、この先生は本当に、おたふくワクチンが生ワクチンであり、かつ髄膜炎が起こることを知らなかったようです。結局、母子手帳をもってきてもらって製造元を調べました。もちろん、患者さんの髄液のウィルスとワクチンウィルスを調べてもらったところ一致しました(一致するのは当たり前ですが、ひょっとするとワクチン打ったと同時くらいに、おたふくにかかった可能性もあるので検査しました)。
 ワクチンを接種する多くの医師がワクチンの副作用について知らない、という事実は母様方から見たら意外かも知れません。私も残念ながら数限りなくある副作用全てを隈無く知っているとは言いません(そもそも、全ての副作用を知っている医者はいません)。しかし、頻度が多かったり重要であったりする副作用は全て頭の中に入っています。
 ここに話の出たような、後から調べてもなんとかなる副作用なら、それほど困りませんが、一刻を争う副作用もあります。このような先生は、そのような副作用に対応できるとは思えません。
 ワクチンを接種する医者なのに副作用を知らないなんて! と思われる方が多いと思いますが、この生ワクチンか不活化ワクチンか知らない医師の話は、他の医師も別の病院でまったく同じ様な経験しているので少なくないのです。
 もちろん、地方では小児科専門医が居ない地域があります。そのため、小児科専門医でなければワクチンしてはいけないとは誰も言いません。しかし、患者に注射しているワクチンに関しては最低限の性質と副作用くらいは知っていなくて良いのかなと思います。

 おたふくワクチンで思い出したので、こんなことを書くとを書いていますが、絶対に、おたふくワクチンは接種した方が良いです。

 当院では、おたふくワクチン、三種混合ワクチン、麻疹・風疹ワクチン、水痘ワクチン、日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、インフルエンザワクチン、ヒブワクチン(アクトヒブ)、他などが接種可能です。

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