ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

百日ぜき、最多ペース

2009-03-31 15:47:07 | 新聞記事など
百日ぜき、最多ペース

 感染研によると百日ぜきの患者が増加傾向にあるそうです(記事はコチラhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090331-00000076-jij-soci)。

 記事によると今年は2000年以降最多だった昨年を上回るペースでそうです。ここの感染症発生動向にも書いたことがありますし、今週の報告もありますが百日咳は桐生市でも発生しています。ひきた小児科クリニックにも桐生市の方が百日咳で受診しておりますし、伊勢崎市の方も当院に受診して百日咳であった方もおります。そして、お子さんだけでなくてお母様も百日咳であることがあります。

 百日ぜきはしつこいせきが特徴で、乳児の場合は無呼吸発作や脳症など命にかかわる恐れもあります。

 にもかかわらず桐生では百日咳ワクチンは重要視されていないように思います。百日咳ワクチンは三種混合ワクチンに含まれており、生後3か月以降に接種できます。しかし、3か月健診に行かないと用紙をもらえません。さらに、ポリオを優先して1歳近くになるまで三種混合を接種しない方もおります。ポリオワクチンも重要ですが百日咳の増えている今、三種混合を優先することをお勧めします。予防接種の順番、時期、スケジュールが分からない方はお気軽にお問い合わせください。

ひきた小児科クリニックでは、三種混合ワクチン、ヒブワクチン(アクトヒブ)、麻疹・風疹ワクチン、おたふくワクチン、水痘ワクチン、日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、インフルエンザワクチン、他などの予防接種ができます。

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http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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群馬県の感染症発生動向

2009-03-31 15:46:30 | 流行状況
群馬県の感染症発生動向

 桐生地区では感染性胃腸炎が多く報告されています。また、A群溶連菌も多く検出されています。
 インフルエンザに関しては渋川地区、藤岡地区、沼田地区、高崎地区で多くの報告がありますが、全体的には若干減っています。最近はB型インフルエンザが多いように思っていましたがA型インフルエンザも検出されております。

 百日咳に関しては桐生地区から報告がありました。

 診療をしていてウイルス性胃腸炎が多いなと感じます。高熱が出て下痢、嘔吐、腹痛などの症状がでます。夜間に発症したらおとなしくして水分を摂取しつつ受診してください。

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乳児健診で何か指摘されたら

2009-03-30 16:44:32 | 日記・メモ (Weblog)
乳児健診で何か指摘されたら

 乳児健診で子供が何かを指摘されると心配になります。体重の増加や、皮膚のトラブル、ヘルニアや、発達の遅れなど、もう一回見せてくださいねと言われると心配になります。まして、病院に行ってくださいと言われたら我が子がどうなってしまうのかと夜も眠れないという方も多くおります。

 乳児健診は、あくまでも健診なので、短い時間で多くの患者さんを診察する必要があります。ちょっと気になる程度でも再診してもらったり、病院を受診してもらったりします。そもそも、集団検診には小児科専門医以外の先生も動員されて検診しているので見落とすよりは、可能性があれば再診したほうが安全と言えます。もちろん、私は再診や病院受診を勧めるときには母さんを心配させないように「大丈夫だと思うけど」と言葉を添えます。

再診や病院の受診は、本当に治療が必要なのか、必要が無いのか見極めるためのものです。体重増加の不良なら再診までに体重が増えていれば心配ないし、増えていなければ指示を出します。病院受診なら病院で健診より詳しく診察をして、場合によっては検査をして正常であることを確認します。実際に健診で再診や病院受診を指示される場合でも多くの方は異常なしです。それでも中には検診で指摘されて、本当に発達の遅れなどのある方もおりますので、健診でなにか指摘されたら、きちんと再診したり病院受診したりする必要があります。

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医師不足なのですね。愛育病院の「指定返上」波紋広がる

2009-03-29 18:38:13 | 日記・メモ (Weblog)
愛育病院の「指定返上」波紋広がる 医師不足と労基法の溝深く

 医療に関する記事が大きく扱われていました。(記事はこちらhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090328-00000571-san-soci)

「総合周産期母子医療センター」の指定を受けている愛育病院(東京都港区)が、指定返上を都に打診したことが問題になっているとのことです。

 私も総合周産期星医療センターで働いていました。もちろん小児科医なので新生児集中治療室(NICU)で仕事をしており、産科の先生の大変さは正確には分かりませんが、産科の先生の話を聞くと大変だなと思っていました。

 小児科では多くても1カ月に当直は10回程度でしたが、産科の先生は多いと1カ月に15回当直していました。単純に2日に1回当直です。

 まあ、当直回数はともかくとして朝早く出勤して夜遅くまで働いてなんとか業務をこなしているのに、労働基準法を守れと言われたら止めるしかなかったのでしょう。通常一週間に40時間勤務のところ100時間や120時間働いているのに、これが違反だと言われても目の前に患者さんが現れるのですから、現れないように「総合周産期母子医療センター」の指定を返上するというのは良く分かる話です。

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小児最近感染症に対する外来抗菌薬静注療法

2009-03-28 08:01:19 | 日記・メモ (Weblog)
小児最近感染症に対する外来抗菌薬静注療法

 先に書きました外来抗生剤静注療法は全ての診療所で受けられそうですが、そうではありません。
 子供の点滴静注は難しいのです。私は生まれたばかりの赤ちゃんも含めて点滴ができます。極端なことを言えば500gで生まれたばかりの赤ちゃんにも点滴ができます。しかし、慣れていないと細くて軟らかい小児の点滴は難しいため、外来抗菌薬静注療法をする大前提として抗生剤を選ぶことができる以上に、小児の点滴ができるという技術も必要になります。

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小児呼吸器感染症に対する外来抗菌薬静注療法

2009-03-27 20:48:26 | 日記・メモ (Weblog)
小児呼吸器感染症に対する外来抗菌薬静注療法

 なんだか、難しいタイトルです。簡単にすると、いままで入院で抗生剤の点滴が必要であった肺炎患者さんを、外来で点滴して治してしまうと言うものです。

 最近の飲み薬の抗生剤は優秀なので小児の肺炎でも飲み薬で治療ができます。しかし、一部の患者さんは治らずに抗生剤の点滴のために入院します。

 私自身が入院患者さんを診療していたときも抗生剤の点滴をすると改善する肺炎の患者さんが多くおりました。

 しかし、入院は患者さん本人にとっても家族にとっても負担になります。そこで、外来で点滴して治してしまおうというのがこの外来抗菌薬静注療法です。

 別に新しくはないのですが、2007年の11月までは1日に1回で良いという点滴で使用する抗生剤はなく、医師の判断で1日1回で行われていました。

 2007年11月以降は1日1回投与が認可されたために外来での抗生剤点滴静注療法がしやすくなりました。

 もちろん、ひきた小児科クリニックでも行っています。この治療法により全ての肺炎患者さんが入院しなくてすむわけではありませんが、一部の患者さんの入院が回避できるようになってきました。

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群馬大学の肝移植

2009-03-26 11:08:58 | 新聞記事など
群馬大学の肝移植

 本日の新聞に過去に群馬大学病院で行われた肝臓移植の事故の問題について書いてありました。なんでも、手術をした医師は肝移植の経験が少なかったそうです。

 これが、世界で初めての手術であれば仕方ないと思います。医療技術は進歩しているため、新しい医療を実践することは良くあります。もちろん、その場合は、厚生省やら病院の倫理委員会やらの許可を得て行い、患者さんにもよく説明して危険性と必要性を十分理解していただいて施行します。しかし、今回の肝臓移植はポピュラーになりつつあるため仕方ないとは言えないと言うことで記事になったのだと思います。

 例えば私は日本で初めて子供のヘパリン起因性血小板減少症を診断しました。診療していても何が起こっているのか分からないので、内科、外科、放射線科の先生に相談しても分かりませんでした。最終的に国内初の小児のヘパリン起因性血小板減少症と診断して、日本小児科学会雑誌に論文を発表しました。発表後は日本でも小児のヘパリン起因性血小板減少症の症例がいることが認知され、他の病院からも学会などで報告されるようになりました。

 この様な、日本初であれば仕方ないと言うことになるのだと思いますが、肝臓移植のようにポピュラーになりつつある手術は経験がないとしてはいけないのだと思います。

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片頭痛治療薬のアマージ 2

2009-03-25 14:00:29 | 日記・メモ (Weblog)
片頭痛治療薬のアマージ 2

 先日片頭痛の治療薬アマージについて記載しました。

早速、イミグランで治療中の方をアマージに変更したところ、イミグランよりアマージが良いという方がおりました。一方で、効果はあるけど何となくイミグランの方が良かったという方もおります。

 お母様方の花粉症の治療をしていると、片頭痛の患者さんが意外に多くおります。また、胃腸炎で嘔吐している方のお母様も片頭痛の方が意外と多くおります。
そして片頭痛と診断されずに苦しんでいて驚きます。中には、内科で問題ないと言われたり、整形外科で背骨が曲がっていると言われたり、脳外科で検査をして問題ないと言われている方もおります。さらに鎮痛剤(痛み止め)が乱用されて薬物乱用性頭痛になっている方もおります。想像以上に片頭痛が診断されていないのだなと残念に思います(アマージやイミグラン、マクサルトは片頭痛治療薬で痛み止めではありません)。

 私は小児神経科専門医で頭痛の診療しておりますし、片頭痛に関連する論文を書いております。大人でもこどもでも頭痛の治療は昔と比べて進歩しているので我慢しないで相談していただければと思います。

疋田敏之の書いた記事は以下のようなものがあります。

雑誌小児科臨床4.片頭痛のサブタイプとしての小児周期性症候群 疋田敏之 他   1945(27)http://www.shoni-iji.com/papers/0810.html

雑誌小児内科 周期性嘔吐症候群,腹部片頭痛 疋田敏之・他 http://www.tokyo-igakusha.co.jp/shoninaika/back/2008-40-05top.htm

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群馬県の感染症発生動向

2009-03-24 18:04:55 | 流行状況
群馬県の感染症発生動向

 最新の感染症発生動向(週報)が届きました。

 注目疾病として

 桐生地区では感染性胃腸炎が流行しています。一度減少したのに増えているようです。そして、桐生地区以外では胃腸炎は流行していません。

 A群溶連菌感染症も比較的多く検出されています。

 注目のインフルエンザは群馬県全体では増加中で、藤岡地区、館林地区、伊勢崎地区、高崎地区、大田地区で、中之条地区、沼田地区、前橋地区では流行の基準を超えていますが桐生は流行の基準は超えていません。

 インフルエンザが流行する頃には胃腸炎の流行はおさまるというのは経験的に知っておりますが、桐生地区以外でインフルエンザが流行中で、胃腸炎は流行していません。そして、桐生地区ではインフルエンザは流行せず、胃腸炎が流行しています。ウイルスの干渉が起きている状態なのでしょう。

 群馬県全体ではインフルエンザに関しては先週に引き続き増加しました。連続して増加しているのが気になります。 ひきた小児科クリニックでもB型インフルエンザが多くなりました。今後も気をつけなくてはいけないと思います。

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野球のWBC優勝!

2009-03-24 18:00:34 | 日記・メモ (Weblog)
野球のWBC優勝!

 WBC優勝しました。嬉しいです。
 午前中の診療が終わったてテレビを見たら7回途中で日本が勝っていました。このまま勝つと思っていたら、午後の診療がはじまる直前に同点にされてしまって、その後は良く分からないのですが、延長戦でイチローが打って勝ち越したようです。
個人的にはシアトルに住んでいたときは地元のマリナーズというチームを応援していたので、マリナーズ所属の城島やイチローが活躍すると嬉しいです。あとでニュースを見なくては。

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浴槽への転落による火傷

2009-03-23 20:50:38 | 日記・メモ (Weblog)
浴槽への転落による火傷

 2月17日に、ここに「子供が浴槽内でおぼれる事故が多発しているそうです。」と書きましたが、別の記事で、浴槽への転落による火傷の記事がありました。
 お風呂を沸かしているときに、こどもが風呂場に遊びに入って、風呂のふたの上に乗ったら落ちてしまったというものです。全身の火傷で入院して大変なことになったようです。
 もちろん、火傷しなくても小さいこどもなら溺れてましいます。お湯を溜めない、溜めるならカギをするなど対策が必要です。
 こどもは何をするか分かりません、事故を起こさないように気をつけましょう。

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本日WBCの準決勝!

2009-03-23 20:40:21 | 日記・メモ (Weblog)
本日WBCの準決勝!

 侍ジャパンがまた勝ってくれました。試合は診療時間内であったため見ることができませんでしたが、見たかったです。野球好きの看護婦さんはビデオに録画しておいて後で見ることにしているそうです。記事でしか見ていませんが松坂からダルビッシュまでの投手リレーがよかったのだとおもいます。決勝戦も勝って欲しいです。

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桐生市保健福祉会館 ママ&パパ教室

2009-03-22 21:00:11 | 日記・メモ (Weblog)
桐生市保健福祉会館 ママ&パパ教室

 来月4 月23日(木曜日)に桐生市保健福祉会館で桐生市 ママ&パパ教室があり副院長の疋田敏之が小児科医として話しに行きます。

新しくパパ・ママになった方、なる方は参加してみてください。こどもの健康に関することをお話しします。あかちゃんに関する様々な質問にもお答えいたします。

参加希望の人は一週間前までに桐生市 保健福祉部 健康課0277-47-1152に電話で予約をお願いします。

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ウイルス性急性胃腸炎流行中

2009-03-21 23:24:29 | 流行状況
ウイルス性急性胃腸炎流行中

 診療していて、ウイルス性急性胃腸炎が多いなと感じます。一時期減少していたのに増えつつあるようです。腹痛、嘔吐、下痢の症状が出ます。

 胃や腸に炎症があるため、水分や食事が吸収されずに、気持ち悪くなって嘔吐したり、下痢をしたりします。
 栄養価の高いものを食べても吸収されないので、まずは水分を少しずつ取って、食欲があるようならお粥やわやらかく煮たおうどんなどを食べてみてください。

 嘔吐が酷いときはORSが有効です(ORSは薬局で購入することができます。自宅で作るとすると水1リットル、塩小さじ1/2(3g)、砂糖大さじ4と1/2(40g)です)。


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アトピー性皮膚炎のスキンケア 2

2009-03-20 13:52:24 | 日記・メモ (Weblog)
アトピー性皮膚炎のスキンケア 2

 昨日は入浴について書きましたが、入浴後の保湿も重要です。アトピー性皮膚炎は皮膚の乾燥は大敵なので入浴後に外用薬を塗布することが重要です。
 
 あとは、痒くて掻いてしまうことが症状を悪化させますから、爪を短く切って、なるべく掻かないようにずくことが必要です。手袋や包帯による保護が有効なこともあります。

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