偽善者とは、
偽善(ぎぜん)とは、善良であると偽ることをいう。 また、これを行う者は偽善者とよばれる。
Wikipedea「偽善」
僕は、善良でありたいというよりも、善良であると人から思われたい。
「あの人は、いい人だ」
「あの人は、誠実な人だ」
と言われたい。
それはもう、世界中の人から言われたい。
だから、そう言われるようにしている。
そう振舞っている。
ネット上でする発言も、そのような思考回路を通して決定している。
だから、完全なる偽善者だ。
確信的偽善者だ。
偽善者レトリィバァだ。
狭い個室に閉じ込められて「おまえがやったんだな」と刑事さんに迫られたら、
「ハイ、かつ丼でお願いします。せっかくなので大盛で」と答えるだろう。
違った。
「ハイ、わたしがやりました」と答えるだろう。
っていうか、狭い個室の入口で自供する。
「あなたは偽善者だ!」
と、よく、人を罵る(ののしる)目的で発言する人がいるけれども、
ほとんど全ての人が偽善者なのだから、それって何の意味もないんじゃないか?
そもそも、そう発言する人は、自分のことを善人だと思っているのだろうか。
正面きって問いただすと、思っていないと答えるだろう。
ならば、偽善者なのか?と問えば、それも違うと答えるだろう。
他人に、「あなたは偽善者だ」という言葉を投げかけるくらいなので、
まさか自分自身も偽善者だとは思っていないだろうと僕は思う。
ならば何なのか。
善人でもなく、偽善者でもない。
となると、悪人なのか。
偽善者がいるということは、偽悪人だっているはずである。
悪であると偽っているということは、その人は善良だ。
善良な市民だ。
なるほど、悪党でありながら陰では子犬をかわいがる、というアレか。
つまりは、見た目、悪党に見える人が善良な市民で、
ぱっと見、善良な市民に見える人が悪党だという理屈だ。
今まさに、僕の頭は混乱している。
まとめてみよう。
世のなかに「善人」などは、存在しない。
「悪人」もしかり。
いるのは、「偽善者」と「偽悪人」だけである。
ニセモノだらけの世界。
僕は、仮想的な、疑似的な、バーチャルな世界に囲まれているのだった。
長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました!
流星光ツィッター