さいきんの流星光
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まあ、まず、最初にこの言葉を書いておこう。

面白かったです! 楽しんで読めました。


そう書いた上で、いろいろ細かい感想を書かせていただきます。

この後は、

ネタバレになるかもしれないので、
お気をつけください。












まず、
よくもまあ、こんなに登場人物の多い複雑な話を、まとめ上げたものだな、と作者に感心しました。

十二人を、性格的に描き分けるのって大変だろうな。
正直僕は、途中で混乱して、わからなくなってしまいました。

「あれ、バカっぽい子は何て名前だっけ? ゴスロリの子は誰だっけ?」

というぐあいに。僕の記憶力は、本当に頼りない。

読むのに時間をかけ過ぎたのでしょうか。
中盤にさしかかると、前の部分のことをかなり忘れてしまってました。

でも、分厚い本ですからね。
それなりに時間はかかるでしょ。
仕方ないですよね。



で、読み終わって感じたのは、僕は、人のマインドに興味があるんだなってこと。
マインドっていうのはつまり…、その人の心根、心情、生き方とか、でしょうか。

何がどうして、どうなった、とか、あの謎は、このようにして解かれた、とか、
ストーリーの部分には、関心がなくて、登場人物が、どういう人間なのかということに興味が向くらしい、という事がわかりました。

だから、純文学作品が好きなんだろうか。

うん、そうなんでしょうね。
この『十二人の…』は、純文学作品じゃないですからね。
どちらかというと、あまり好きではない部類の小説かな。
面白かったけど。


純文学というのは、僕が理解しているので正解かどうかわからないけど、結局、ブログみたいなモノだと僕は思っています。作者が、自分の考えをつらつら書いたブログを、読者は読む、キホンはそれだけ。

で、文章のはじめに、「太郎は思った。」とかって書いてから、書き始めると、それは純文学という小説になるのではないか、って勝手に解釈してます。

主人公が思ったこと以外にも、行動したこととかも書いて、それらを通して、作者が考えてること、わかったことを、こだわっていることを文章に起こしていく、それが純文学なのではないか、と。


僕は、そういうのが好きです。




あと、十二人いるってことで、十二人の人生を書かなくてはなりませんよね。それが原因なのかわからないけど、一人一人が薄っぺらになってしまっているなと、僕は感じました。それぞれの人物の表面の情報だけを表示するに終わってしまっている気がしました。

でも、そもそも、十二人いるからって、それぞれの人生を長々と説明する必要があるのかという点では疑問です。その必要はないのでは、とい気もしてきますね。どうなんでしょう。


とにかく、最後まで、一気に読めました。

実際は、一気にじゃなくて、休み休み、何日もかけて読破したんですけど。

だから、楽しんで読めたのではないか、という結論です。


この小説、映画も公開中らしいけど、この話が2時間以内におさめるために、また縮めたりカットしたりしたものになるのかと思うと、あまり見る気がしません。


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長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました! <(_ _)>


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