昨日のブログ記事の内容について
ある人からの言葉でハッとしました。
安く引き受けると相場が下がるので周りが迷惑する…と。
いや、その人に直接言われたんじゃなくて、
その人が別の誰かに言われた言葉だそうです。
そうだよな。
僕も、相場が下がって迷惑した一人だし、
そしてまた相場を下げるのに加担した一人なのだ…。
気付かぬこととは言えヤバイ…ヤバイす。
これからは、気を引き締めて行かないと…
大変なことになるのだな。
うお～！
俺はバカだ！大バカだ！
なんで安く請け負うなんてことしてしまったんだ～！
漫画業界は個人の集団で労働組合も何もない。
新人がデビューしたからと言って、漫画家協会に加入する訳でもないし、
どんな団体の一員になる訳でもないから気楽なんだよな。
その弊害がこれか…。
誰かが、周りの迷惑になるようなことをすれば、
「そういうことすると周りが迷惑するんだよな」
ってすぐ言われる。
でも、漫画家って、悪い意味で個人主義だから…誰も言ってくれない。
だから逆に弱いのかも知れない。
いまの超安原稿料がその結果だ！
新人漫画家は、デビューしたら出版社の一員になるかのような気分でいるのかも知れないけどとんでもない。
彼らは６大学卒の超エリートですよ。
高卒・専門卒の漫画家が一員になんかなれる訳ない。
人気が無くなったらゴミ箱行きですよ。
出版社も編プロも、漫画家を利益を生み出す道具としか考えていない。
ま、企業だからね。
そりゃ当たり前なんですよ。
それでいいんです。
文句を言うつもりはありません。
ただ、僕ら漫画家は、
「出版社・編プロと一緒に漫画文化を作っているのだ」
という意識は捨てた方がいいのではないかと思います。
彼らの目的は、漫画を利用して会社を大きくすること、利益を上げること。
僕ら漫画家の目的は…
まあ、生活を維持したいとかはありますけどね…
「でも、自分で納得できる漫画を描きたい。
漫画文化の一旦をにないたい。
いい漫画を作っていきたい」
だと思うんです。
だから、漫画家の仕事の中に「漫画家を育てる」という内容も含まれると思うし。
だから僕だって、無償で簡単な質問ですけどＨＰで答えてあげるようにしてる訳だし…。
ただ、その出版側の立場と漫画家側の立場が相反することかどうか…というのもわからないんです。
出版社のように「受ける漫画を作る！」「売れるようにする！」という行動が、よりエキサイティングな漫画を作ってきたという事実もあるし、それが現在の漫画文化と呼ばれるものになってるという事実もあると思います。
まあ、単純じゃないですよね。
いろいろ混ざり合ってからみ合って一つの「漫画文化」が出来上がっているんだと思います。
うわー、
大した結論出なかったな…
結論出ないまま、終わらせていただきます。
失礼しました。
あ、あとこれを読んでる漫画家志望の人、新人漫画家さんに一言。
こういう文章を読んだからって、安い仕事を引き受けるなって事じゃないですよ。
僕は、引き受けて、安い仕事をいくつもやって、上に書いたような意見を持った訳です。
なに事も、やらずに意見を持ってはいけません。
それは単なる食わず嫌い。偏見になります。
やった事がないのなら、どんどんやるべきだと僕は思います。
「どうなんだろう…大丈夫かな…？」
と思ったら、やってみてから結論を出す。
それで損をしたり騙されたりする事もあるかも知れないけど、
やらないで、他人が言った意見をう飲みにするよりはマシだと僕は思います。
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