さいきんの流星光
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突然だけど、マンガの原稿料が安い。
僕は、何でも時間があればホイホイ安請け合い(使い方合ってる?)してしまうので、安い原稿料でも

「あ、いいですよー」

と引き受けてしまう。

作品を発表できるならいいか、と思ってそうしてしまうんだけど、やっぱり安いと苦しい。

どんなに描いても一ヶ月まるまる仕事しても収入が14万円ちょっとだったりする。
(ページ数は33ページ)
アシスタントを3日雇ったら実収入10万円以下だ。
どうやって生活しろっていうのか…。

現在は、何だかんだ仕事を組み合わせているので、プラスαがあるけど、それでも苦しい。

簡単に安い原稿料で引き受けるということは、漫画家がなめられる原因にもなっているんじゃないか?と思うことがある。

漫画家は、おとなしい人が多く、「言い値」で極端に安い原稿料でも仕事となると一生懸命描く人が多いと思う。
だから編プロも重宝がって仕事をガンガンくれる。
いま思うと「バカ正直な漫画家を低賃金で働かせてる」だけだったんだなと気付くよ。

ガンガン仕事が来るけど、単価が安いからまさに「ワーキング・プア」状態になる。
しかも忙しいから他の仕事に移るために動きができないときた。

もはや、その編プロとの付き合いをやめるべきなのか…と考えている。
僕は決断が遅いんだよな~、ご近所に住む上り調子の漫画家Y氏に聞くと、

「最初からそんな仕事は引き受けない」

ということだ。
そうだよな、引き受けるからどんどん悪い方向に行くんだと思う。

僕は、劣悪な労働環境でも、ここしか仕事場がないからと
無意味な我慢を続けている低賃金労働者
と同じだ。

考えると、本当にムカついてくる。
マンガを何だと思ってる?
安く叩いて買おうとしやがって…!
僕はもう1ページ1万円以下の仕事なんてやらないからな。
大まけにまけても9,000円だ。

あと、苦しいもう一つの原因として、僕が描くのが遅いというのもあると思う。

みんな、チャッチャと描いてるんだろうな~。
僕は他の人が半月で描くところをまるまる一ヶ月かかるからな。
当然仕事量は半分です。

絵柄を変える必要があるのかもしれない。
いってみるか?2頭身キャラ。
う~ん…アレで攻めてみるか…。

最近は、そんな事を考えております。





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