さいきんの流星光
元漫画家 流星光(ながれぼしひかる)の雑記ブログ/Amazon商品のアフィリエイト広告があります。
 



勤労感謝の日ということで、ビジネスに関するお話を少々…。
単なる勝ち組サンがたに対するひがみなのかも知れませんが、書かせていただきます。

こないだNHKの番組で、若いビジネスチャンスを狙う社長たちが、小さいオフィスを借りて必死で勝ち組を目指す姿を撮ったドキュメンタリーを観ました。
机一つのオフィスで働く若き企業家たち。
彼らの姿は、本当にやる気に満ち溢れていて結構なんですけど、
何か釈然としないモノが残りました。

結局、何をしたいのかわかんないんだよな…。
インタビュアーが将来の夢を質問すると
「お金持ちになりたいです!」
と小学生のような答え。

「自分が考えたサービスを広めたい」とも言っていた。
それは解るんだけど、本当にやりたい事が見えない。

ある人は、コピー用紙の裏に広告を印刷して、「0円コピー」を事業として展開したいらしい。
僕は、その人に聞きたくなる訳ですよ。
そんなにコピーが好きなのか?
あんた、また新しいビジネスチャンスを見つけたらそれに飛びつくだろ?
一生コピーと付き合っていくのか?
定年退職した後も、ずっとコピーに関わり続けたいのか?

彼らの中に、僕は「やりたい事」が見えなかった。
ただ「なりたいモノ」が見えるだけ。

金持ち  勝ち組

それって、あのホリエモンと同じ思考パターンじゃない?
受験生が「東大に入りたい」って言うのと同じ気がするんだよな。
「で?何がやりたいの?」って聞くと、何もない。
そんな若者が、社会の中からビジネスチャンスを見つけ出してきて飛びつく。

まあ、それがビジネスってもんだって言うなら、そうなんだろうけど…

彼らは若い。
若いしさわやかだ。
でも、とてもいびつに見えるのは僕の頭が固いからか?
僕って、もの凄い古い人間なのかな~?
彼らの持つ「いびつさ」は都会にマッチする。
それを本当に素直に受け入れて体の一部のしてしまっている若者たちに、とても違和感を抱いた。

彼らは、何をしたいのだ?

僕には、わからん…。

番組自体は面白かったので、これからもチェックしてみようかと思ってます。
NHK・ドキュメント72hours




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元「フォークダンスDE成子坂」、現在「鼻エンジン」の村田渚が死んだ。
35歳。
くも膜下出血。

くも膜下か~、怖いね。
こないだも若い俳優が亡くなった死因も確か「くも膜下出血」だった。
すぐ病院に運ばれたなら助かる見込みもあるんだろうけど…僕みたいに昼間は家に猫しかいないし、夜も奥さんがいるけど、それぞれの部屋で仕事しているような環境だと、もうどうしようもないね。
死神が後ろに立って大きな鎌を振り下ろしたって考えてあきらめるしかないんだろうな。
まあ、村田渚はその前から体調は悪かったって話だけど。

もし自分がくも膜下出血で倒れたら…誰が発見してくれるのだろうと考える。
妻は、ほとんど仕事部屋にこもっているし、僕も仕事で仕事場にこもっているし、会うのは食事の時くらいだからな…二匹の猫くらいだな。
もう絶望的。

僕みたいに常に周りに人がいない生活してる人間は、くも膜下出血で助かろうと考える方がおかしいのかも知れないな。
脳溢血だって何だって、誰も発見してくれないんじゃ助かりようがない。
急に来るんだもん、無理だよ、どうにかするなんて。
運命と思ってあきらめるしかない。

村田渚も「フォークダンス…」は好きだったけど、そのうちテレビ出なくなって、風の噂で相方がお笑いやめたなんて話も聞いて…
ついこないだ「オンエアバトル」に出てて「おおーっ!誰だっけ?これ」なんて妻と話してたっけ。
やっぱり不遇な一生であった…なんて言われちゃうのかな。
僕も何かで死んだときは、同じように言われるだろうな…。

とかく他人は、死んだ人に対して「幸せだった」とか「不運だった」などと勝手に決めすぎる気がする。
本人にしかわからない事もたくさんあるというのに、その人の仕事上での成功や経済状態によって、幸せか不幸かを簡単に判断しすぎる嫌いがある。
僕だって、ハタから見たら本当の「どん底」というか、漫画家としてはかなり底辺にいると見えるだろうな。
そろそろ漫画やめればいいのに…なんて思ってる人もいたりして…(親とか)
でも、実際は、今が一生のうちで間違いなく最も絵が描けるし、漫画を描く技術もついてきたと思う。
これからなんだけどなー。
大手出版社が、若い人か売れっ子サンくらいしか相手にしないようだから、そういう見方する人がいるんだろうか。

とにかく、故人が人生のうちで、どんな状態にいたかなんて、死んだ本人にしか解らないことだから、僕は村田渚については余計な事は思わないよ。
知り合いでもないし。
ただ、若過ぎたってことで、驚いた。
それだけです。




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