見出し画像

肥宝館 -貧すれば丼する-

★閉店★ 【東京駅】 中華そば ひらこ屋 東京ラーメンストリート店「濃口特製煮干そば(1300円)」

ご当地ラーメンチャレンジ第5弾は「ひらこ屋」

東京駅地下のラーメンストリートで、2021年7月に始まった「ご当地ラーメンチャレンジ」。東京初上陸の有名店やラーメン史を語る上で外せない名店が100日ずつ、次々に登場する企画だ。第1弾は神奈川県戸塚の「支那そばや」、第2弾は熊本「天外天」、第3弾は佐野「麺屋ようすけ」、第4弾は金沢「金澤濃厚中華そば神仙」が登場した。

そして2022年10月5日から2023年1月16日の第5弾は、青森市から津軽煮干しラーメンの「中華そば ひらこ屋」が出店。ご主人の三上玲氏は2002年にラーメン「雷門(らいもん)」を、そして2005年に「ひらこ屋」をオープン。現在は「雷門」は閉店しているが、「ひらこ屋」は青森県下のみならず全国に知られる名店となった。

麺メニューは濃口煮干そば、あっさり煮干そばの2種を用意。麺大盛はプラス100円。また、味玉、チャーシュー、メンマ、ネギを追加トッピング可能である。飯モノには「賄いチャ飯」と数量限定の「ニボ炊きご飯」があるほか、ライスを注文すると、こちらも数量限定だが「生にぼしふりかけ」が付くサービスが。

今回は「濃口特製煮干そば(1300円)」をオーダーした。灰色のスープは鳥取境港の平子鰯、片口鰯、うるめ鰯に、愛媛の姫いりこ鰯、岩手の鯖煮干、さらに独自技術「焙煎石焼干し」の平子鰯を合わせたもの。軽く天日干しした鰯を炭火で焼いた上、石焼きにより遠赤外線で旨みを閉じ込めて乾燥させたものだそうだ。

巷でよく、鶏や豚骨の白湯と煮干しを合わせた「濃厚煮干」スープのラーメンを見かけるが、こちらはアニマルオフ。その上、脂も塩味も甘みも控えめなのでサラッと飲み干せる。煮干しの嫌なエグみはなく、仄かな酸味と香ばしさが鼻に抜ける。旨いスープだ。そこに合わせるのはモッチリした食感の中太ストレート麺。

小麦の門楼と天壇をブレンドし、灌水を控えることで小麦の風味を存分に楽しめる味わいに仕上がっている。チャーシューは低温調理の豚モモと肩ロース、それに豚バラと厚切り肉の4種。それぞれの部位の旨味を引き出しており絶品だ。メンマは煮干し出汁で煮た後、燻製してありヤミツキになる味わいである。

ほか黄身ネットリの味玉、手挽きの三陸産とろろ昆布、玉ネギの微塵切り、刻みネギが乗る。さすが朝ラーメンの習慣が根づく青森の名店。煮干しの香り高いスープと、うどんのようなモチモチ麺で、「濃厚煮干」とはいえサッパリと啜れる一杯だった。2023年1月16日までの出店とのことなので、煮干しファンは是非!

<店舗データ>

【店名】 中華そば ひらこ屋 東京ラーメンストリート店
【住所】 東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街B1F
【最寄】 JR「東京駅」八重洲中央改札より1分

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「東京ラーメンストリート」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事