肥宝館 -貧すれば丼する-

【新御茶ノ水】 らうめん とくや「特らぅめん 和だし醤油(850円)」

駿河台で評判の高い和だし系の優しい一杯

本郷通りから駿河台三丁目交差点を明治大学へ。すぐに見える「らうめん とくや」は、この界隈で評判が良い。入口脇には良く手入れされた花のプランター。古めかしい木製の看板と重そうな木の扉。しかも、昼間なのに中の照明は暗めときた。入るのに少々勇気がいったのだが、扉を開けると優しそうなご夫婦が出迎えてくれる。

ラーメンは醤油、味噌、塩の3種。辛味、酸味に特化したものや「しおトマト」「ねりゴマ」などバリエーションが豊富だ。ベースとなるスープは2日がかりで仕込んでいるという。天然石を通したやさしい水を使い、初日に鶏ガラや豚骨を8時間炊き上げ、翌日に昆布や煮干しなどを加えた和だし…とは貼り紙情報。

全部入りにあたる「特らぅめん」は、チャーシューや味玉、メンマに加え、あおさ海苔や味付けササミ、小松菜が入った具だくさんの一杯。着丼と同時に海苔の清々しい香りが鼻に抜ける。ただ、具だくさんなのは嬉しいが、丼の中で麺と具材が大渋滞中。最初は麺を引っ張り出すのに必死である。

スープは甘味を抑え、出汁の旨味と醤油の香りがたつようなバランスに仕上げられている。また具材も全て味付けは控えめで体に優しいが、この手の味付けにありがちな物足りなさも無い。鶏ササミ肉はバルサミコ酢だろうか、酸味もあり実に豊かな味わいだ。都心でこれだけ具が入ったラーメンが850円は得した気分。それで「とくや」なのか?

<店舗データ>

【店名】 らうめん とくや
【住所】 東京都千代田区神田駿河台3-1-7
【最寄】 東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」徒歩1分

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「東京都 千代田区」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事