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肥宝館 -貧すれば丼する-

【小伝馬町】 HIMIT「氷見ラーメン 昆布ごはんセット」

氷見の上質な煮干しで作る一杯

東京メトロ日比谷線・小伝馬町駅の4番出口から歩いて3分ほど。十思スクエアの西側の住宅街で2023年10月16日から営業する「HIMIT」へ。本店は富山県は氷見漁港の場外市場「ひみ番屋街」で2012年に創業した「麺屋いく蔵」だ。運営するのは氷見市で三代続く建設会社・三興土木で、社長の久保俊介氏が店のオーナーも務める。

久保氏は氷見鰯の煮干し、ハト麦、コシヒカリ「ひみ穂波」など、氷見の上質な食材を広めようとラーメン店を創業したそうだ。その思いが富山を飛び出し、2022年2月に日本橋兜町に東京初進出店となる「Menya Ikuzo Tokyo」をオープン。その後、2023年10月に現在の場所に移転し、屋号も氷見を思わせる「HIMIT」に改めた。

店内はカウンター6席と4人がけテーブル3卓の計18席。麺メニューだが、筆頭は少々変わり種だが、カゴメ主催の「ナポリタンスタジアム2021~日本一のナポリタン決定戦~」でグランプリを獲得した看板商品「氷見イワシ香るナポらー麺」である。トマトの旨味とチーズのコク、煮干し出汁がクセになると本店でも人気の一杯だ。

ほか、富山のご当地麺「富山ブラック」、氷見イワシの出汁で啜る「氷見ラーメン」と「冷やし氷見ラーメン」、コッテリ系「Ikuzo特製みそラーメン」、限定の「タージ黒カリーラーメン」など個性的なメニューをラインナップ。麺類とごはん、昆布ごはん、ナポらー麺用の〆リゾットとのセットも用意。一杯飲ることも出来る。

前情報なしで飛び込んでしまったので「ナポらー麺」が1番人気とはつゆ知らず。今回は「氷見ラーメン」の昆布ごはんセット(1000円)を注文。オーダー時にスープを「濃いめ」と「基本の味」から選べるが、初訪問なので「基本の味」でお願いした。ちなみに券売機は現金不可なので、現金しかない場合は直接スタッフに注文すべし。

着丼までは7分ほど。澄んだスープは氷見鰯の煮干しを中心に炊いた清湯で、円みある醤油のカエシを重ねている。煮干しの苦味やエグみは皆無で、じんわりと旨味を感じる味わいだ。そこに氷見のハト麦入りの中細ストレート麺が泳ぐ。ツルリとしてコシがありスープとの相性は良い。チャーシューはレアで薄切りの肩ロース肉が2枚乗る。

肉の旨味をしっかり感じる逸品だ。また別皿で温玉が添えられるほか、柔らかな太メンマ、刻みネギがトッピングされる。そして「昆布ごはん」は、前述の「ひみ穂波」にとろろ昆布が乗っている。昆布の酸味と旨味が効いており、そのまま食べてもよし、ラーメンスープを回しかけて茶漬け風に頂くのもまた旨い。おかわりが欲しくなるな。

スープを飲み干すと丼底には「マイドハヤ ヨウコラッシャッタ」と越中ことばでご挨拶が。最後まで美味しく頂いた。なお令和6年能登半島地震で氷見の店舗が被害を受け、HIMITにも食材が入荷せず正月明けに一時休業していたそうだが、少しずつ再開しているとのことで良かった。次回は1番人気の「ナポらー麺」を啜りに来よう。

<店舗データ>

【店名】 HIMIT(ヒミット)
【住所】 東京都中央区日本橋本町4-11-10
【最寄】 東京メトロ日比谷線「小伝馬町駅」4番出口徒歩3分

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