吉村家創業の地で啜る、直系1号店の誇り高き1杯
神奈川県磯子区杉田は家系ラーメンの総本山「吉村家」が創業した町。家系発祥の地である。99年に吉村家が杉田から横浜に移転する際、直系一号店という形で暖簾分けされ、杉田に残ったのが「杉田家」だ。
店員はみな全身白服にねじりタオルと、昭和感の残るいで立ち。キリッと醤油が立ったスープに家系御用達「酒井製麺」の中太麺。季節ごとに抽出部位を変える鶏油と、煮豚でなく焼豚だからこそ感じ得るスモーク感が、食欲をかき立てる。
近年、首都圏では神戸らんぷ亭と東京チカラめしが、家系チェーン「壱角家」に業態変更したのを始め「横濱家系」の看板が乱立している。私は決して元祖至上主義者ではないが、直系の緊張感の中でこそ成し得る良い仕事がここにはある。
<店舗データ>
【店名】 杉田家
【住所】 神奈川県横浜市磯子区新杉田町3-5
【最寄】 JR根岸線「新杉田駅」徒歩3分
