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肥宝館 -貧すれば丼する-

★リニューアル★ 【埼玉 越谷】 かき物語「かき物語らーめん こってり(1150円)+かきペースト和え玉(300円)

煮干しの名手が手掛ける牡蠣づくしの一杯

越谷駅の西口から歩いて2分ほど。赤山通り沿いに2023年5月16日にオープンした「かき物語」へ。元々は「煮干乱舞 越谷店」として2018年11月に創業したが、その後「天元突破」「にぼしらーめんゆとり」と屋号を変えて営業。煮干し系の名店として知られていたが、このたび牡蠣にスープチェンジしリニューアルした。

背景には煮干しの高騰があるようだ。気候変動などによりカタクチイワシの水揚げが激減している上、物流や梱包材、燃料費などの上昇も影響。そんな切迫する中でも看板に「ゆとり」を掲げ、アイディアで乗り切ろうというご主人には頭が下がる。店内はカウンター8席。メニューだけでなく内装も一新しての営業だ。

麺メニューは「かきらーめん」が主軸で、弱火で炊いた清湯の「あっさり」と、強火で炊いて乳化させた白湯「こってり」を選ぶことが出来る。それぞれがシンプルな「かけ」から、肉乗せ、かき乗せ、特製にあたる「かき物語」まで段階的に用意されているほか、追加で肉増し、海苔、うずらをトッピング可能である。

また「和え玉」もあり、かきペーストを乗せることも出来る。ほか本日の限定として「もんじゃまぜそば」「スタミナ和え玉」も。券売機には「とりそば」や「かきめし」の表示もあるが『SOLDOUT』に。提供開始はもう少し先になる模様だ。今回は「かき物語らーめん こってり(1150円)」と「かきペースト和え玉(300円)」を注文した。

橄欖色のスープは牡蠣、鶏ガラ、椎茸、昆布、生姜、貝柱、ニンニクなどを強火で炊いた白湯に、牡蠣醤油と香味油を重ねたもの。粘度高めクリーミーな飲み口。嫌な臭みや苦みは皆無。しっかりと牡蠣の存在感が残り旨い。そこに合わせる麺は菅野製麺所製の低加水中細ストレート。パツっと歯触り良く、スープとの相性は抜群だ。

そしてトッピングもハイレベルだ。2粒乗った牡蠣は炙って旨味を閉じ込めてあり絶品。チャーシューはレアな仕上がりの豚肩ロース肉と、低温調理でしっとり仕上がった鶏胸肉が1枚ずつ。どちらも肉の旨味を巧みに引き出しており出色の出来である。ほか、甘味のある玉ネギのスライス、貝割れ大根、岩海苔が乗る。

お好みで卓上のフルーツ酢を加えるのも良いだろう。そして「和え玉」だが、かきペーストや刻みチャーシュー、玉ネギのほかバターオイルも使われていて、そのまま啜っても絶品。スープと合わせるとまた絶品。牡蠣にバターは反則だ。夢中で完食した。牡蠣がお好きな方はぜひ一度訪れてみて欲しい。次回は清湯も啜ってみたい。

<店舗データ>

【店名】 かき物語
【住所】 埼玉県越谷市赤山本町3-21
【最寄】 東武スカイツリー線「越谷駅」西口徒歩3分

★2024年3月12日「鯛らぁ麺 ゆとり」にリニューアル

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