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【栃木 鹿沼市】 安喜亭 支店「豚そば(800円)+シュウマイ(360円)」

鹿沼の老舗「安喜亭」支店で名物の豚そばを

東武日光線・新鹿沼駅から北へ歩いて20分ほど。鹿沼市役所の東側、国道121号=日光例幣使街道沿いにある人気店「安喜亭 支店」へ。同じ通り沿いにある「本店」は1925年(大正14年)創業の老舗だ。両店とも創業当初からの看板メニュー「豚そば」をはじめ、麺類、チャーハン、そしてシュウマイなど提供する町中華である。 

実はシウマイ弁当でお馴染み「崎陽軒」の初代社長・野並茂吉氏は鹿沼の出身。そんな縁で近年、鹿沼では町を挙げてシウマイを名物に推す動きがある。JR鹿沼駅前には餃子像ならぬ「シウマイ像」を設置。また鹿沼~宇都宮間のバスも「シウマイ餃子ライン」と。もちろん安喜亭でも「シュウマイ」の名で提供している。

さて、今回訪れた「支店」だが、道路拡張工事の影響で2022年4月に店舗が新しくなった。きれいな店内はカウンター8席とテーブル20席の計28席。駐車場も25台分あるので安心だ。メニューだが麺類は前述の「豚そば」を筆頭にラーメン、ワンタンメン、タンメン、五目そば、やきそば、冷やし中華などをラインナップ。

ほかシュウマイに加え、ライス、チャーハンなども用意している。鹿沼市は宇都宮市に隣接しているが、メニューに餃子がないのには少し驚く。今回は看板メニュー「豚そば(800円)」と「シュウマイ(360円)」を注文した。まず到着したのはシュウマイだ。4つで1セット、本店と違ってグリンピースがあしらわれている。

なお支店は本店の味の単なるコピーではなく、独自のアレンジが加えられているのだそうだ。卓上には醤油もあるが、常連はソースで食べると聞く。どちらも試してみるとして、まずはそのまま。甘味のある餡は豚肉と玉ネギというシンプルな構成だが、片栗粉のおかげだろうか。モッチリに近いネットリとした食感だ。

そして醤油と合わせると餡の甘味が一層引き立ち、ソースでは香辛料の相乗効果で旨味が倍増。コイツは絶品、飯にも合いそうだ。そして名物「豚そば」が到着。横浜発祥のサンマーメンが原形だそうで、麺の上に細切りの豚肉やキャベツ、モヤシ、玉ネギ、キクラゲと、野菜たっぷりでトロトロの餡が乗せられた一杯である。

スープは鶏ガラベースに魚介や野菜を加えたものだろうか。少し甘味があり、餡が加わる事でまた旨さが倍増する。そこに合わせるのは自家製の細ストレート麺。柔らかな茹で上がりでスープや餡との絡みも良い。あっという間に平らげてしまった。いつかシュウマイを軸に鹿沼市内の様々な店を回ってみたいものだ。

<店舗データ>

【店名】 安喜亭 支店
【住所】 栃木県鹿沼市天神町1838
【最寄】 東武日光線「新鹿沼駅」徒歩20分

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