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【栃木 栃木駅】 めんや天夢「煮干らーめん ヤバニボ 山椒(1000円)+煮干し油のトムヤム和え玉(350円)」

栃木の煮干しの聖地「めんや天夢」

JR両毛線と東武日光線が乗り入れる栃木駅の南口から歩いて5分ほど。栃木県内屈指の人気店「めんや天夢」へ。創業は2014年10月6日=てんむの日。煮干し好きのご主人・小菅直樹氏が作るラーメンを啜ろうと、休日は県内外から多くの客が訪れ長蛇の列を作っている。訪れたのは土曜午後1時で60分待ち。流石である。

天夢では先に食券を買ってから並ぶルールだ。貼り紙にも詳しく書かれているが、軒先には4人まででスタッフの声掛けがあってから店内へ。5人目以降は横の建物沿いに並び、前の客が店内に入ったら詰めていく。店内はカウンター8席のみで、後述する和え玉のオーダー率が高いので、回転はさほど速くない。

麺メニューだが、煮干の旨味を水出しのみで抽出したクリアスープの「黄金の100%煮干らーめん」が醤油、塩、シロ(白醤油)の3種を用意。そしてセメント系の「ヤバニボ」が醤油、塩、山椒の3種あるほか、煮干とハーブのスープ「はじめの天夢」もラインナップしている。いずれもアニマルオフとのことだ。

ほかに、二郎系「にぼG」、烏賊煮干しらーめん「烏賊ちん」、超濃厚「セメント一番搾り」などを用意している日も。一方で味付きの替玉「和え玉」も提供していて、煮干粉の「黒」、花鰹の「白」、トムヤムペースト入り「トムヤム和え玉」の3種のほか、それぞれにニンニクを入れた「悪魔」シリーズを加えた計6種がある。

今回はPOPに『当店圧倒的一番人気っ…!』とある「ヤバニボ」を山椒(1000円)で、さらに「煮干し油のトムヤム和え玉(350円)」もオーダーすることに。ヤバニボのスープは濃厚にして雑味無し。ひと口啜ればガツンと煮干しが突き抜ける。そこに爽やかな山椒の香りが重なり、唯一無二の味わいを紡ぎだしている。

なんでも、ご主人は常時8種類以上の煮干しをストックしており、種類や産地、状態により配合を変えているという。非常にレベルの高いスープだ。そこに合わせるのは中沢製麺のザクっとした歯触りの低加水麺。全粒粉入りで小麦の香りも良く、スープとの相性も抜群である。やはりセメント系はこうでないと。

そして、大判のロース肉のチャーシューも、低温調理で柔らかく絶品。ほか、刻み玉ネギ、海苔、紫スプラウトがトッピングされている。全パーツが会心の旨さで、箸もレンゲも止まらない。終盤に入り「和え玉」をコール。煮干油、煮干粉、玉ネギ、チャーシュー、そしてトムヤムペーストと乾燥パクチーと具沢山だ。

麺量は100グラム。POPによると「トムヤム系はスープに入れずそのままがおススメ」だそうで、全体をよく混ぜそのまま啜る。煮干しとトムヤムの組み合わせが絶妙で、2皿目なのを忘れてあっという間に完食した。天夢はテイクアウトのラインナップが充実しているのも嬉しいところ。栃木の煮干しの聖地、ぜひ一度巡礼を!

<店舗データ>

【店名】 めんや天夢(てんむ)
【住所】 栃木県栃木市沼和田町11-20
【最寄】 JR両毛線・東武日光線「栃木駅」南口徒歩5分

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