大塚「鳴龍」プロデュースの新店が神田に登場
ミシュランガイド東京2017で一つ星を獲得した大塚「創作麺工房 鳴龍」プロデュースの新店舗が末広町に登場した。店主の斉藤一将氏は、中華料理店を経て「柳麺ちゃぶ屋」で修業。ちゃぶ屋が香港に出店し、後にミシュラン一つ星を獲得した「MIST」では、総料理長を務めたこともある人物だ。


新店舗「龍の眼」が立つのは神田の妻恋坂交差点。トタンの装飾が印象的なので、すぐに気付くだろう。銀座線・末広町駅と千代田線・湯島駅のどちらからも歩いて5分ほどの立地だ。少し歩けば、秋葉原の電気街。メニュー表には写真こそないが、英語、中国語、韓国語を併記し、インバウンドも意識している模様である。
母店である「鳴龍」の主軸は担々麺だが、「龍の目」は醤油ラーメン一本で勝負する。メニューは中華そばをベースに、角煮、チャーシュー、ワンタン、豚葱のトッピングを用意。チャーシューそばが人気だそうだが、ワンタンも気になったので、今回は「ワンタンそば」にチャーシューを追加する形でオーダーした。


スープは阿波尾鶏をベースに昆布や煮干し、節系をブレンド。そこに昆布、節系、干し貝柱の旨みが凝縮された醤油ダレを加えているという。強烈な個性はないが、臭みもエグみも無い澄んだスープである。合わせるのは、自家製という平打ちの細麺。柔らかめの茹で上がりで、しなやかな食感だが、コシは十分。
ワンタンは肉餡で、生姜が効いたもの。別皿で提供されたチャーシューは、中華街で見かける赤みがかった広東式。タレに付け込んであり甘めの味付けだ。ピーナッツを添え、香菜をあしらって250円というのは有難い。一杯一杯を丁寧に作っている証拠なのだが、回転が遅めなので並ぶ方は時間配分にご注意を。
<店舗データ>
【店名】 中華そば 龍の眼
【住所】 東京都千代田区外神田3-6-5
【最寄】 東京メトロ銀座線「末広町駅」徒歩4分
★2019年1月に「鳴龍」との関係を解消。メニューも一新
店名を「中華そば龍の眼 第二章」に変え再スタート
★2020年1月に店名を「中華そば 龍の製麺所」に変更