香港から凱旋。渡り蟹×豚骨のスープ、そのお味は?
人形町駅より徒歩4分。日本橋蛎殻町に6月11日にグランドオープンした「crab台風。」へ。代表の伊東氏は、2007年に茗荷谷で「らーめん台風」を創業後、2012年に香港に店を移転。現地での成功を経て「ネクストレベル」のラーメンを引っ提げ、凱旋帰国したというわけだ。それが、蟹と豚骨を合わせた「蟹そば」だ。
麺メニューは「蟹そば」と「蟹油そば」の2種。麺とスープのバランスを考慮したとのことで、麺の大盛りは出来ないのだが、代わりに雑炊セットが用意されている。ほか、肉増し(350円)、ハーフ肉増し(180円)、燻製うずら(110円)、生タマゴ(60円)がトッピング可能だ。今回は蟹そばをハーフ肉増しでオーダー。


スープは濃厚。渡り蟹の風味が前面に出てはいるが、強すぎることなく、旨味を下支えする豚骨と上手く共存している。トッピングのレアチャーシューはハーフでも存在感たっぷり。スープの粘度が高く、沈みこまないため、最後までレア感を楽しめる。頂上の緑は、風味の主張はないが、ホウレンソウとニンニクのペーストだそうだ。
麺はカネジン食品のパッツリした食感の中細麺で、スープによくマッチしている。そして鶏卵だと黄身がスープに勝ちすぎるのか、玉子はウズラ。しかも燻製で良いアクセントになっている。刻んだタマネギも、穂先メンマも手抜かりなし。しっかり作られた一杯だ。蟹出汁を使った麺は都内でもまだ少ないので、是非お試しを。
<店舗データ>
【店名】 crab台風。
【住所】 東京都中央区日本橋蛎殻町1-9-5
【最寄】 東京メトロ日比谷線「人形町駅」徒歩4分
★2024年10月14日に蒲田駅西口そばに移転オープン