肥宝館 -貧すれば丼する-

【尾久】 中華そば 竹千代「中華そば(700円)+とりささみ(200円)」

椎茸香るスープが激旨。コダワリの詰まった一杯

JR東北本線で上野と赤羽の間にある尾久駅。東京駅まで2駅13分と都心へのアクセスは悪くないが、1日の乗降客数は1万人未満のマイナー駅である。ちなみに、駅名は「おく」で、地名は「おぐ」。なぜ違いが生まれたのかについて、一説には昔の鉄道省が「おぐ」を訛りだと勘違いし「おく」にしたからと言われている。

今回は、その尾久駅そばに2019年4月にオープンした「中華そば 竹千代」へ。こちらの中華そばは、とにかくコダワリの塊で、ご主人が5年かけて北海道から沖縄まで最高の食材を探し回って出来上がったのだそうだ。例えばカエシには京都・亀岡「竹岡醤油」の天然醸造しょうゆを使用。昆布は利尻、メンマは愛媛産の孟宗竹だそうだ。

また、ネギは京都の九条葱、塩は沖縄の粟国、豚肉は群馬・渋川「ほそや」のまる豚、干し椎茸は長野の老舗「フルタヤ椎茸」の無添加どんこ椎茸を採用している。メニューはシンプルに「中華そば」一本勝負で、ちゃーしゅー麺は200円増し、大盛りは100円増し。メンマ、九条葱、あおさのり、鶏ササミも追加トッピングが可能である。

今回は「中華そば」に、珍しい「とりささみ(200円)」をトッピングしオーダーした。さっそくスープを一口啜ると、椎茸の良い香りが鼻に抜ける。これほど椎茸の強いスープは初めてだ。出汁は利尻昆布と椎茸が軸で、動物性食材不使用だそうだが、この旨味はどこから来ているのか。先生パンチで興味津々に。

もちろん麺にも強いコダワリが。群馬・前橋の「小林製麺所」の細ストレートを採用している。小麦は春よ恋、ゆめちから、群馬県産小麦の3種の内麦をブレンドしているそうだ。加水率は低めでパツっと歯切れがよく、小麦の旨味も存分に感じさせてくれる良い麺だ。スープとの相性も抜群で箸もレンゲも止まらない。

豚チャーシューも希少な国産メンマも、スープの味を壊さず、各々の素材の味を引き出す味付けに。鶏ささみは「名古屋コーチン」だそうで、もちろん嫌な臭みは皆無。しなやかな肉質で旨い。あっという間にスープまで飲み干してしまった。店内はカウンターのみ7席なので混雑必至。夜営業開始時刻の17時がオススメだ。

<店舗データ>

【店名】 中華そば 竹千代
【住所】 東京都北区昭和町1-3-6
【最寄】 JR東北本線「尾久駅」徒歩1分

★2023年11月26日をもって一旦閉店
★その後、後継者が現れ12月8日から営業再開

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