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肥宝館 -貧すれば丼する-

【徳島 徳島市末広】 中華そば にけんや伍長「そば(550円)+生卵(50円)」

元3等陸曹のラーメンは「いもお」の系譜

徳島市末広町、沖洲川沿いの道にある「にけんや伍長」へ。JR牟岐線・阿波富田駅からは、新町川の北岸を東へ徒歩25分ほど。基本は車でのアプローチが前提の立地である。以前はJR二軒屋駅の近くに店を構えていたが末広町に移転。ご主人の妹尾佳孝氏は、北島町「いもお」のご主人の弟で、そちらでの修業経験もお持ちだ。

 
そして、かつて陸上自衛隊で3等陸曹だった事もあり「にけんや伍長」と。店内は黄色いカウンターに11席と奥にはテーブルも2卓。軍刀や階級章がディスプレイされているのも、この店ならでは。ご主人は愛想が良いタイプではなく、ワンオペなので注文もご主人が聞きにくるのを待って行うルールだ。そのため、独特の緊張感が漂う。

麺メニューは「そば」の一本勝負で、麺量0.5玉のミニ(400円)から2玉の特大まで、0.5玉刻みで4サイズ用意している。また、有料でチャーシュー、生玉子、おろしにんにくをトッピング可能。ライスも大小2サイズあるほか、ボリュームたっぷりの焼き飯にも定評がある。今回は「そば 1玉(550円)」に生玉子(50円)を乗せて注文する事に。


サラっとした飲み口のスープは、豚骨ベースで鶏ガラや野菜も入っているか。醤油のカエシは強くなく、アッサリした仕上がりなのに旨味はたっぷり。ライト級でハードパンチャー、これは旨い。そこに合わせるのは、しなやかな中細ストレート麺。徳島のラーメンは麺を柔らか目に茹で上げる店が多いが、コチラもそのパターンだ。

チャーシューは肉厚のバラ肉で、脂は強すぎず味も染みて絶品。生卵の白身がスープの熱で固まり始めていて、これまたソソること。ほか、シャキっとしたモヤシ、歯ごたえあるメンマ、香りの良い青ネギがトッピングされる。「いもお」のDNAを継いだ、流石のクオリティの一杯だった。ご主人がもう少し柔和だったらなぁ…

<店舗データ>

【店名】 中華そば にけんや伍長
【住所】 徳島県徳島市末広5丁目3-26
【最寄】 JR牟岐線「阿波富田駅」徒歩20分(2.2km)
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