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肥宝館 -貧すれば丼する-

【茨城 小美玉市】 青山清湯そば 青ノ樹「醤油ラーメン(780円)+味玉(100円)+チャーシュー3枚(300円)」

小美玉時代の「喜元門」店主が腕を振るう

JR常磐線・高浜駅からも石岡駅からも徒歩で1時間強。石岡と行方をつなぐ国道355号線沿いで2016年2月から営業する「青山清湯そば 青ノ樹」へ。高浜駅から歩く私のようなドMは少数派だろう。石岡駅東口で「かしてつバス」の鉾田、茨城空港方面行きに乗ると、店の真裏が「四箇村」停留所である。なお店舗隣には8台分の駐車場も。

余談だが2007年4月1日、石岡駅と鉾田駅を結んでいたローカル線「鹿島鉄道線」が廃線となった。そして、その代替として誕生したのが、関鉄グリーンバスが運行する「かしてつバス」である。廃線跡の一部を活用した約7kmのバス専用道を経由し、石岡駅と新鉾田駅や茨城空港を結んでいる。日中は大抵30分に1本は運行中だ。

そして小美玉市は、現在はつくば市・研究学園駅前に本店を移した茨城屈指の人気店「喜元門」の創業の地である。「青ノ樹」主人の青山氏は、小美玉時代の「喜元門」で店長として腕を振るった後に独立し、夫婦で「青ノ樹」を創業したのである。店内はカウンターと小上がり2卓の計15席ほど。時節柄、コロナ対策もバッチリだ。

麺メニューはラーメン、支那そば、魚出汁、海老そばが、それぞれ醤油と塩の2種あるほか、台湾ラーメンや限定麺も提供。この日の限定は「海老つけそば」「冷鯛」とのこと。なおチャーシューが「喜元門」と同様に、炭焼肩ロース、炙りバラ巻き、低温もも、鶏の低温チャーシューの4種から選ぶことが出来るのも魅力である。

ほか、飯モノには辛肉飯、鶏丼、ミニチャーシュー丼などを用意。台湾ミンチを使ったメニューがあるのも喜元門のDNA。今回は「醤油ラーメン(780円)」に味玉(100円)とチャーシュー3枚(300円)を追加しオーダーする事に。これで、チャーシューは元から入っている1枚+3枚で、4種すべてを楽しむことが出来る。なんと贅沢な一杯。

混雑している上、調理はご主人のみなので着丼までは10分ほど。スープは鶏・豚に、煮干など魚介の出汁も加えた醤油清湯。カエシは穏やかで、魚介の風味が前面に出た旨いスープだ。じんわりと旨みが押し寄せてくる。そこに合わせるのは、固めの茹で上がりの中細ゆるウェーブ麺。パツっとした食感で存在感のある麺だ。

お楽しみのチャーシューは、炭焼肩ロースはスモーキーで肉の旨み凝縮。低温ももは岩塩で味付けされ、しっとり柔らかな仕上がりに。炙りバラ巻きは香ばしく、口の中で解け旨い。そして2枚1組の鶏の低温肉もしっとり仕上がっており、4種とも絶品だ。なお、ロースとモモは食べやすいよう裏面を格子状に筋切り。丁寧な仕事が光る。

個人的には炭焼肩ロースが一番好きだった。大玉の味玉は黄身ネットリで、やや甘めの味付けに。ほか、メンマ、白と青の刻みネギ、海苔がトッピングされる。全パーツ丁寧に調理された一杯、あっという間に完食した。次回は、喜元門時代からの人気メニュー「魚出汁」を啜ってみようか。いや、限定麺狙いも良いな。

<店舗データ>

【店名】 青山清湯そば 青ノ樹
【住所】 茨城県小美玉市栗又四ヶ1517-8
【最寄】 JR常磐線「高浜駅」徒歩60分

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