肥宝館 -貧すれば丼する-

★閉店★ 【千葉 鎌ヶ谷大仏】 煮干し中華そば 成る魚「特製 鰯そば(1080円)」

煮干×煮干のダブルスープが魅力の「成る魚」

新京成線・鎌ヶ谷大仏駅と二和向台駅のほぼ中間点で、ともに歩いて7~8分ほど。県道57号=千葉鎌ヶ谷松戸線沿いに2020年11月3日にオープンした「煮干中華そば 成る魚」へ。銭湯と見間違える宮造りの様な立派な外観。一見、ラーメン店とは気付かないが、以前は香港料理・飲茶の珍味苑が入居していたそうだ。謎。

店内はカウンター6席と4人がけテーブルが2卓、それに小上がりもあって広めだ。麺類は基本的には中華そばオンリー。スープはフラッグシップの「鰯」、上品で甘みある「鯵」、濃厚で苦味を残した「鯖」の3種を用意している。麺は並盛で150gだが、無料で大盛り(225g)にアップグレード可能。今回は「鰯そば」の特製を大盛で注文した。

なお「特製」にするとチャーシュー1枚、味付き卵、岩海苔が追加されるのだが、岩海苔のみ別皿での提供となる。茶濁したスープは煮干しの香りと旨味はもちろん、結構な甘みも感じる独特な飲み口である。表面にラードが厚めに張られているが、永福町大勝軒系とは一線を画す唯一無二の味わいに仕上がっている。

なんでも、長時間ゆっくり炊いて煮干しのコクや旨味を抽出した「淡麗スープ」と、強火でガンガン炊き上げ煮干しの香りやコクを抽出した「濃厚スープ」を重ねた『煮干しのWスープ』だそうだ。甘みも秘密は、煮干しを長時間煮込むと突然甘みが加わる瞬間が来るそうで、そこで火を止めて使っているからだという。面白い。

そこに合わせるのは、全粒粉入りの中細縮れ麺。適度なツルシコ感があり、小麦の香りもよく旨い。なお麺は試行錯誤中のようで、今後、低加水ストレート麺なども試していくそうだ。チャーシューは適度に締まりあるロール肉。味玉は黄身は固めで味付けしっかり。途中で岩海苔を加えると、磯の香りがフワっと鼻に抜ける。

刻み玉ネギと魚介スープの相性は抜群。ほか穂先メンマ、鳴門が乗る。スープに張られたラードのおかげで、最後までアツアツのまま完食した。なお、この日は夜遅い訪問だったので品切れだったが、残りスープに入れる「〆の煮干し雑炊」なんてのもある。次は鯖か鯵をオーダーして、〆雑炊と洒落込みたいところだ。

<店舗データ>

【店名】 煮干し中華そば 成る魚(なるぎょ)
【住所】 千葉県船橋市咲ヶ丘2-1-4
【最寄】 新京成線「鎌ヶ谷大仏駅」徒歩7分

★コロナの影響で2022年8月21日をもって閉店
★跡地には「まぜそばマゼロー」が入居

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