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肥宝館 -貧すれば丼する-

【栃木 小山】 麺童 豊香「中華そば 醤油(850円)+味玉(150円)」

長野の名店出身店主が作る絶品鶏清湯

JR小山駅から南東方向へ1.8キロ。国道50号の北側、土塔町にある行列店「麺童 豊香」へ。私は駅から25分かけて歩いたが、公共交通機関を利用するなら駅東口からコミュニティバス「おーバス」を使うと便利だ。土塔平成通り線か大谷中央線の『土塔二公民館西』停留所が最寄りだが、両路線とも1時間に1本ペースなのでご注意を。

ご主人の山中氏は長野市の名店「麺道 麒麟児」で修業し、2015年12月に独立創業した。小山は嘗て麒麟児店主の星博仁氏が「ラーメン 虹の麺」を営んでいた縁がある。その町で修業元同様に鶏清湯のラーメンで人気を博している。今回は休日の午前10時55分、開店5分前に訪れたのだが、既に20人ほどの行列が出来ていた。

店内はカウンター4席と4人がけテーブル2卓の計12席。このほか4人分の待ちスペースもある。行列時は店舗建物に沿って並び、店内に入ってから食券を購入するシステムだ。麺メニューは、まず淡麗系は醤油清湯の「中華そば」を筆頭に、塩そば、魚介香る中華そば、黒胡椒とたっぷりネギの中華そばをラインナップしている。

一方の濃厚系では「和風鶏そば」が醤油を、「鶏そば」が醤油と塩をそれぞれ用意。また壁には限定メニュー「冷やニボ」「檸檬塩そば」のボードも。さらに煮干和え麺、辛い和え麺、替え玉、和え麺用生卵も提供しているほか、ローストポーク丼、那須御養卵TKG、焼餃子といったサイドメニューもあり一杯飲るのも良い。

今回は「中華そば 醤油(850円)」に味玉(150円)をトッピングし注文した。先客20人、待つこと45分で艶やかな一杯とご対麺。スープは那須御養鶏の丸鶏を中心に国産親鶏の胴ガラ、モミジと水のみで炊いた鶏100%の清湯だそう。丁寧に抽出された鶏の旨味に、深みある醤油のカエシと上質な鶏油のコクが重なり絶品だ。

合わせる麺は京都は麺屋棣鄂製で加水率低めの中細ストレート。内麦のみを使用しているそうで風味が良く、ハリとコシもあり旨い麺だ。スープとの相性も抜群である。チャーシューは低温調理でしっとり仕上げた肉厚の鶏胸肉と、レアな豚肩ロース肉が1枚ずつ。いずれも肉自体の旨味を存分に楽しめる逸品である。

味玉には那須御養卵を使用。玉を割ると甘味ある黄身がネットリとまとわりつき良い味に。ほか、柔らかな穂先メンマ2本、スープに負けない香りの良い九条ネギ、柚子皮がトッピングされる。卓上には柚子胡椒とペッパーミルがあるのでお好みで。行列納得のハイレベルな鶏清湯、美味しく完食した。今度はぜひ濃厚系も頂いてみたい。

<店舗データ>

【店名】 麺童 豊香(ほうか)
【住所】 栃木県小山市土塔228-36
【最寄】 JR東北本線「小山駅」東口徒歩25分

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