見出し画像

肥宝館 -貧すれば丼する-

【名古屋 森下】 らーめん専門店 徳川町 如水「塩 全部のせ(1000円)」

愛知屈指の人気店で絶品「塩」を

名鉄瀬戸線・森下駅から南に歩いて7分ほど。出来町通り沿いにある行列店「徳川町 如水」へ。コチラの本店のほか、北名古屋市西春とロサンゼルスにも支店を。また名古屋市内に「味噌ラーメン力丸」「厚切りチャーシューまさ春」「中華そば大河」も展開。更に大須には唐揚専門店「鶏金商店」も出すなど、手広くやられている。

お店ある徳川町には、江戸の昔「大曽根下屋敷」と呼ばれた尾張徳川家の広大な別邸があり、その周りには仕える中級士族の屋敷も立ち並んでいたという。令和のいま、別邸の跡地にある庭園「徳川園」は一般に解放され、敷地内に併設された徳川美術館では徳川家代々の遺愛品や大名道具を観ることも出来る。

由緒ある高級住宅地に建つ「徳川町 如水」だが、さすがは愛知県屈指の人気店。訪れたのが日曜の正午ということもあり、店前には既に40人ほどの行列が。店内はカウンターのみ14席。券売機はなく、口頭で注文するスタイルだ。ラーメンは人気の「塩」を筆頭に、醤油、ニンニクの香油とネギを加えた「香りそば」も用意されている。

ほか、台湾ラーメン、担々麺、汁なし担々麺、つけ麺、小学生以下限定のお子様ラーメンもラインナップ。鶏とごぼうの炊き込みごはん、ひじきご飯、チャーシュー丼、とろ湯葉丼と飯モノも充実。つけ麺は「おじや風たまご雑炊(180円)」でシメることも出来る。今回は人気の「塩」全部のせと「とろ湯葉丼 小」をオーダーすることに。

薄濁りのスープは節系が香る和出汁で、オイリーだが重過ぎず優しい飲み口だ。三河赤鶏と三河産の豚、枕崎の鰹節、土佐清水の宗田節、伊豆の鯖節、日高昆布、氷見の煮干しと、産地にまでこだわった約30種の食材を使っているという。良い食材同士で調和のとれた出汁で、カエシが控えめなので、出汁の旨味が前面に出る構成。

こりゃレンゲを持つ手が止まらない。麺は低加水の中細ストレート。パツっとした歯触りで小麦の香りも良い。チャーシューは柔らかなバラ肉が4枚と、なかなかボリューミー。ほか、黄身がトロトロの味玉と、歯ごたえのあるメンマがトッピングされている。ネギなどの薬味なしで勝負するとは、かなりの自信が伺える一杯である。

そして「トロ湯葉丼」だが、こちらは白飯の上に国内産大豆「里のほほえみ」を使用した湯葉を乗せたもの。厚みがあるトロトロの湯葉に、ネギ、海苔、紫蘇が乗っており、椎茸醤油を垂らし掻き込む。湯葉に山葵は効きすぎるので、使い過ぎにはご注意を。麺も丼も、さすが愛知屈指の人気店という味わい。次は醤油も啜ってみたい。

<店舗データ>

【店名】 らーめん専門店 徳川町 如水
【住所】 愛知県名古屋市東区徳川町201
【最寄】 名鉄瀬戸線「森下駅」徒歩7分

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「愛知県」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事